熊五郎:こんちわ~、ご隠居、お元気ですね。
ご隠居:おお、熊さん、まあ、お上がりよ。今日はマスクなしだね。
熊:そう、自主判断だそうですから、ご隠居と話すのならいいかと思ってね。
隠:まあいいか、たがいに感染しあっても、古い仲だからね。
熊:そういうもんでもないでしょうがね。
隠:ところでプーチン戦争はまだ終わらないねえ、終る前に私が死んでしまうよ。
熊:え、関係ないでしょ。
隠:いやね、コロナと戦争というとんでもないことに人生の終盤に出会ってね、これが終わると世の中がどう変わてるんだろうかと、それに大いに興味を持ってるんだよ。
熊:なるほど、どちらも早く終わって、その後を見たいんですね、う~ん。
隠:第2次大戦が終わってからの大きな社会変化を、身をもって興味深く見てきたから、今度の事実上の第3次世界大戦の後も大いに興味あるんだよ。
熊:その戦争ですが、つい先日のこと日本の総理大臣がウクライナを、お忍び訪問したらしいですね、堂々と訪ねるとロシアからミサイルで狙い撃ちされるからでしょうね。
隠:5月に広島でG7とかって世界の7つの自称大国の会議をやるのだけど、ホスト役の岸田さんだけがまだウクライナに行ってない、で、メンツがないとて慌てて行ったらしい。
熊:で、お土産に持っていたのが、なんと、必勝飯杓子だというのだから、何とも面白い。
隠:杓子って岸田さん出身の広島県宮島名産の土産品だろ、なんでも日清・日露戦争の時に、杓子=飯取る=敵を召し取るってごろ合わせで、必勝と表面に書いて勝負事の縁起物として売り出して流行りだしたらしい。日清日露日中日米の戦争で本当に縁起よかったのだろうかねえ。
宮島名物必勝杓子(杓文字) |
熊:だから岸田さんも選挙の時に、この必勝杓子にすがって当選したので、ゼレンスキー大統領にもあやからせようってんですね。ゼレさんに意味が通じたでしょうかねえ。
隠:あ、そうだ、もしかしてアレも贈ったかもしれないね、ほれ、弾除けというかミサイル除けのあれだよ。
熊:え、なんです、アレって。
隠:うん、昔、日本が戦争してた頃にね、戦場に行く男に持たせたのがアレ、そう、処女の陰毛だよ。
熊:え、なんでそれが弾除け、ミサイル除けなんです。
隠:うん、ほれ、まだタマもミサイルも当たっていないから、と、昔の人は言ったもんだよウヒヒ。
熊:おお、それはいかにも日本独自のウクライナ援助物資ですねえ、ほかにも千人針ってのもあったでしょ。
隠:そうそう、死線を超えるって五円玉とか、ミサイルが頭に当たっても大丈夫なように布製防空頭巾とか、ミサイルで火事になったら消す火叩きとか、ロシア兵との市街地肉弾戦用の竹槍とか、あれやこれやと日本式ウクライナ支援物資をたくさん持って、岸田さんは隠密訪問したのだろうね。
お土産は必勝杓子千人針防空頭巾竹槍火叩き
熊:それってご隠居の知ってる戦時中の防備ですか、よく分からんけど、そのような戦争国援助なら日本国憲法違反にならないでしょう。これでウクライナも大いに反撃することができる。ところでこれが首相のウクライナ訪問を報じる新聞の第1面ですよ、この扱いって、どういうことなんでしょうね。
隠:おお、トップ記事の「はべるジェイ世界一奪還」って何のことか知らないけど、ミサイル飛びくる戦場への首相の直接訪問で、なんとNATO基金を通じて3000万ドルもの巨額戦争支援金提供約束よりも、もっともっと重大なことがアメリカで起きたらしいね。
熊:いやいや、大したことじゃないですよ「サムライジャパン世界一奪還」と読むんですがね、世界中の野球チームの勝負で、日本チームが優勝ってことですよ。。
隠:おお、野球もやっぱり必勝杓子を持って行ったのだろうね、ご利益あったね、ウクライナでもさぞやご利益あることだろうよ。
熊:でもねえ、これでプーチンが怒って日本に向けてミサイルを撃ち込んでくるかもしれないほどに深刻な仕業なのに、野球ごとき遊びよりもニュース価値が低いって、朝日新聞は大丈夫なんでしょうかね?
隠:いやいや、さすがに必勝杓子ごときに怒るようなプーチンじゃないだろうよ、わはは、あ、いや、3000万ドルの方には怒るだろうな、ぶるぶる。 (20230324記)
(20230329追記)
宮島必勝杓子の御利益がもう現れた。
上の記事に「プーチンが怒って日本に向けてミサイルを撃ち込んでくる」と書いたら、今朝の東京新聞に「ロシアが日本海で巡航ミサイル2発」の見出し記事である。
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