でも、高齢社会に生きる私のような高齢者にとって、これは実に素晴らしいことである。
なにがしばらしいかって?、それをこれから書く。
東横デパートが消えた |
地上の2階や3階の上空にあるJR線、京王線、銀座線の渋谷駅とは、水平距離も増えたし、垂直距離も長くなって、とてもじゃないが同じ名前の駅とは思えない。
地下鉄大手町の各路線の駅があまりにばらばらで、ひどいと思っていたが、あれよりもすごくて渋谷駅が勝ったな。
それに加えて、駅と周辺の大再開発工事中とて、あっちでもこっちでもトンカチだから、乗り換え相互連絡通路が工事の場所をよけるためらしく、何度も曲がりくねり、上り下りするので、複雑極まる上に、その通路の位置が行くたびに変わっている。
このような工事計画を考える人は天才だと思う。
渋谷駅で乗り換える度に思うのだが、ここでは立体迷路を通ってクイズを解いている楽しみで、頭のボケ防止になるし、ウォーキング運動にもなって健康によろしい。
その上、どういうわけか、地下深い東横線から、地上への出入りルートで、下りエスカレーターはあるのに上りのそれがないところがあり、うっかりそのルートにはいりこんだら、横目でエスカレータで下る人を見ながら、長ーい長ーい上り階段をいつまでもいつまでも登って行く羽目になる。実は昨日、それをやらされたのだ。
そういう時は、これはありがたいことだ、足腰の衰え防止に役立つなあと、ヨロヨロしながら、ハアハアしながら、感謝をするのである。
更にまた、地下に潜る前の東横線は、渋谷駅が終点だったから、横浜から乗るわたしは、うっかり寝過ごしても大したことはなかった。
ところが今やメトロ地下鉄に乗り入れて、そこから西武線にもつながって、ハッと目覚めると埼玉の山奥深くにいて、はて、秩父の狐に化かされているのか、ってことになりかねない(らしい)。
だから、うかうかと居眠りもできずに緊張して電車に乗るから、これまたボケ防止になる。ありがたいことだ。
こういう高齢者の頭と足腰を鍛える場が、便利な都心部の交通拠点に用意されるのは、大都会だからだろうなあ、田舎ではどこに行くのも車だもんなあ。健康な高齢者は、田舎よりも大都会に多いに違いない。バリアーフリーなんてクソクラエである。
思えば利用者にとっては、ただ今の渋谷駅は被災地であるよなあ、我慢して復興の日を待つしかあるまいが、大きな問題は、いくらボケなくて健康になっても、その日まで生きていないだろうってことだ。
昨夜遅く、吉祥寺からの帰りに、井の頭線から東横線へと渋谷駅で、乗り換え通路をヨロヨロしながら、ハモニカ横丁の安酒酔っ払い頭でこう思ったのであった。
こんな風になるらしいが、わたしが生きているうちは無理だな |
◆渋谷ならこちらも参照 渋谷駅20世紀開発の再開発時代
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