ようやく春めいた天候に誘われて、老爺5人がふらふらと東京近郊の街に、博物館、弥生期遺跡など訪ね歩いた。
4時過ぎにもう疲れたからとて、駅前繁華街に戻り、昔の記憶にある裏町で喉を潤そうと、その裏街に懐かしい店を探せども、はて、どこもかしこも表通りの明るい街に変ってしまっている。
あのどこか湿った、軒の低い商店街と、超安売りの汚い昔々の店々はどこに行ったのだろうか。
浦島太郎老爺たちは、ただ、うろうろ、足が疲れた、もうどこでもいいや、なになに、シシリー料理かい、まあいいや、早くビール飲もうよと店にはいった。
まだ5時、客は誰もいない、ゆったりと席について、ビール、ワイン、ピザ、カルパッチョなどなど、結構うまいうまいとやっていた。
次第に客席が埋まってきた。若者男女ばかりである。
いつものようにわたしたちはその場の最高齢者というか、不良老人隊。
そのうちにどうも煙たくなってきた。あたりに煙が漂っている。
あ、いや、火事じゃなくて、見回せば、若者男女のどいつもこいつもが、タバコを吸っているのだ。
ふーむ、近頃は喫煙の店で飲み食いしたことがないなあ、珍しいことだ。
あ、そうだ、たしか、神奈川県条例で、レストランでの喫煙は原則禁止、喫煙させるには分離することになっていたはずだぞ、え、、。
あ、そうか、ここは、東京都内であった。町田市は、神奈川県の地形に奇妙に張りだしている東京都である。地形的には神奈川県だけど、県条例適用外である。
それにしても、最近は喫煙族を見る機会がすくない。
騎兵隊に虐待されて少数民族になったスウ族どもは、どこに行ったのかとおもったら、こんな東京郊外都市の一角に隠れ家をもっていたのか。
なんだねえ、若者喫煙者が多いのが、なんともはや頼もしい限りである。
何が頼もしいって、大陸方面から黄砂とかPMナントカとかって、あるいは山からはスギ花粉とか、喉や鼻に悪い代物がやってくる時代に、こうやって自ら煙を吸い込み吐き出して、おのれを鍛えているらしい。
これからの高齢社会を支えていくためには、若者は悪い空気にも耐える肉体を持つべきと考えているらしい。
エライものである。まあ、頑張ってくれたまえ。
そう思いつつ家に戻って床に入ったが、夜中にどうも喉が痛くて、タンが溜まってくる。風邪をひいたかなあ、いや、タバコの煙にやられたのだな。
もう、老人はいまさら鍛えようもないから、もうあの店に行くのは止そう。
あ、東京都内の店は危ないから、できるだけ神奈川県内の店にしようっと、ゲホゲホ、、。
●参照→神奈川県受動喫煙防止条例
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f6955/p23022.html
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