2013/04/05

751近頃の若者はPMナントカにも黄砂にも花粉にも負けぬように体を鍛えているようだ

 ようやく春めいた天候に誘われて、老爺5人がふらふらと東京近郊の街に、博物館、弥生期遺跡など訪ね歩いた。
 4時過ぎにもう疲れたからとて、駅前繁華街に戻り、昔の記憶にある裏町で喉を潤そうと、その裏街に懐かしい店を探せども、はて、どこもかしこも表通りの明るい街に変ってしまっている。
 あのどこか湿った、軒の低い商店街と、超安売りの汚い昔々の店々はどこに行ったのだろうか。

 浦島太郎老爺たちは、ただ、うろうろ、足が疲れた、もうどこでもいいや、なになに、シシリー料理かい、まあいいや、早くビール飲もうよと店にはいった。
 まだ5時、客は誰もいない、ゆったりと席について、ビール、ワイン、ピザ、カルパッチョなどなど、結構うまいうまいとやっていた。

 次第に客席が埋まってきた。若者男女ばかりである。
 いつものようにわたしたちはその場の最高齢者というか、不良老人隊。
 そのうちにどうも煙たくなってきた。あたりに煙が漂っている。
 あ、いや、火事じゃなくて、見回せば、若者男女のどいつもこいつもが、タバコを吸っているのだ。
 ふーむ、近頃は喫煙の店で飲み食いしたことがないなあ、珍しいことだ。

 あ、そうだ、たしか、神奈川県条例で、レストランでの喫煙は原則禁止、喫煙させるには分離することになっていたはずだぞ、え、、。
あ、そうか、ここは、東京都内であった。町田市は、神奈川県の地形に奇妙に張りだしている東京都である。地形的には神奈川県だけど、県条例適用外である。

 
 それにしても、最近は喫煙族を見る機会がすくない。
 騎兵隊に虐待されて少数民族になったスウ族どもは、どこに行ったのかとおもったら、こんな東京郊外都市の一角に隠れ家をもっていたのか。
 なんだねえ、若者喫煙者が多いのが、なんともはや頼もしい限りである

 何が頼もしいって、大陸方面から黄砂とかPMナントカとかって、あるいは山からはスギ花粉とか、喉や鼻に悪い代物がやってくる時代に、こうやって自ら煙を吸い込み吐き出して、おのれを鍛えているらしい。
 これからの高齢社会を支えていくためには、若者は悪い空気にも耐える肉体を持つべきと考えているらしい。
 エライものである。まあ、頑張ってくれたまえ。

 そう思いつつ家に戻って床に入ったが、夜中にどうも喉が痛くて、タンが溜まってくる。風邪をひいたかなあ、いや、タバコの煙にやられたのだな。
 もう、老人はいまさら鍛えようもないから、もうあの店に行くのは止そう。
 あ、東京都内の店は危ないから、できるだけ神奈川県内の店にしようっと、ゲホゲホ、、。

●参照→神奈川県受動喫煙防止条例
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f6955/p23022.html

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