そうか、そういう表現が政府間で公式に使えるんだな。ならば、庶民も使おう。
今度、だれかから金を借りるとき、「返還可能な時期は、明日またはその後」と言おう。
これは、いつまでたっても返さなくても、約束違反にならない便利な言葉であるよなあ。
あ、でも、これで金を貸してくれる人がいるはずがないよなあ。
やっぱり借りてしまったやつは強いなあ、「返還可能な時期は、明日またはその後」なんて言って、いつまでも返さなければいいのだからね。
日本とアメリカ両政府が、沖縄県にある6件の米軍基地について、その返還可能な時期を発表した。
その中で、普天間飛行場(宜野湾市)は、「2022年度またはその後に返還が可能」になるのだそうである。
これって、要するに「2022年までに返すことは絶対に不可能だし、返すとしてもそれよりも後になれば可能かもしれない」ということである。
これは「返還可能な時期」じゃなくて、「返還不可能な時期は無期限」という発表である。
英語ではどう書いてあるのか知らないが、日本語では、そうとしか読めない。
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