●お化粧前の2005年9月の姿
●お化粧後の2013年10月の姿
さてどこが変ったか、背景に容積率を移転した高いビルが見えている。これはご自分の資産を一部身売りした先で、いわば分身ともいえるビルだから、一緒に見えて不思議ではないだろう。
もちろんもっとも大きな違いは、角帽を丸帽に取り替えたことである。こうやって見ると角帽も白線を光らせてしゃれたもんだった。その中央郵便局の中に入ってみたら、KITTEという名のショッピングビルになっていた。ネーミングの由来は切手なんだろう。
その一部に東京大学の博物館があったので、そこの窓から丸の内駅前広場を眺めた。広場の整備はこれからやるらしい。
東大博物館は、種々雑多なものが脈絡もなく並べてあって、なんといおうか、なんだかかび臭い懐かしい変古珍奇型の博物館の趣があった。多分、学問の府の権威ある博物館だからとて、わざとそういう展示をしているのだろう。その展示の仕方そのものが博物館である。
現代的なビルの中なのだが、実は70年以上も前の建物である一角にあることも含めて、なんだか面白い場所である。
世界中からどうやって集めたのか気になるが、それぞれのマニアが見たら垂涎であろうの代物がところ狭しと並んでいるのである。
時間をかけてじっくりと眺めたなら、ずいぶん発見がありそうだ。
なんとなく入りづらい、というか、入ってもしょうがない雰囲気だから、超一等地にありながら隠れた名所かもしれない。
窓から東京駅の写真を撮るだけの目的で入ったわたしが、偶然にも発見して大興奮したのは、赤瀬川原平制作「零円札」である。
この零円札裁判事件は同時進行で知ってはいたが、本物(画像はこちら)を見たのは初めてで、これはこれはとけっこう感動した。
これがどうして博物館にあるのかと思ったが、なんと古銭類と一緒に並んでいるのであった。おお、なんという面白さだ!、原平さんが見たらなんと言ってこれを喜ぶだろうかと、気になる。
(追記)「零円札裁判」ではなくて「千円札裁判」であり、零円札と裁判は別らしい。
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