2015/09/27

1128【新国立競技場騒ぎ】第三者検証委員会はカネメだけ検証の手抜きの報告、白紙撤回事件や都市計画など今からでも遅くないぞやってくれ

【カネメだけ検証の手抜き報告】
 新国立競技場の第三者検討委員会レポートを讀んだ。フン、要するにこれまでの公共事業のお役所流のやり方を普通にやってきただけで、なんの珍しくもないように思うよ。

 文科省の役人だけではできないので、技術的にはその筋の敏腕の専門家たちを集めて企画から設計を進める。
 一方で世のお偉ら方たちを集めて有識者会議をつくって、そこで承認してもらうという権威ある様に見える形式を整える、そうやって大勢に責任を分散するんだよ、ごく普通の役所流である。
 
 そうやって8万人、2500億円だかの結論について、有識者会議の承認を得て決めてきたんだから、おれたちなんの遺漏もないよ、今ごろなんで怒られなきゃならないの?、ってことだろうなあ、文科省もJSCもホンとにお気の毒なことよ、、。

 カネメのことも、読んでみれば要するに、企画から設計のある段階ごとに、いろいろな条件で各種の検討している中で、あれこれ値段が違うのはあたりまえのこと、同じものが乱高下したのではない。それは建築プロジェクトではあたりまえのことだ。

 だから、上限1500億円にしたいなら、それを文科大臣が言えないなら、総理大臣がそうせよ言えばよかっただけのことだ、それも白紙撤回じゃなくて設計変更でね。
 これなら既に投じた税金の70億円や、多くの人たちの時間や労力を無駄にせずに済んだはずだ。

 まってくもって素人判断のバカバカしい白紙撤回だが、第3者検証委員会では、肝心のその白紙撤回の経緯については何も検証をしていない。
 もしかしたら、この非常識な白紙撤回劇には、大きな政治的な裏があるので、検証拒否されたのかもしれないなあ、それが証拠には五輪組のモリ大親分にはヒアリングしてないそうだ、おお怖い。

 そしてまた、このプロジェクトがなぜこうも世の批判を浴びるものになったのか、国際コンペに至る経緯、都市計画の変更など、最初の企画段階からの検証も、まったくしていない。
 そりゃ手抜かりというか手抜きと言うもんでショ、今からでもやりなさいよ、遅くないよ。
 あ、そうだ、オリンピック招致も検証してよ。

 カネメのことばかり検証しているものだから、結局は1300億円から2500億円だかになった責任者は誰かなんて、まったくもって本質的でない検証になっちまったぞ。
 カネメなら、鶴の一声で70億円と2年間をパアにした人の責任を問いなさいよ、え、。

 出だしは建築家たちによる歴史的景観とか都市計画とかの高踏的問題指摘だったが、そのうちに工事費が髙いって世俗的問題指摘にネットスズメがチュンチュン鳴き叫び、それにマスコミが押されて、歴史も都市もどこかに吹っ飛んだ。
 そして第3者検証委員会も、このカネメのドブにはまりこんでしまった。

 まあ、文科省のドジは、当たり前と思ってやってことなのに、ゴミ情報でも早くまわり過ぎるネット社会になっていること、そしてたまたま安保法制問題で何やらゴタゴタ揉めていたこと、このふたつに鈍感だったために、こんな不様なことになったってことだな。(2015/09/27)

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