熊五郎:ご隠居、寒いですねえ。
ご隠居:おや熊さん、いらっしゃい、そりゃ冬だもの寒いのは当たり前、いまごろ暑いねなんていうやつはいないよ。
熊:ケッ、かわいくないね、単なる挨拶ですよ。新聞眺めて不機嫌そうですね。
隠:そうだよ、あたしの住んでる横浜では去年102億円も脱税があったと書いてある。
熊:そりゃまた大きな金額ですねえ、どこの金持ちです?
隠:うんそれがね、「ふるさと納税」ってインチキ制度を使った大勢の市民らしい。
熊:それって、自分の住んでない自治体に納税すると、肉とか旅行とか電気製品とかお礼の品が来るってやつでしょ。違法脱税じゃないでしょ。
隠:でもねえ、ふるさと納税なんてそんな税制はない、法的には実は寄付だから納税って詐称だよ。それをやったら住んでる自治体への納税が減額されるってんだから、実態は買い物脱税制度なんだね。
熊:あ、それが横浜市での減額分が102億円もになっちゃったてことですね。
隠:そうなんだよ、住んでる市の財政に102億円もの損をしょわせて、返礼品ほしさと地元脱税したくて寄付する金持ち市民って、まったく憎らしいね。
熊:102億円あったら、いろいろな施策ができるでしょうにねえ。住んでる町に損害与えてよそから買い物するって、なんともミミッチイ金持ちどもですねえ。
隠:こうなりゃ「ふるさと納税・税」を作ってはどうかね。ふるさと納税寄付をした奴らから徴収するって、あたらしい条例をつくる運動をしようかね。
熊:ハハ、脱税分の金額を市税とする「法定外目的税」ですね。
隠:そうだよ、買い物脱税する奴らには、税金で返礼だあ!
熊:ホントはご隠居もそうやって脱税したいけど、ふるさと納税って寄付するカネがないってことですね。
隠:そう思っても言わないもんだよ、バカヤロ。
0 件のコメント:
コメントを投稿