コンピュータと会話しつつ用を言いつけると、それにちゃんと回答してくれるAI(生成AIというそうだ)が出てきたとか。大学の教師は学生が出してくるレポートの類が、AIが作ったものかどうかわからない、なんて悩みがあるらしい。学生の方は悩みがなくなったかしら。
要するに、これまで世の中のコンピュータに誰か彼が書き込んだ文字や絵など超大量の情報を、GAFAMとかナントカと言う情報屋がどこかに蓄えてあるのを、生成AIの奴が片端から見てその知識にしているらしい。そして人間の要求に対応するアウトプットを生成して教えてくれる。
なんだか面白いことになった。学校教育が変わるだろうし、ちょっと考えて思いつくのは、裁判官も検察官も弁護士もそれぞれの生成AIを従えておけば、各法律PCデータはいらなくなるのか。裁判はそれぞれ生成AIが丁々発止と闘うのだね。生成AIをいかに使いこなすかが有罪無罪の分かれ目か、当たりまえのことだね。
●今や国際郵便もネットで
そんな時代が来ようとするときに、今日もあい変わらぬ訳の分からないPCの中でやる手続きに振り回される経験をやった。去年夏に国民背番号カードによる5000ポイント獲得手続き以来である。
今回はカリフォルニアに住む友人に本を送るための外国郵便発送手続きで、実は生まれて初めてのことだ。これが全く面倒なことこの上ない。いまは慣れたがまるで初めてやった所得税確定申告である。
昔は外国に郵便を出すときは、国内と同じように袋の表に宛先を書けばよかった。今は違う。郵便局の提供するコンピューターシステムの中に入って、あれこれとたくさんのデータを書き込む必要があるし、いろいろな発送方法から選ぶ必要がある。コンピューターで事前に申し込む必要があるのだ。
それはそうするべきでもよいのだが、問題はどうやって書き込むのか、どうやって選ぶのか、まことに面倒で分かりにくいのだ。要するにシステム(というよりデザインと言うべきか)を作ったやつには分かりやすいが、顧客には実にわかりにくいのだ。
文章が悪い、レイアウトが悪い、書き込みに齟齬がある、設計がドジだ。
初めに入門ページを見て、いちおうは全体像を知った。そして発送方法の種類や料金やらをあれこれ沢山知った。
そして発送方法の内で「国際eパケットライト」がまあまあ安くて1300円前後、速くて5日前後と分かった。注意書きに、この発送方式を扱っているが今は書留はできないとあるが、その必要ないからこれで発送すると決めた。
そこで送り状作成に取り掛かったのだが、作れという「国際eパケットライトラベル」なる送り状を作るページが出てこない。何回やってもこれを作るページにたどりつかない。
しょうがないから、とりあえず出てくるものでやってみようかと進めば、料金4400円ほどになっている。これは高すぎる、違うなと、また初めからやり直し、でもやはりだめ。
気を取り直してまた入門から始めるとことにして、面倒だけど「よくある質問」を読み始めた。アレ、なんとそこには、この「国際eパケット」は今は扱っていない、とあるのだ。
おいおい本流の方には扱ってるけど書留できないと書いてあるぞ、なのにこちらには扱っていないとある。ということは、これまでどうしても出てこないのは、扱ってないからなんだろう。
あのなあ、よくある質問に書いてあるなら、本流の方もそう書いておけよ、おかげで1日丸損したぞ、バカヤロ。
●船便で発送したが、
では一番安い方法にしようと「船便」で送ることにして、不親切な書き込み方法指示にヨロヨロ行ったり来たりしつつ出てくる画面に従って書き込み作業を進めて、ようやく送り状プリント2枚に至った。そのアウトプットの紙を見たとて、なにがなんだかわからない。
とにかくその紙と送る品物(本2冊)を持って、近所の郵便局に行き、これをどうするのか分からないから後を頼む、と押し付けた。ここでまたうまく行かないと喧嘩だなと感じた。
受け付けた係員の応対はそれなりに丁寧だが、不慣れらしくマニュアル出したり、奥に聞きに行ったりしている。料金は440円、日数は1か月ほどとて、急ぐものでも腐るものでもないから、これでよしとした。
終るまで20分くらいもかかった。じっと我慢していた。
カウンタの前に張り紙があって、近ごろ大声で社員を怒鳴りつける人がいるが警察に通報するぞ、なんて趣旨のことが書いてある。なんだよお、おれじゃないよ。
そうだろうなあ、うちでもPCの前でじっとあれこれ我慢して、ここに来てもじっと我慢では、怒鳴るやつがいるかもなあ、でもなあ、怒鳴る原因は多分にあの郵便局側のドジシステムデザインにあるんだよ、あれをまず改良しなさいよ。
そうか、いまに生成AIになって、グっと便利になるのかね。ヤレヤレ、待ってますが、間に合うかなあ、わが生きているうちに。
(20230510記)
(追記2023/08/02)
本日、USA CALIFORNIAに住む畏友から電話あり、わたしが5月発送した書籍が本日到着した、とのこと。1か月の約束が3カ月かかるとはねえ、でも着いてよかった。
この間、この受け取りて友人と電話やZOOMで話すときに、まだ来ない、え、未だつかないのか、と何度かやり取りしていた。太平洋で遭難したらしいから航空便で送りなおそうかと考えていたところだった。
ともかく、着いてよかった。その本はわたしが本づくり趣味で自作しものだが、中身はその畏友の著書である。この5年ほどの間に仲間で発行する同人誌に載せた彼のエッセイを集めて編集した著作集で、67年にわたる友情の記念誌ともいうべき書籍である。
一昔前の郵便やりとりが普通だった頃の世間一般の物事のゆったり感を思い出し、今どきのスピード感におぼれている自分を顧みるのである。(完)
参照:【本づくり趣味】自製ブックレットまちもり叢書シリーズhttps://datey.blogspot.com/p/machimorisosyo.html
2 件のコメント:
まず、島流しになった私のために、いろいろと苦労して下さっていることを感じ、感謝します。
2つ目は、偉い! 数日も棒に振っても、郵便局で喧嘩をしなかったのは、兎に角、偉い! 脱帽の称賛と感謝です。おれだったら、多分郵便局員の通報で警察にしょっぴかれて、数時間、いや数日のいじめを喰らったことでしょう。
郵便関係の物流はなにやら、面倒なことになって、国民を苦しめているけれど、一方、電子通信では日本の個人情報や技術情報が、垂れ流しのごとく、外国に流れていることを、日本国民は知っているのだろうか。さらには、日本の指導者クラスの悪玉が、自国の利益を無視して(自分の懐を豊かにして)情報を外国に売っています。
此の事は、日本だけでなく、アメリカでもトランプという悪玉が、そんな事をやっているのが現状です。
大竹
そんな事
太平洋を隔ててのコメントをありがとう。そう、君の助言に従って喧嘩しなかった、褒めてくれて嬉しい。これでわたしも人間が丸くなった(ような気がする)。
この郵便物がいつそちらに着くか分からないが、じっと我慢して待っていてほしい。それまではわたしも君も生きている目的があることになる。今どき船便にしたのは、長生きの手段だからね。
それにしても、生まれた時は戦争の最中、死ぬ時も戦争最中、それに加えてパンデミックときたら、俺たちは長生きしすぎたねえ。(まちもり散人)
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