年金生活者である。毎年今頃になると日本年金機構なる役所(?)から「扶養親族等申告書」なる書類に書きこんで提出せよと、たくさん紙を送って来る。提出は一枚だけだが書き込み方についての解説書類が多い。年金受給者全部に送っているのだろう。
最初に読むようにと、大きな字の紙がある。フローチャートが書いてあり、順番に質問にしてがってYES or NOの回答を選んで進むのだ。それで提出の必要不要を判断する。
先に結論を書いておくが、わたしの場合は本当は書類提出が必要だが、解説フローチャートの間違いで不要となっているのだった。
フローチャートをたどると、途中で「所得控除の対象となる配偶者または扶養親族がいますか?」の質問があった。わたしはこの夏に配偶者を亡くしたので、去年までとは違って「いない」を選んで進む。ここが重大な間違いのところだ。
そうやって最後までくると「提出が不要」にたどりつた。しかも最後の桝には「前年に申告書を提出している場合でも提出は不要です」と念入りに書いてある。
あれっ、毎年提出しているし去年も提出しているのに今年は不要なのか。
それは今年は配偶者が死んだから、もう提出の必要がなくなったのだろうか。でも、扶養親族がいなくなったことを申告しなくてよいのかしら、この書類はそのためのものだろうに、変だなあ。
すでに市に死亡届を出しているから、それを日本年金機構はすでに知っいて、この申告しくなてもよいのだろうか。でもそうやっていち早く家族情報を手に入れているのなら、毎年申告させているのは、わかっていることを念入りに申告させているのかしら、なんだか変である。
でもまあ提出しなくていいのなら、このやってきた書類を見もしないで捨てようと思ったが、待てよ、念のために提出不要という「扶養親族等申告書」用紙を出して眺めた。その作成の手引きも見た。
そこには、変更があればその人物を記述を訂正・追記・抹消をせよとの指示が書いてある。抹消とは即ち死亡をも意味するのであろう。
ということは変更があれば提出が必要と考えるのが普通だろう。
ではフローチャートによれば提出不要とはなぜだろうか、どこかに配偶者死亡の場合は提出すべしと例外規定の注意書きがあるかと克明にさがしたが、見つからない。
そこで年金事務所が近所にあるから、閑老人として出かけて直接に訊くことにした。それに、ボケ防止活動にもなるし、。
横濱中年金事務所を訪ねて係にそういうと、しばらくフローチャートを眺めて言った。
「配偶者死亡の場合は提出が必要ですが、なるほどこれだと提出不要となりますねえ、でも、もしかして提出しないでもよいかもかもしれません、調べますのでお待ちください」
そして30分くらい待たされた結果は、
「フローチャートにはそうなっていますが、申告書を提出してください」
要するにフローチャートの誤りというが不備である。
このままでは今年配偶者に死なれたものは、みんなこの書類を提出しなくてもよいと判断するだろう。それで年金事務は問題がないのだろうか。
わたしのようにこの一年で配偶者に死なれた人は、日本全国に何人いるのか知らぬが、特に珍しいこととも思われない。
その場で書いて提出した。もっとも、これを提出しないと国が税金の取りそびれになる可能性があるのだから、納税する庶民にとっては都合がよいことかもしれれない。でもいまさらフローチャート印刷やり直しはしないだろうから、自己満足にすぎない。
(20241010記)
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伊達美徳=まちもり散人
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