2010/01/30

235【くたばれマンション】去年はマンション不況でよろこばしい

 国土交通省が2010年1月29日に発表した住宅着工統計を見ると、2009年中の着工戸数は788,410戸であった。
 2008年中のそれは1,093,485戸だったとあるから、なんと3割減である。
 持家も貸家も分譲住宅も減ったなかで、給与住宅だけが増えているのは、どういうわけだろうか。

 減少の中で分譲型共同住宅(日本ではマンションというが、実は名ばかりマンションのこと)は、2009年中は76,678戸(内首都圏100,726戸)、2008年中は182,572戸(内首都圏40,041戸)だったから、なんと58パーセント減少(内首都圏6割減)である。
 大地震が来たら危険極まりないこの分譲共同住宅が減っているのは、なにはともあれ喜ばしいことだ。

 しかし、着工が減ったといっても実戸数は増えているので、新たに18万戸ということは30万人以上がこの危険なものに昨年から新たに住みだしたか、住みだしつつあることになるのだろう、コワイ、、。
 わたしが推奨する貸家が、2009年中は321,469戸で、これは2008年中よりも3割も減少しているのが、気に入らない。
 統計に公的な住宅が分類として登場してこないも、気に食わない。統計に載るほどの戸数供給をしていないってことか。全く気に食わない。

●参照→230震災記念日・マンション売逃げの勧め
  
   125名ばかりマンション
     187民主党の居住・住宅政策は?

2010/01/26

234【怪しいハイテク】ウイルス対策ソフトウェア

 インタネットにつなぐごとに、ウィルス駆除ソフトの期限が切れたから、延長手続きをせよとの画面が、毎度毎度立ち上がってうるさくてしょうがない。
 そういえば、今入っているヤツは2年有効だったなあ、きれたのか。

 ネット上で延長手続きをすることもできるので、いくらなのか見たら、1200円で1年期限とある。まてよ、これを買ったときは1980円で2年期限だったのに、こんどは高いのはどいうわけだ?
 えい、安売り電器屋に行ってみよう。もっと安くていいやつがあるかもしれない。

 そこでコジマだかノジマだかヤマダだか、同じような名前なので自分がなんという店に行ったのかいつも分からないのだが、その店に行ってきた。
 同じメーカーのもので、2930円で更新期限なしってヤツがあった。断然こっちのほうが安い。ネット上の更新のほうは箱もCDも流通経費もみんなタダなのに、なんで1年で1200円なんだよ。

 気になるのは、メーカーがもしつぶれたら、日常の更新手続きもとだえるのだろうか。そうなると安いか高いか分からないことになる。
 まあ、いいや、買ってきてインストールした。ソフトウェアのメディアは、CDではなくてUSBメモリーであるのが、ちょっと進化していた。
 ところで、PC3台までインストールできるとあるが、うちには1台しかない。残り二つ、だれかに高く売りつけてやろうか、。

2010/01/25

233【各地の風景】伊豆下田みやげ

 伊豆半島の突先にある下田の街に行ってきた。幕末に黒船がやってきた日本鎖国の敗れる歴史の町で、その関係の史跡の宣伝もあるが、私はそれにはあまり関心が無い。
 町に風景のなんといってもよいところは、伊豆石となまこ壁の町屋や土蔵が町に中に宝石の如くちりばめられていることである。
 
観光的に土産物屋や飲食店にその町屋や土蔵を活用して、それらしくしているところもある。
 しかし、わたしが惹かれたのは、なまこ壁や伊豆石の家が、ごく普通の生活空間として街に生きていることである。いかにも伊豆の町にやってきたと言う雰囲気を、よそ者として楽しんだのであった。
さて、観光地ならおみやげである。みやげはめったに買わないのであるが、ひとつだけ自分のために買った。
 それは布草履である。数年前に倉敷で買って室内履きとしていた布草履が傷んだので、下田産のそれに買い換えたのだ。NPO経営の土産物屋で600円。
 もっとも、倉敷や下田が草履の名産地であるとは、聞いたことがない。

 参照→伊豆の下田に行ってきた

2010/01/24

232【横浜都計審】都計審委員全敗記録をまたもや積み重ねた

 横浜都市計画審議会の委員になって、この1月で6回目の審議会であった。
 その間に毎回、いくつかの議案に対して問題点を指摘して、いろいろと提案をしてきた。
 好んでイチャモンをつけているのではないが、議題となっている現地を見てくると、何がしかおかしいところが見つかるので、審議会で委員のみなさまに披露して、考え直したほうがいいと言っているのである。
 しかし、わが意見が入れられたことは一度もなくて、みごとに毎度の連戦連敗の全敗で、記録更新を続けてきているのだ。

 さて、この1月審議会では、ついにこの記録の積み重ねは終わるだろうか?、、張り切って画像まで使って意見を述べた。
 今回は、市街化調整区域から新しく市街化区域に編入する地区について、現地を見てきたら、その新しい用途地域指定がどうも実情にも合わないし、今の社会としてもそのような都市計画は不適切であると気がついて、原案に反対したのだ。

 出席委員21名、採決したらわたし1人だけ原案反対、あと19名(会長は意志不明なので除く)は原案賛成、見事にあえなく全敗記録またもや積み上げ!
 今回は嬉しかったのは、土俵の外であったが、二人の委員がそれなりの理解を示してくださったことだ。いつも泣いてた?ドンキホーテ・寅次郎は少しは気をよくしたのであった。

 医院の人気、アレ、委員の任期はこのあと2回でおしまいになので、これからも記録の積み上げを目指して、ガンバリます。

●詳しくは→郊外開発誘導型の都市計画は変らないのか
https://sites.google.com/site/matimorig2x/tokeisin/7-kogai-toshikeikaku

2010/01/22

231【横浜ご近所探検】歴史的建築のコピー再現が流行するこの頃

横浜球場のそばに、ストロングビルと言う、ちょっとモダンな戦前の3階建てのビルがあった。2007年に壊されて、跡地にホテルが建った。この1月に開業らしい。
 表から見ると、1階から3階まではもとのストロングビルのファサードをコピーして再現している。

 もとのビルとの格好の違いはよく分からないのだが、どうも階高が高くなっているようである。
 大きな違いは、もとのビルは道路境界線まで一杯に建っていて、一階は5段くらいの階段を登って入るようになっていたが、新ビルの1階は道路面と水平、外壁が道路から5mくら引いていることだ。

 ビルのコピー再現は、本町通りの銀行だったビルを共同住宅の下に持ってきている例があるし、国の合同庁舎も蚕糸検査所を低層にコピー再現だし、横浜には多くある。
 伊勢佐木町の商店街にある松坂屋も閉店してもう1年以上になるだろうか、これもそのうちに壊して建て直すが、ファサードの一部をコピー再現するそうである。

 いまや建築ばかりではなく、牛や馬はクローンとかでコピー再現が可能になっているから、世の趨勢だろう。そのうちに人間もそうなるか。

2010/01/17

230【くたばれマンション】震災記念日につきマンションの売逃げをお勧めします

 今日は、あの阪神淡路大震災からちょうど15年目の日、何かと関連行事があるようだ。
 私がこれに関して思っていることの一番は、あの時、ものすごい数の住宅難民が出たことの教訓を、すっかり忘れていることである。
 この「伊達な世界」ブログにも本家「まちもり通信」にも何回も書いているのだが、今日はまた書く。

 大都市では超高層マンションなど、1棟でものすごい戸数の大規模共同住宅ビルが次々と建っている。分譲広告が新聞紙面や折り込み広告を賑わわせている。
 もちろん、それを買い求める人がいるからだろうが、こんな危ないものはないのに、なぜ売る人がいて、買う人がいるのか、なんとも不思議でしょうがない。
 阪神淡路大震災のときに、いちばんの問題になったのは、マンションと言われる分譲共同住宅ビル(正確には区分所有型共同住宅)であった。ばっさりと倒れたり、柱や梁に亀裂が入ったり、設備が壊れたりして、建て替えやら大規模修繕になったりした。

 そこに住んでいた人たちは一時は住宅難民になったが、それは他の戸建住宅でも同じである。
 ところが、マンションと言われる分譲型共同住宅ビルの人たちは、そこから先に超難題が待ち受けていたのだ。
 それは、分譲で各戸を別々の人が持っているいるのだから、建て直すにしても修繕するにしても、そのための大金を負担するには、持ち主みんながOKしないと前に進まない。貧乏人もいれば金持もいて、意見がまとまらない。
 大規模なものほど権利関係者が大勢いて、いつまでもまとまらない。法制度の改正までしたが、人々の心までは法は踏み込めない。
 多くのマンション難民問題は後々まで引きずった。いや、今も引きずっているであろう。

 そのようなことがあったから、その後は分譲方式の共同住宅ビルは規制するかと思ったけど、そんなことはぜんぜんない。
 姉歯事件(耐震偽装)なんてことがあって、あれに関わった賃貸住宅は早期に建て直しなど解決したが、分譲共同住宅は今もほとんど解決しないでいるようだ。震災のときと同じことが起きたのに、何も規制をしなかったのだ。
 近頃は超高層マンションとかで、一棟で1000戸もあるようなものも建っているらしい。「このビルは免震構造で大地震にも安全です」と宣伝文句に入っているかもしれない。

 たしかに建物は工学技術的には倒れないかもしれない。
 でも、上下水電気等の設備配管やエレベーターなどは、それ自体を頑丈に作っても耐震にはできないから、かならず壊れる。
 また、建物が揺れたときに、とりあえずは人命に関わらない程度に、どこか壊れるようになっていて、そこが地震エネルギーを吸収するようになっている。
 もちろん超頑丈に作って、ぜったいに壊れないものを作ることは技術的には可能かもしれないが、それにはものすごいお金がかかるから、売れないだろう。
 震災後にもその建物は見たところは建っているけど、中味はずたずたぼろぼろ、大規模に修繕する必要が出るに違いないのだ。

 そのとき、超高層ビルでは規模がでかいだけに、また共有部分が多いだけに、とんでもない工事費がかかるに決まっている。修繕積立金はそのようなことも含めての金額なのだろうか。そこまで修繕積立金を載せたら、販売額が高くなりすぎて売れないだろう。
 その大規模修繕工事費の負担を、1000人もの持ち主が簡単に同意するだろうか。法的には4分の3賛成で建て替えが可能だが、現実はそうはいかない。一人でも反対すると難渋するのだ。
 超高層でなくても、何棟かがひとつの敷地にあって、低層、高層などが数棟ある場合、大地震で棟ごとに壊れ方が違うから、違う被害の建物を一緒にして建て直すとか大修繕とかになると、益々こんがらかってくる。

 そんな危惧のある大規模分譲共同住宅(あえてマンションなんて格好だけつけて言わないのだ)に住む人は、いまや何万、何百万人いるのだろうか。そんなもの禁止すればよさそうなものだが、あまりにたくさんできてしまって、今更禁止にすすると社会問題となるからしないのだろうか。
 でも実は、大震災で難民続出という起きるべき社会問題を、分かっていながら見ない振り考えない振りして、先送りしているだけなのである。日本の人々は、いったいどうなっているんだろうか。
 もうすぐ来るという静岡あたりや関東あたりの大地震、明日かもしれないし、20年先かもしれない。
 そのときになって困っても、わたしは知りませんよ。別にお前に知ってもらってもしょうがないよって、言われそうだが、そのとおり。
 だから、わたしは1棟まるごとの賃貸借共同住宅ビルの1室に借家住いなのだ。壊れたら大家さんがナントカするでしょうよ、ちゃんと高い家賃を払っているんだから。

 分譲大規模共同住宅を持っている読者のみなさま!、大地震が来る前に早いこと売り逃げしたほうがいいですよ。
 結局は大地震が来た時に持っている人が、トランプのババ抜きのババをつかむのだ。問題は、トランプと違ってババの数があまりにも多いことだ。そして、そのことが分かっていながら何らの対策もなくて、どんどん危ないババ住宅が増えていることである。
 なお、不動産業界には既にババ抜きと言う言葉があるらしいが、それは傷物とか古物の共同住宅のことを言うらしい。
 ここではそうではなくて、不動産業界ではれっきとした代物としているので、なおさら厄介である。

 ところで不思議に思っているのだが、こんな心配をするわたしはおかしいのだろうか。誰もこんなことを言っていないのが、奇妙なのである。
 これをお読みなった方で、わたしのいうことが間違っているなら、ぜひ教えてください。
 メールアドレスdateygアットgmail.com(アットは@になおして)伊達美徳宛てに教えてください。
 お願いします。

 アっ、いま揺れているぞ、、。
 おりからカリブ海での大震災報道があるが、あれは海の向うのことではないのだ。明日、こちら岸のあなたに起こるかも、コワッ、、。

(追記2010年1月28日)
 昨日の朝日新聞東京版の1面に、分譲マンションの怖い記事が出ている。
マンション管理費、住まない所有者へ増額認める 最高裁」の見出しで、分譲マンションの部屋を持ちながら自らは住んでいない「不在所有者」には「居住所有者」より額を上乗せして払わせてもよい、との判決が出たというのだ。
 所有してすんでいるものは一生懸命に管理する努力をしているのに、投資目的で他人に賃貸している所有者は何もしないという不公平を、管理費増額で差を埋めようとしたら、訴えられたらしい。
 つまり、分譲型の共同住宅はこんな紛争がおきるほどに、居住形態と所有形態に矛盾が出ているということである。

 もしも震災により大規模修繕や建て直しが必要になったときに、この間での対応は大きく違ってくるだろう。
 投資目的所有者は、壊れた時点で投資が終了したのだから、新たな投資をして立て直すよりも放棄して、ほかの物件に投資するほうがよいに決まっている。建て直し派と放棄派との間に面倒なことが起きるだろう。
 こうして共同住宅は、立体お化け屋敷になる可能性が充分にあるのだ。
 いやもう、実は既にそんな共同住宅が実在するらしい。こんなことでよいのか、。

参照→◆名ばかりマンション   085借家か持家か
姉歯大震災の喚起するもの(2005~2007)
賃貸借都市の時代へー体験的住宅論(2000~2008)

2010/01/15

229【世相戯評】カブが安いとて蕪でも買うか

 日本航空会社が会社更生法適用とかで、そのカブが超安値と新聞第1面の記事、そこでいつもは縁の無い株式欄ページを見る。
 え~と、目がちらちらするなあ、いったいどこに日航と書いてあるんだ? あ、JALとあるこれだな、おお、安値6円とある。

 これをどう評価するのか知らないが、デフレ時代で物価が安いからカブも安いのだろうなあ。
 他と比較してみると、え~と、同じような一ケタ値段があるか、、、あった、おお、堂々の5円!で日航の負け、いや、勝ちか、。この「シルバ精」って、なにしてる会社かしら。シルバー世代に精をつける品をつくってるのか、ならば、もっと景気がよさそうなものを、、。

 わたしも八百屋でカブを買うことがある。
 この葉っぱを刻み、根部を適当に切って、しょうが千切りを混ぜ、塩少し、昆布一切れとともにポリエチ袋に入れてちょっと揉み、半日くらい冷蔵庫に入れおく。簡単に作れて美味い酒の肴だ。
 八百屋のカブは、6株を束ねて200円くらい、1株33円、日航株の5倍以上もする。

2010/01/11

228【くたばれマンション】斜面地共同住宅

 
 街の中を車で走っていたら、建物の陰からチラッと、異様に明るく真っ白に輝く巨大な丘が見えた。
 とまってしげしげと眺めると、それは大きな丘の斜面におおいかぶさって斜めに建っているというか寝転んでいる共同住宅ビルが、西日を浴びているのであった。
 後に見えるふたつの鉄塔は、その丘の上に建っているらしい。
 丘陵の斜面の緑をそっくり剥ぎ取ってしまって、住宅群に置き換えられた丘には、まるでたくさんの切り餅のようにバルコニーが積み重なっている。中央に青い包丁が立てかけてあるのは、斜め昇降エレベーターらしい。

 また別のところでも斜面地共同住宅に出会った(下の写真)。こちらは隣に緑の斜面があるので、元はどんなところか分かる。
 斜面地は相対的に地価が安いから、土木や建築の工事費がかかっても採算にあうのだろうが、こんなのばかりになると風景は一体どうなるんだろうか。

●参照→崖地はめ込み共同住宅

2010/01/10

227【怪しいハイテク】中古カメラを買った 

 カメラを買った。
 デジタルカメラを買うのは、これで4つ目である。最初は2003年くらいだったろうか。
 建物や街並みを写すことがほとんどなので、広角が必要である。フィルムカメラも広角を使っていた。
 もちろん、ハンディなコンパクトカメラでないと、あちこちもって歩いてやたらにぱちぱち撮るのに不便である。記録だから高精度の画像が必要ではない。

 広角レンズ(加えて単3電池兼用、日付写しこみが条件)のデジタルコンパクト機種が出るのを、辛抱強く待っていた。ようやく条件に該当する28ミリのRICOH Caplioが出たので早速買った。
 その1年後に性能が上で形が更に小さいCaplioが出て、また買った。それを2年くらい使っていたが、レンズカバーが閉まらなくなり、ズームが動きにくくなった。

 その頃になると広角レンズカメラがでまわるようになり、ixy900isを買った。単3電池兼用でないのが不満で、ときどき電池切れになる。
 このカメラは一度、便器にボチャンをしても何とか生き返って使っていた。その後、液晶画面が表示しなくなっても、目でのぞくファインダーがあるから今日まで使ってきた。
 Caplioは主に録音機として使っているが、予備的に本来のカメラとしても何とか勤まる。
   ◆◆◆

 デジタルカメラ(canon ixy 900is)の液晶表示画面が表示しなくなって1年1か月、この間、液晶表示がなくても目で覗くファインダーがあるから、特別に苦労しなくてこのカメラを使ってきていた。
 でも、液晶画面を見ないと設定の変更ができないから多少は気になってはいて、同じ900isの中古品か、910isを買いたいなあと、ときどき中古カメラ店やインターネット市場を見てはいた。

 このふたつに決めていたのは、電池が同じだからである。わたしは都市景観の記録に使っていてカメラをかなりこき使うので、液晶表示をして使っていると電池消耗が著しい。
予備電池を買おうと思ったら5000円もするので、ちょっとばかばかしい。そこで、これらの機種を買えば予備電池もそろうのである。
 しかしどちらもなかなか見つからない。見つからなくても困らないので、探すのが楽しみみたいなものであった。

 それがついに今日、900is中古品を横浜駅前の店で見つけてしまい、買った。8820円であった。見たところほとんど新品だからから安いと言えよう。
 欠陥商品だったら1週間以内ならば引き取ると、店の人は言った。明日から試してみよう。

参照→073カメラ液晶表示がダウン

2010/01/07

226【お遊び)リンゴジャムを作る

昨年11月に、韮崎に焚き火に行ったとき、友人からたくさん貰ったリンゴが、冷蔵庫に未だにあるので、思いついてリンゴジャムを作ることにした。
 以前に福岡の友人から貰った夏みかんでマーマレードを作ったことがあるから、すぐにインタネットでレシピ検索である。便利である。

 いろいろな造り方を読んで、マーマレードに比べるとずいぶん簡単なので、適当に覚えて製造にとりかかった。
 リンゴ3個を芯だけとって、皮をつけたままざくざくと適当に切りつつ、塩水につける。これは色が黒くならないためらしい。
 無水鍋に、水を切ったリンゴをいれ、レモン1個を絞りかけ、甜菜糖約350グラザーッと入れて、木の箆で適当にかき回す。
 火をつけてしばらく見ているとどんどん水分が出てくる。適当なところで蓋をして、弱火で約30分、開けてみるとやわらかになっているので箆でつぶす。
 適当につぶしたら火を止めて蓋をして、そのまま冷めるまで放置。

 並行して、できあがったジャムを入れるため、市販ジャムの空き瓶を大きな鍋に入れ、熱湯で煮沸する。これは保存ジャムにカビが生じないようにするためである。
 しばらくして、熱湯消毒の瓶も無水鍋も熱さが取れたので、ジャムをすくって瓶に入れた。結局瓶は2個で納まった。ずいぶん減るものである。

 味見をすると、結構美味いのは自分が作ったからである。
 でも、こんな甘いものはたくさん味見できないから、明日の朝食の紅茶に入れるのを楽しみにして、今日の作業はおしまい。

(次の朝の追記)いつものようにロシアンティーにする。今朝はマーマレードではなく、手製のリンゴジャムである。
 おお、美味い、自作ジャムは美味い、ジャムだけでは甘すぎるのが、紅茶の中でほどよい香りほどよい甘さである。
 小市民的しあわせとはこういうことであるか。次は自作の米でドブロク密造だな。

2010/01/04

225【法末の四季】大雪の中越山村

 今、中越の山村・法末集落は、暮から降り出した雪が積り積っている。
 その法末にある仲間の活動拠点「へんなかフェ」に、M田さんは28日からひとりで泊まりこんでいる。いや、もう住み込んでいるといったほうがよいか、。
 大晦日、M田さんは1mの視界の吹雪の中を、集落の中の山頂にある神社に、雪を掻き分け掻き分けて2年詣でをしたそうだ。
それは集落の年中行事の一つであり、どんな吹雪の大晦日でも住民はおまいりをするのだ。
 そうして民家に戻れば、屋根に厚く厚く積った雪を家の周りに落とし、その落とした屋根に登れば吹雪で飛ばされそうになる。雪をまた家から離れた場所に片付けなければならない。
これを雪かきならぬ雪堀りという。その寒さの中でも、雪との格闘は汗ダグになってしまう。 しかし地上に積った雪の上に、更に屋根から落ちた雪が積って、もう軒までもの雪山になってしまうと、手作業ではとてもできない。除雪機を頼むしかない。
 そうやって除雪しても、また天から雪は更に次々と降り積もる。天気予報はず~っと雪マーク。
そんな豪雪の村からのM田さんの日常報告ブログを、はらはらしながら見ているのである。
 応援に行きたいが、今すぐはちょっと都合が、、、う~む。
(追記)1月14日の現地情報は、ものすごい近来まれな大雪とのこと。

●参照→法末天神囃子   ・中越・法末四季物語

2010/01/02

224【老い行く自分】元旦だとても書くこと無し

なにか特に書くほどのことがある元旦でもありません。そういう日々なのです。
 元旦だから何かを書かなければ、という、ある種の“追いかけられ感”、自分自身にドライブをかける装置としての元旦、それはもう必要でなくなったようです。
 でも、そのこと自体がなんだか危ないなあ、と考えている自分もいるのですから、まだ枯れきってもいないようです。
 今日着いた年賀葉書が135枚。ありがたいことです。
 さて、これはわたしにとっては多いのか少ないのか。どうも多すぎる感もあります。だって、こちらからは去年に続いてまだ1枚の年賀葉書も出していないのですから、。
 もっとも、寒中見舞いを出しましたが、、。
   ◆◆◆
 とりあえずここで、このブログをお読みいただいているありがたくも奇特なるお方様たちに、「謹賀新年」のご挨拶を申し上げます。
ことしも健康にお過ごしくださいませ。
 あなたのご健康状態はここでは分かりませんが、わたくしのそれは、もしもあなたが日常的にこのブログをお読みいただいているならば、そして、もしもここに1週間の書き込み途絶え期間があったならば、それはわたくしが倒れた、もしくはPCの故障、そのどちらかとお考え下さいませ。
 とにかく、今年があなたにもわたくしにも、よい年であればいいですがねえ、、どうも祈るってことが苦手なモンで、。