2010/08/20

307【言葉の酔時記】一度はいたらどんなに汚れても脱げない魔法のパンツ

 海水浴にはもう長らく行っていない。行く元気が出ないくらい暑い。
 19世紀末頃か、ベルツだったか長与専斎だったかが公衆衛生学の立場から、健康医療活動として湘南海岸で始めたのだと、何かで読んだ。
 そこで水着である。ビキニ水着のことは原爆実験に発祥すると書いたから、もう書かない。ここは単に泳ぐためのパンツのことである。
あれをどうして海水パンツというのか。海水浴パンツであろうがッ。海水で作ったパンツかよッ。略して海パンとはなにごとか、海草の入ったパンか、海辺で売っているアンパンのことかッ。
 真水のプールで泳いでも海水パンツとは、これいかに。プールパンツだろッ、プーパンだよッ。いや真水パンツかも。
 水泳パンツといっていたのを、いつ頃から海水パンツというようになったのだろうか。
   ◆
 ところが、今朝の新聞に奇奇怪怪なるパンツの広告が載っている。
 いっぺん穿いたら、もう脱げなくなる魔法パンツだというのである。
 そんな無茶な、ウンコシッコ汗にまみれても脱げないままなるパンツなんて、思うだにぞっとする。
海パンならぬ怪パンである。いや魔パンか。
 パンツ、ズボン、ショーツ、パンティ、パンタロン、、、なんとかせい。

0 件のコメント: