2014/10/27

1017【福島東電核毒地帯徘徊9】バス内はいま十マイクロシーベルト車窓の街が溶けて流れる

 こんな歌が今朝(2014年10月27日)の朝日歌壇に載っている。

   枝道を鎖して入れぬ区間あり長い六号線息止め走る
                   (福島市)青木崇郎

 わたしも9月に、まさにこの体験をしてきた。青木さんには無粋をお詫びしつつ、この歌の風景を写真でお見せする(2014年9月20日撮影)。
双葉町の帰宅困難区域内の国道6号には両側がバリケード20140920撮影
これは双葉町と大熊町の福島第1原発のすぐそばを通る国道6号の一部で、普通なら核毒濃度が髙くて立ち入り禁止の「帰還困難区域」のなかを、特別に通り抜け許可区間である。
 しかし、核毒が国道だけ薄いってことはあり得ない。通る車は窓を閉め切っておかなければならないし、もちろんバイクや自転車は走行禁止である。どの車も全速力で走り抜ける。
 その時のことを、わたしのブログにこう書いている。
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1005.html

 そして、わたしもその国道区間のことを歌に詠んでみたのである。

双葉町にて     まちもり散人

バス内はいま十マイクロシーベルト車窓の街は溶解したる

帰還さえ困難という異界にておののきてはや疾走に疾走

国道の左右に連なるバリケード核戦争の市街戦なるらし

 そのほかにこんな歌を詠んだ。

浪江町にて     まちもり散人

破れ船核毒の荒野を漂えば舳先のかなたは壊れ原発

海嘯に弄ばれたる死者の群いまだ雑魚寝の核毒の荒野


雲低き核毒牧野に群れる牛一瞬の陽光降りてまた閉ず


核毒の里にも秋の実りあり茸に落ち栗ひろいて食らわん

 この浪江町で見たことはこう書いている。
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1003.html
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1004.html
http://datey.blogspot.jp/2014/10/1006.html

飯館村にて     まちもり散人

肥沃土を剥ぎとる除染の黒袋稔りなき田に鄙の賑わい


秋深く核毒の荒野ひろごりて眼閉ずれば黄金の穂波

人は逃げ鳥も蝶も飛び去りて核毒の地には介護老人

見わたせば人も稲穂もなかりけり核毒村の秋の夕暮れ

飯館村でのことは、こう書いた。
http://datey.blogspot.jp/2014/09/999.html
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1000.html
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1002.html

参照⇒地震津波核毒オロオロ日録

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