台風8号の大雨で、がけ崩れが起きて、下にあったお寺の仮本堂がペチャンコ、
若い修行僧が死んだそうだ。修行中に死んでは残念だろう、気の毒に。
県立図書館への行き帰りに、いつも通る成田山横浜別院というお寺がある。
ものすごい急な崖地の下から上までが境内で、一番上に本堂がある。
そこでこの事故が起きたというので、野次馬で覗いてきた。
左の崖が崩れてきてつぶれた仮本堂 左の崖上の青い幕の中が工事中でその足元から崩れた2014/10/07 |
2011年の写真、この真正面からがけ崩れで、右の建物がつぶれたようだ |
眼を崖上の工事中の足元にズームアップすれば、
どうやらコンクリート柱の足元際からがけ崩れが起きている。
工事中建物の足元からがけ崩れが起きている2014/10/07 |
昨年から崖上で大工事を始めていて、今は境内にはいれない。
掲示してある完成予想図を見ると、
崖上に京都の清水寺の舞台のような構築物を築いて、
崖上に京都の清水寺の舞台のような構築物を築いて、
その上を人工地盤として新本堂を建てるらしい。
清水の舞台の足元が崩れて、舞台本体は大丈夫なのだろうか。
清水の舞台の足元が崩れて、舞台本体は大丈夫なのだろうか。
境内に掲示してある完成予想図はまるで清水の舞台 この絵の左下が崩れたようだ |
崖上にはこのような本堂が建っていた |
上の本堂を取り壊した跡の空き地で、現在は工事中ではいれない |
工事中に参拝客の足を切らさないように、
崖下に仮の本堂を設けていたのだろう。
わたしは全く信仰心はないのに、この横浜成田山をよく通るのは、
その崖地の利用のあまりのすごさと、ここから俯瞰する街の風景が面白いからだ。
とくに面白いのは、日本土俗的なここの空間と、
みなとみらい地区に建つ超高層建築との対比の風景である。
みなとみらい地区の超高層ビルが見える 2010年 |
このあたりは崖地だらけの地形であり、しかもその崖地に人々が住んでいる。そのような住宅地を歩くと、曲がりくねったり、登ったりくだったりと、ヒマで散歩で歩く分には楽しいが、住むとなると実際は大変だろうと思う。
建物を建てるときに、どうやって資材を運び込んだのだろうと思うようなところが多い。もちろん玄関は車から遠い。年とると大変だろう。
今となっては、売ろうとしても売れないだろう。崖地空き家集落になっていくだろう。
もともとの山地自然地形を、根元を切って平地を多くしたり、途中を切って棚地をつくったり、階段道路で途中を切り刻むから、傾斜地はどんどん崖になっていく。そこを自然は、常に元に戻そうとするチャンスを狙っている。
チャンスは、地震、大雨、更なる改変工事のたびに訪れてくるから、そのたびにどこかが崩れる。 人口減少時代になり、このような居住困難地区に関して、新たな公的な居住政策が必要だろう。
参照⇒横浜ご近所探検隊が行く
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