枝道を鎖して入れぬ区間あり長い六号線息止め走る
(福島市)青木崇郎
わたしも9月に、まさにこの体験をしてきた。青木さんには無粋をお詫びしつつ、この歌の風景を写真でお見せする(2014年9月20日撮影)。
これは双葉町と大熊町の福島第1原発のすぐそばを通る国道6号の一部で、普通なら核毒濃度が髙くて立ち入り禁止の「帰還困難区域」のなかを、特別に通り抜け許可区間である。
しかし、核毒が国道だけ薄いってことはあり得ない。通る車は窓を閉め切っておかなければならないし、もちろんバイクや自転車は走行禁止である。どの車も全速力で走り抜ける。
その時のことを、わたしのブログにこう書いている。
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1005.html
そして、わたしもその国道区間のことを歌に詠んでみたのである。
バス内はいま十マイクロシーベルト車窓に街は溶解しつつ
帰還さえ困難という異界にておののきおののき疾走に疾走
国道は左右に連なるバリケード核戦争の市街戦なるらし
そのほかにこんな歌を詠んだ。
破れ船核毒の荒野を漂えば舳先のかなたは壊れ原発
海嘯に弄ばれたる死者の群いまだ雑魚寝の核毒の荒野
雲低き核毒牧野に群れる牛一瞬の陽光降りてまた閉ず
この浪江町で見たことはこう書いている。
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1003.html
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1004.html
http://datey.blogspot.jp/2014/10/1006.html
見わたせば人も稲穂もなかりけり核毒村の秋の夕暮れ
飯館村でのことは、こう書いた。
http://datey.blogspot.jp/2014/09/999.html
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1000.html
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1002.html
参照⇒「地震津波核毒オロオロ日録」
しかし、核毒が国道だけ薄いってことはあり得ない。通る車は窓を閉め切っておかなければならないし、もちろんバイクや自転車は走行禁止である。どの車も全速力で走り抜ける。
その時のことを、わたしのブログにこう書いている。
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1005.html
そして、わたしもその国道区間のことを歌に詠んでみたのである。
双葉町にて まちもり散人
バス内はいま十マイクロシーベルト車窓に街は溶解しつつ
帰還さえ困難という異界にておののきおののき疾走に疾走
国道は左右に連なるバリケード核戦争の市街戦なるらし
そのほかにこんな歌を詠んだ。
浪江町にて まちもり散人
破れ船核毒の荒野を漂えば舳先のかなたは壊れ原発
海嘯に弄ばれたる死者の群いまだ雑魚寝の核毒の荒野
雲低き核毒牧野に群れる牛一瞬の陽光降りてまた閉ず
この浪江町で見たことはこう書いている。
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1003.html
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1004.html
http://datey.blogspot.jp/2014/10/1006.html
飯館村にて まちもり散人
肥沃土を剥ぎとる除染の黒袋稔りなき田に鄙の賑わい
秋深く核毒の荒野ひろごりて眼閉ずれば黄金の穂波
人は逃げ鳥も蝶も飛び去りて核毒の地には介護老人
見わたせば人も稲穂もなかりけり核毒村の秋の夕暮れ
http://datey.blogspot.jp/2014/09/999.html
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1000.html
http://datey.blogspot.jp/2014/09/1002.html
参照⇒「地震津波核毒オロオロ日録」
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