2008/11/26

068【各地の風景】横須賀散歩1-竜本寺界隈

 横須賀に久しぶりに横須賀下町に散歩に行ってきた。GW(ゴールデンウィークじゃなくて原子力空母ジョージワシントン)で景気が良いというので見に行くのだ。
 京急横須賀駅を降りて、そうだ、すぐ坂上の竜本寺(日蓮ゆかりの名刹)に行ってみようと思いたち、ピンク飲食店街を抜けた裏参道に取り付く。
 この参道は濃い緑におおわれて、だらだらと登る気持ちのよい道である、、はずだったのが、えらく明るい。なんとまあ一本の木もない、すっぽんぽんになっている。
 登る参道から市街地が下に丸見え、上はブルドーザーがうなっている。
→写真1(竜本寺裏参道から)


写真2(写真1と反対側の岡田屋9階から)



→参照(クリック拡大):写真3(航空写真今昔比較)

 思い出したが、ここに超高層共同住宅(いわゆるマンション)が建つ計画があるのだった。
 それにしても、ものすごい急斜面地(竜本寺から街まで標高差約50m)であるし、その真下には京急電車のトンネルがあるから、えらく難しい工事だろう。
 それでも超高層建築とは、ほんとに近頃は建設技術が発達したものだ。
 そしてまた、それほど土地造成にお金をかけても回収できるほどに、高い価格で売れる時代なのであろう。驚くばかりである。
 あるいは今の工事は斜面地崩壊防災のための公共事業で、民間住宅開発の造成はこの後また別に行うのだろうか。よく分からない。
 ブルドーザーが怖いので引き返して参道を下り、別の斜面住宅地の中の小道を登って竜本寺の墓場に着く。見下ろすと、墓場の際まで土地造成が迫っていて、樹林地は丸禿げとなってしまって、市街地が海までよく見える。
 ここに超高層が建つと、どのような都市景観になるのだろうか。
 横須賀下町には、JR横須賀駅そばと京急汐入駅そばに、超高層建築がすでに1棟づつ建っているが、今度は京急横須賀駅そば(と言うより駅上空か)である。主要駅ごとにランドマークが建つことになる。
 今度は建つ地盤が平地から20~30mくらい高いから、実質高さ120m前後で一番高いものになる。緑の樹林の中に立つ姿を想像したいのだが、こんなに伐ってしまったらコンクリ擁壁の上に立つ超高層だろうか。

○参照
横須賀市中心市街地形成史ー成立と施策
◆横須賀散歩

0 件のコメント: