炒め物をしてすぐに中華鍋を洗おうとして、ちょっと傾いたのを直そうと縁をうっかりつまんでしまった。ウワッ、アチッ、イタ~ッ、すぐに水道の冷水を流しっぱなしで冷やす冷やす、、。
熱い鍋をつまむなんて、やっぱり老いたからだよなあ、なんて考えつつ、冷やす冷やす。母親が80歳を越えた頃によくガスコンロつけッぱなしにするので、電磁熱式コンロに替えたことを思い出す。
親指、人差し指、中指の横腹がちょっとこわばっているが、今のところ水ぶくれも出ていない。でも、箸を持ちにくいし、キーボード打ちもぎこちない。まあ、たいしたことはないだろう。
これも老化現象に違いない。これまで同じような鍋あらいをなんどもしたが、初めてのことだ。だからこれは老いに違いない。
なんでもこれまでにない現象がわが身に起こったら、それはすべて老いのせいと定義することに決めたのだ。
このところ肌が痒くなりやすいのも、昔はそんなことはなかった。
道で転ぶ。昔はそんなことなかった。あ、幼時にはあったな。
目が遠くなった。昔は隣の列車ホームの時刻表が読めたもんだ。
外では不味い食い物ばかりだ。若い頃はなに食っても美味かった。
腹が立ちやすい。昔は何を聞いても見ても優しかったもんだ?
こうして赤瀬川原平の言う老人力がパワーアップしてくるのだろう。
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