2009/01/21

086【言葉の酔時記】お役所用語は面白くも腹も立つ

 都市計画審議会の公募市民委員となって2回目の審議会があった。
 1週間前にあらかじめ議案書を送ってきた。議題は8つもあり、読んでもわからないことがあるので、2回にわたって市役所に聞きに行って、延べ10人に話を聞き、縦覧図書を全部見て、現地も全部見てきた。
 なにしろこの間に平日は4日間しかないのに、外にも大学や約束や父母の納骨やらあって、えらく忙しいこの1週間だった。

 その結果、8つのうち2つの原案に関してその扱いに疑問が残ったので、審議会でしゃべるのに間違わないように紙に書いて出席した。
 その詳細は「まちもり通信」に書いているのでごらんいただくとして、お役所用語で面白いことがあった。

 都市計画を決める前に、市長がその計画を書いた図書を一般に縦覧して、市民から意見書を出してもらう手続きがある。その意見に対して、都市計画決定権者としての市長が、見解を述べるのである。
 その中でおかしかったのは、見解書に「横浜市道路局によれば、云々」と書いてあって、見解を述べる横浜市長が自分の部下に聞いたらこうだったと、そのような書き方が2箇所あることについて、そりゃないでしょう、書き直せ、といったら、面白い市側の答弁(いいわけ)が出たことだ。

 「都市計画決定権者の横浜市長と道路事業をする横浜市長は人格が違うからこう書いている」
 まあ、役所用語ならそうなんだろうけどねえ、市民感覚としてはなんだか変であるよなあ、。
 それなら厳密にこう書いてほしい。
 「都市計画決定権者の横浜市長中田宏は、道路事業者の横浜市長中田宏に聞いたところ、云々」
 こう書いてくれると分かりやすい、、かなあ、よけい分からんか、。

 参照→都市計画審議会を改革しよう
土地区画整理事業は今も有効か
都計審と生産緑地の不思議

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