腰掛型便器の尻の当るところを便座と言うらしいが、ここにヒーターを備えて暖かくした「暖房便座」なるものが普及したのは当然であろう。
文字通り便を利する便利なものである。あのヒヤッとしたのが清潔感があるといっても、冷たさには負ける。
で、メーカーがつけた名称が「暖房便座」というのだが、不思議なのは、いくら設置する部屋が狭いといっても、あんなちゃちなもので房つまり部屋まで温まる「暖房」になるものだろうか。
わたしの住む家にもあるが、そのものは暖かくても、暖房になっていることはない。
もしも便座で暖房できるほどに熱くしたら、尻をやけどするにきまっている。
名称を暖房便座ではなくて、暖尻便座に変えるべきである。
誇大広告であるとしか思えないのだが、消費者庁はどうして取り締まらないのだろうか。
それとも、わたしの家のものが尻だけ温かい欠陥商品なのだろうか。
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コタツは暖房器具かという問題もある。たしかに60センチ四方の布団の中の部屋を暖めるが、あれが暖房器具だろうかなあ。
アンカはどうか。あれも布団の中の20センチ四方ほどの部屋を温めるから暖房器具かしら。
どちらも正確には暖房ではないから、誇大広告に相当するといってよいだろう。
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