わたしがカメラを日常的に持って、風景を写すようになったのは、30歳くらいからであるから、いまや40年を超える。
写真を撮るのは趣味ではなくて、都市や緑の姿を記録するためである。まあ、記録が趣味といえば言えなくもない。だからはじめからコンパクトカメラ一本やりである。
70年代からは原則としてリバーサルフィルムを使ったから、初期はほとんどコダック・エクタクロームであった。
海外旅行でもコダックを買ったものだ。それがつぶれるとはねえ、。
でも、後にはほとんどフジにした。コダックより安いし、現像ラボがオフィスに近いところにあったからだ。
コダックはどちらかというと赤っぽく、フジは青っぽいように撮れていたものだった。
そういえば、さくらカラーってコニカってメーカーのものもあったけど、いまもあるのかなあ。
いま、そのフィルム時代に撮った写真のマウントスライドを、スキャナーでデジタル変換してPCに保存する作業をやっている。
70年代に撮ったコダックのフィルムは色劣化が著しい。中には赤一色になってしまっているものもあるから、モノクロに置き換えざるを得ない。
マウントスライドは1万枚はあるので、生きているうちには終わらないだろう。その3倍くらいあったのを、オフィスを閉じるときに捨てたのだが。
スキャナー取り込みをしてくれる業者もあるが、1枚100円だそうだからとても出せない。
今の悩みは、スキャナーで取り込んだマウントフィルムを捨てるかどうかである。
実は買い換える前のスキャナーで取り込んだ画像よりも、今のスキャナー取り込みのほうが画質が良いのである。
なにかで良い画像がほしくなるときもあるから、元のフィルムを捨てられない。
少年の頃におもちゃカメラであれこれ写していたこともあるが、そのプリントは失った。
アルバムにあるわたしが写した写真で、1960年前後が一番古くて、友人のカメラを旅行のときに借りたも。その被写体は、奈良の新薬師寺、高梁の頼久寺の庭園、倉敷の街並み、そして倉敷に住んでいたフィアンセである。
戦前の父が使っていたのは、ガラス乾板の写真機であった。そのことはこちらに書いた。
http://datey.blogspot.com/2010/10/343.html
http://datey.blogspot.com/2009/04/118.html
わたしがもう使わないし壊れているのに、なんとなく捨てずに保存しているカメラは、父の戦前と戦後の2機、わたしのフィルムカメラ3機、デジタルカメラ3機。
フィルムカメラの最初はコニカだったとおもうが、日本で始めて売り出したコンパクトカメラであった。
一番愛用したのはオリンパスA2であった。コンパクトで28ミリが気に入った。
デジタルカメラの最初は2002年、オリンパスが出した録音機と兼用のスパイカメラのような小さなヤツを買った。
実は28ミリ相当のコンパクトデジタルカメラがまだ出ない時代で、買うのを逡巡していて、これは試用として買ったのだ。
そしてようやくでたので2004年だったかに買ったのが、日本製で28ミリ相当のレンズを初めてつけたリコー製品であった。
その1年後に発売された同じ上級種を買い、それが2年で壊れたのでキャノンixy900isを買い、1年後に便器に落として壊れたので同じ機種を買って今に至っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿