2012/01/09

568新聞の人名表記

人名表記について、新聞屋はどういうつもりなんだろうか。こんな記事がある。

 東京都台東区のマンションで台湾人の女子留学生・林シエイさん(22、シはくさかんむりに止、エイはさんずいに火ふたつと宝のうえの点なし)と朱立ショウさん(24、ショウは女へんに捷のつくり)が殺害された事件で、警視庁は8日、殺人容疑で、同じ日本語学校に通う台湾人留学生の張志揚容疑者(30)=同区台東3丁目=の逮捕状を取り、公開指名手配した。(以下略) (asahi.comニュース012年1月8日19時57分)

 記事の内容には興味がないが、名前の文字の解説に興味がある。
 こういう解説が必要なのだろうかと思ったのだ。その字を教えるとおりに書いてみても、よほど漢文の素養のある人のほかは、それが読めるはしない。
 いや、読み方がシとエイとか書いてはあるから、ここでは読める。でも、それは日本での漢文での読み方だろうか。
 だとしたら、その発音をしたところで、その人の人名としてなんの意味もないだろう。
 それとも台湾での発音だろうか。それだって日本人がそう読んでも、台湾人には伝わる発音ではないから、意味がない。

 そもそも外国人の名を、たまたま漢字という共通の文字があるからといっても、あちらとこちらでは発音も意味もまったく異なるから、それを漢字で書いたり、日本読みのカナにしても仕方がないだろうと思う。
 他の言語圏の人にはそうしているように、できるだけ現地読みに近いようにカナで書くのが、とりあえずは妥当だろう。そのまま読んでも通じはしないだろうが、それは他の国の人の名でも同じである。
 中国人にだけなぜそうするのだろうか、わたしはまえまえから合点が行かない。

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