ラジオを聞いていたら、NHKのお知らせかなにかで、アナウンサーがこうしゃべっていた。
「車を運転する人は、老人を見たら早めにブレーキをかけて、思いやりのある運転をしましょう」
猛烈に腹が立った。
おいッ、俺たち老人は、「思いやられる」って立場なのかよ、、あんた、「思いあがって」るんじゃないよっ!
車ってのは、生身の人間とぶつかったら、絶対的に勝つ凶器なんだよ。刃物と同じなんだぞ。
刃物を持った奴らは、弱い生身の徘徊老人のことを、可哀そうなやつらだ、しょうがないからここで止まって待ってやるか、もたもたしないで早く歩けよ、なんて「思いやって」くれるんだな。
たしかにお強いでしょうから、上からの視線で見下して思いやっていただきまして、おありがとう存じます。
ラジオは続けてこうも言った。
「お年寄りの方は、無理な道路横断をしないで、遠回りでも横断歩道を歩いて渡りましょう。」
あのなあ、横断歩道があんまりにも遠いし、近くにはえっちらおっちら上り下りする横断歩道橋しかない。しょうがないから、足が痛いので無理しても近くを横断してるんだよ。
そんなこと言うのなら、道路の全部を横断歩道にしろよ。
更に、こうも言った。
「横断歩道では、青信号でも左右をよく見て渡りましょう」
はいはい、ありがたいご忠告です。車って凶器を持ってるやつには、もう相手は狂人だと諦めて、青だろうと赤だろうと道を譲り、近寄らないってことですね。もう、外を歩くなってことですね。
そうだ、昨日だったか、名古屋でレンタカーを借りて、これを凶器にして歩いている人たちをひき殺そうとしたアホ狂人がいたなあ、あ、ちょっとまえ、秋葉原にもでたなあ、たしかになあ、、。アメリカの銃乱射とおなじだな。
こんどからこう言ってくれ。
「自動車は凶器です、運転手は狂人かもしれません。出かけるときは、歩かないで、あなたも凶器に乗って、狂人になって出かけましょう」
大昔に、映画館で見た短編ディズニー漫画に、歩いているときは物静かな紳士だが、いったん車に乗るとむちゃくちゃ運転する動物の主人公がいた。ウォルトは未来を見通していた。
とにかく、バカや狂人から思いやりを受けるような車社会のこの世、そして大震災と原発核毒被害にまた出会うらしい近未来、さらに海を隔てた隣と不仲でまた戦争容認するこの列島からは、早くおさらばした方が幸せと思うようになってきた。
おもいだしたが、昔、こんなことを書いたことがあった。
●横断歩道橋は素晴らしい
https://sites.google.com/site/machimorig0/hodokyo
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