2014/09/08

995・蚊がオリンピック開催を阻止するかもなあ

 東京の都心あたりでは、デング蚊がどんどん繁殖して、その生息地を拡大しているらしい。
発祥の地の代々木公園から隣の明治神宮の森へ、新宿御苑へ、新宿中央公園へときて、皇居の森も危ないとか。
 当然のことに明治神宮外苑もデング蚊登場となれば、これはもう2020年オリンピック開催が危ないかもしれないなあ。
 あ、そうだ、新国立競技場を設計変更して、蚊帳にすればいいのだな。ではJSCは、ザハ・ハディド女史に、ぜひそう頼むように。


 いや、オリンピックはまだ6年も先のことだから、それまでに蚊を絶滅させますって、そこらじゅうに猛毒を散布するのだろうか。
 蚊どころか、蠅も蝉も甲虫も飛蝗も蛍も、もう生きられない。そのうちに蛇や蜥蜴、猫や犬、そして公園好きのホームレスやカップル人間も絶滅するだろう。

 まあ、そのそんなことはなかろうと思っていると、そのうちにこれも蚊が媒介するマラリアが流行するかもしれない。かつて戦争していた頃、中国や東南アジアの戦地でマラリアに罹った兵士たちがたくさん帰国してきたものだ。
 今はまた国際化時代になって、外国からやってくる病気をとめるのは難しい。あ、オリンピックなんてとんでもないですよ。

 こうなったら、蚊の元であるボーフラが育つ水を絶つしかない。水道も降雨も停止するのだ。う~む、無理か。
 じゃあ、ボーフラが湧かないように、どこもかしこも地面は舗装してしまうってのはどうか。公園にも河川にも公共施設にも住宅にも、草地やブッシュは禁止にする。う~む、味気ないことになるなあ。
 こうなったら、数年間は人間はもちろん入国禁止、蚊が乗ってきそうな空や海の貨物便も入港禁止にして、鎖国するしかないかなあ、あ、いよいよオリンピックはだめだな。

 しかしなあ、公園の先住者である蚊にしてみれば、やってきた人間の血を吸うことで生命を保っているのに、たまたま吸ったやつがデング熱に罹っていたので、こんな騒ぎになり、絶滅の憂き目にあうことになる。
 これが公園の野犬狩りなら、いりいろと物申される動物愛護者の方たちは、野蚊狩りにはなにもなさらないのかしら。

  なんだかエコとか緑とか水とかビオトープなんて言ってても、蚊が出るとこの有様で、なんとも人間は弱くて勝手なものであるよなあ。
 わたしの生家には広い竹藪があって、やぶ蚊がブンブンとうなっていたなあ。あのころに蚊にしっかり食われたので、今じゃあ免疫ができてるって、そういうことはないのかしら。


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