2015/02/27

1062【言葉の酔時記】男と女の境目 、トリクルダウンとトリクルアップ、懐かしや日教組、申し訳ない首相、LINEとは電線のこと

<男と女>
 近ごろは男と女の区別は、いったいなんぞやと問われるように、二つの性の境界がなくなりつつある。男女同権というこぶしを振り上げる論理ではなくて、肉体的生態的に男女の境界がぼやけてきているようだ。

 今日(2015/02/27)の新聞には、外国の例だが、男性から女性に性転換した人と、女性から男性に性転換した人とが結婚して、子が生れたという記事がある。この子を産んだのは後者、つまり男性であるという。なにやら法的に揉めたそうだが、まあ、このように現実に男が出産する時代になったのである。
 もうすぐ、男とか女とか区別してはいけない時代が来るかもしれないなあ。風呂屋も便所も脱衣所も産婦人科も、男女を分けてはいけないことになる(だろう)。

 日本の憲法24条には「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、」とあるが、両性とはなんぞやて問われる時代が来ている。自民党の憲法改定論者のなかには、これを「二人の合意のみに基づいて」とせよと唱えている人もいるのだろうか?

<トリクルダウン>
 横浜の寿町は、東京の山谷と大阪の釜ヶ崎に肩を並べる貧困ドヤ街である。そのドヤ街の寿町を久しぶりに徘徊してきた。
 この貧困ビジネス街はますます繁盛しており、建て直された新築高層ドヤ建築が林立し、更に周辺地区へもドヤ街は拡大中である。

 つまり、ドヤ居住の貧困階層は増えるばかりで、それを吸収するドヤ事業は大繁盛であるらしい。ということはアホノミクスは、一方でドヤ住まい者を増加させつつあり、一方でドヤ事業者には良い影響をもたらしているらしい。
 アホのミックス政策では、大企業や金持ちを優遇して儲かれば、そちらから貧乏人にもおこぼれのしずくが垂れ落ちてきて恩恵が及ぶという「トリクルダウン」理論によるのだそうだ。

 でも、寿町の繁栄ぶりを見るとその逆で、貧乏人が増えてきているものだから、貧困ビジネス事業者が儲かっている。こういうのは「トリクルアップ」と言うのだろうか。
 まあ、アホノミクスによるのかどうかは知らないが、眼に見える格差拡大社会の景観がひろがる横浜都心である。 http://datey.blogspot.jp/2015/01/1046.html

<日教組>
 国会の委員会で、安倍総理大臣が野次を飛ばして問題になっている。その野次がなんと「日教組!、日教組はどうなんだ!」というものだそうだ。
 あれまあ、懐かしや日教組、今でも目の敵なのかい、あんたは、古いねえ、若いくせして。

 なんでも、ネットウヨクのあいだでは、「日教組」というのが典型的な罵詈雑言のひとつなのだそうだ。へえ、日本では首相がネトウヨなのかあ、、うん、そう言えばそうだよなあ、これまでの言動から見ると、。
 農林大臣への企業寄付金問題について、首相がかばっているやり取りの最中だったそうだが、日教組が民主党に寄付しているんだから、民主党が農林大臣を責めることはできないぞとの意味のヤジらしい。でも、調べたら日教組と民主党にそういう事実が出てこなかった。

 昔々、吉田茂という総理大臣が「バカヤロウ」とヤジを飛ばして大揉めになって、吉田はついに国会を解散した。世に「バカヤロウ解散」として有名である。
 今回もそうなるのか、首相が辞めるのかと思ったら、なんとまあ、首相がかばっていた農林大臣が辞めちまった、総理大臣じゃなくて、、、へえ~、そういうもんなんですね、今の国会って。

<申し訳ない>
 なんだか変なことをやっているんだなあ、国会って。国会の委員会の動画をネットで初めて見た。https://www.youtube.com/watch?v=jYehyBn1Akc
 面白いというか、アホラシイというか、笑ってしまったが、よく考えたら、この茶番劇にわたしも払う税金が投入されているのだった。
 だから言ったでしょ、去年暮に体制翼賛選挙するもんから、投票した人たちはバカにされてるんだよ。

 それにしても、安倍さんて人は、間違ったことを言っても絶対に謝らないんだね。日教組野次もんだいが、完全に首相の勘違い野次だったと判明しても、「間違ってたから訂正します」といって、ついでに「申し訳ない」と言って済ませている。
 「申し訳ない」と言いながら、「間違ってたから」と「申し訳け」をしているんですよね。「お詫びします」とか「謝罪します」とかって、決して言わないのね。ヘンな人だなあ。
 最近は、安倍さんが大嫌いな朝日新聞は、「訂正してお詫びします」って、訂正記事を書くようになったから、真似したくないんだろうな。

 その安部さんを真似して、東京電力社長が絶対に謝らないのだ。福島原発から汚染水が海に漏れ出していたのを、知っていながら頬被りしていたことがばれて、「申し訳ございませんでした」でお終いである。「お詫びします」なんてひとことも言わない。
 しかも、「でした」と過去形だから、現在ではもう「申し訳け」できる状況にあるらしい、ほんとかよ。
 それなのに、TV画面では「初めて謝罪」と書いてある。テレビ屋も言葉を知らないのだ。
 詫びの仕方、謝り方さえも知らない大人が、こんなにも増えては、ほんとに困ったもんである。

<LINE>
 TVを見ないからカタカナ語を新聞やネットで読むだけなので、そのイントネーションを分らない。たまたまラジオのニュースで、LINEという通信システムのことをしゃべっている。
 わたしはこの発音は「イン」(平かなが強調発音)とばかりに思っていたら、なんと「ラいン↑」と尻上がり発音らしい。

 そういえばコンピューターやインタネット用語の多くは、「ネッ↑」「ワー↑」「エクセ↑」「ツイッたー↑」「ゲー↑」「サーばー↑」「メー↑」などなど、どうして元の英語風とは逆に、東北弁風尻上りイントネーションになるのだろうか? 関東東北方言に引きずられるのだろうか?
 では、そうやって育った若者は、英語でline,net,word,excel,twitter,game,server,mailなどを、どう発音してるんだろうか?

 以上を、face bakaに書きこんだら、知人から「イントネーションが変わると若干、意味が変わるみたいですね」とコメントをいただいた。
 ということは、「イン↓」とは電話で通話することで、「ラいん↑」とはLINEのことなんでしょうかね。

 わたしはわたし流のイントネーションで、よそのお方と会話をしていますが、イントネーションで意味が変るとしたら、実は通じない会話になっているのですね。ボケジジイとおもわれてるだろうなあ、、でも、まあ、もう、いいんだ~、。

そのほかの【言葉の酔時記】
https://sites.google.com/site/machimorig0/datemegane-index#kotoba

0 件のコメント: