2015/11/26

1148【尻餅老人起臥戯録10】つぶれた第4腰椎は遅々ながらも復元は進んでいるらしいがまだ薬から解放されない

 5月初めに尻餅搗いて、第4幼稚圧迫骨折なる大けが、いっときは寝たきり老人、それでも立ち直ってはきたが、全治3カ月都の医者の宣告もむなしく、ダラダラと腰痛が続く。 さすがに半年と20日も経つと、日常生活は普通にできるようになった。でも、起居の度に第4腰椎が警告を発するようだし、昔の調子で2時間も歩くと第4腰椎あたりが疲れたなあと言い出すのである。

 今日は、7回目の病院診察であった。9時半に受付、すぐに骨密度測定とX線撮影。
 ここからが長い、9時50分診察の予約が実際に呼ばれたのは10時50分、1時間待ちだった。医者は「おまちどおさま」と言ってくれるのが可笑しい。
 相かわらず待合場所には、50人くらいがボケ~ッと座っている。本読んでいる人は1人か2人、日本列島の端から端まで、こうやってぼけーと待ち続ける人々がいるんだろうなあ。

 その後のわが身の状況報告をする。
「第4幼稚、いや腰椎のあたりは痛いことがあるけど、ほかに痛いところはなくなりました。上向きに寝ていて、上向きのまま起き上れるようになりました。とにかく治ってきてはいますが、やっぱり第4腰椎あたりの違和感が、どうもねえ」

 骨密度は85%とて、これは普通の値だとのこと。X線で第4腰椎の復活具合を見る。
左が6月、右が11月撮影だが、医者は復元進行というのに
わたしの眼には同じにしか見えないのだが、、
6月撮影と比べて、「ホラ、ここのところ、骨が盛り上がって来てますよ~」と先生はおっしゃるのだが、わたしの眼ではなんだかちっとも違わないのであるのが、カナシイ。
 昔、健康診断の時に、医師が大きなX線フィルムネガを見せながら、ココントコロガドウトカコウトカ言っているけど、わたしはちっとも見えなかったことを思い出した。
 やっぱり、プロの目は違うのだろう。
 せっかく先生が励まして下さっているので、「ハイハイ、これからもガンバリマス」なんて、どう頑張るかわからないけど、いちおうは言う。
 特に気を付けて生活する必要はないとのこととて、無罪じゃないけど仮釈放くらいか。

 腰椎を復元させるべく、いつものビタミンDと骨粗鬆症治療の薬が出た。骨粗鬆症治療薬は、後発薬品という、これまでの半額ものにしてもらった。
 なんだかよく分らないが、先発薬ってのが高くて(一粒600円)、後発薬ってのが安い(一粒300円)のだそうだ。同じ効能なら安いのがいいし、売れるに決まってるのに、値段がこうも違う薬があるのが不思議である。
 次の診察は来年の2月、しだいに間遠になって来るのが、嬉しいような気もする。 

 病院に来るようになって毎度どうも気になるのは、診察時の先生とわたしの位置関係である。昔ならまともに向かい合っていたのに、いまはコンピューター画面を二人で覗き込むから、互いに横向きである。
 でも画面に関係ない話をするときは顔を向けなきゃなるまいと、体勢をそうするのだが、センセイの方がそれに応えて向きを変えてくれない。チラチラとは見てくれるのだが。
 まあ、センセイは若い女性、こちらはむくつけきジジイだから、正面から見つめちゃ気持ちが悪いかなあ、そうか気の毒かなあ、しょうがないや、でも、ちょっとチガウような、なんて思う。

・尻餅搗いて突発寝たきり老人になったが、、、2015/05/05~


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