いつも年越しの港の汽笛をうちで聞くだけなのを、今年は港で聞いてみるかと思ったのだ。
2016年1月1日午前0時0分の遠花火 |
横浜港の象の鼻から赤レンガ倉庫あたりをぶらぶら、大勢の人たちがやってきている。年越しのカウントダウン花火をチラと見て、なりひびく汽笛を聴く。
もう帰ろうと馬車道を歩けば、なんといろいろな店が開店しているのに驚く。居酒屋、コンビニ、ファストフード、カラオケ、なんだか安っぽい店ばかり、こうやって年越しで働く人たちが大勢いるんだ。
ちょっと一杯やっていくかと、沖縄居酒屋に入った。わたしたちのほかには誰も客がいない。朝の5時までやるそうだ。
古酒とソーミンチャンプルーで温まって店を出ると、もう1月1日午前0時半ごろになっている。
人影のないさびしい大通り公園を歩けば、公園の真ん中に街路灯の下に野宿男が一人、石とタイル張りの冷たい床に座り込んで、まわりをたくさんのビニル袋入り荷物群で囲い、ぽかんと寒空を見上げて年越しする姿に出会った。
ついさきほどまで、港あたりではカウントダウン花火で、大勢の人たちが幸せそうに寄り集まっていた風景と、ここの風景との落差になんだか寒くなってきた。そう、あれはオレかもしれぬ。
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