6月3日【ポリ袋有料化】
近所の食料品量販店では、近ごろポリ袋を有料にした。会計おばさんに「袋お持ちですか」と聞かれると、持っていなくても「はい、持っています」と、たった小2円、大4円であるのに、貧乏人根性がドッと湧き出てくるが、これは環境保全のためだ、と心で自己弁護して、われながらオカシイ。
6月9日【ビルは緑の衣装、鉄の装束】
6月9日【横浜港パノラマ、横浜3塔パノラマ】
6月10日【1950年代モダニズム建築の運命】
鎌倉の鶴岡八幡宮境内にある「神奈川県立近代美術館」と、横浜中区の紅葉が丘にある「神奈川県立音楽堂」が、リニューアルオープンした。実はどちらの施設もわたしの住み家近くにあって親しんできた施設なので、その建築、環境、景観そしてそれが生れた頃の社会的背景について、甘口辛口の思い入れ感想を書いておくことにした。鎌倉の美術館は、宗教活動のできない異物だった公立施設を神社境内から排除して、ハード面もソフト面も原点復元と言うべきか、なかなかに興味深い事例である。
6月11日
【横浜都心建築防火帯の建替えは有料老人ホーム】
横浜都心の関外にある1958年建設「長者町8丁目共同ビル」、8地主共同の典型的な下駄ばき住宅型の防火建築帯、できた時はかなり格好良かったと思われる4階建てビル(たしか創和設計だったような)。10年ほど前から空き室空き店だらけで、汚れた姿で立ち腐れするのかと気になっていたら、去年とうとう取り壊し、しばらく青空駐車場になっていたが、最近工事用囲いができて重機も入って工事が始まった。
このビルについては2013年にこんなことを書いていた。
どうせ店舗の上に高層住宅だろうと工事看板を見たら、店舗付き住宅ビルには違いないが、「有料老人ホーム」63室とある。う~む、これまで防火建築帯の建て替えのほとんどは高層共同住宅ビルになるのだったが、横浜都心も高齢福祉施設へと転じて来たか。
そう言えば3年前にやはり同じ長者町通りの3丁目角では、下はクリニック3軒と薬屋、上は介護老人ホームの高層ビルになったから、都心部にも超高齢社会の津波だなあ。
6月15日【携帯電話も終活だあ】
ガラパゴス諸島型の携帯電話機の電池が弱ったらしく直ぐ空になる。ドコモねえさんに相談したら、「もはや生産していないから電池を替えようもない、諦めて『素魔法』を使うべし」と、ご宣告いただいたのは数か月前のこと。こちとら、ガラパンで十分なのになあ。
ところがさて先日、ドコモから葉書が来て、この6月末で今の980円/月の契約が切れるとのこと。コノヤロもういいや、この際『素魔法』なんてのに退化もシャクだから、ガラパゴス諸島から通信不能の無人島に移って、新たな終活進化するかなあ。
でも、迷う、なんか安い柄箱携電ってあるかしら?
6月19日
【建築保全と都市景観の変化を考えさせる県立音楽堂】
紅葉ヶ丘の景観の主役であった県立音楽堂・図書館そして青少年センターは、その座をひきずりおろされてしまった。かつて東に大きく開かれて広場は、妙にデコボコスカイラインと色とりどり建築ファサードで塞がれた。たぶん今後も増加して変化していくだろう。それはひとりの建築家がつくりあげた紅葉ヶ丘の建築群のまとまりある景観に対峙して、何ともまとまらない景観を投げかける。この景観の大変化の中で、建築保全とはいったい何だろうかと、鎌倉の旧美術館の建築と都市景観の保全と比較すると、両者のあまりの違いに愕然として、保全の先の新たな景観形成について大いに考えさせられる。
6月21日【紅葉ヶ丘復元工事??】
横浜市中区にある県立図書館に行こうと、紅葉坂を登って行くと、おや、車の進入路の手前でその下をくぐって立体交差で入る歩行者路が、埋め立てられつつある。ふ~ん、歩車平面交差になるのか、で、上に回ってみると、階段の金属パイプ手すりなどもそのままに埋め立てられつつある。そうか、前川國男設計の歩車分離デザインを、将来は発掘されても分るようにしてるんだな。
なんか、最近工事をしてると思ったら、前川国男の最初のデザインを復元するのだと、案内の紙がぶら下がっているが、これはその逆みたいだなあ。
6月28日ブログ新記事
【1950年代モダニズム建築の再生:3】
横浜紅葉丘の神奈川県立図書館・音楽堂は、本当に保存に値する名建築だろうか?音楽堂は保全しても、図書館の機能は近くの市立中央図書館(こちらの方が内容も建物も立派)にまかせて、現図書館は別の文化活動機能に移行してはどうか。
今、紅葉ヶ丘ではの外構の広場や植栽の復元工事をしているが、1950年代の広場や緑のデザインは、環境の思想や景観の現状が当時とは大きく変った現代では、明らかに時代遅れになっているから、かつての緑の丘陵だった景観復元を目指すべきだろう。
と、ご隠居と熊さんとの言いたい放題の長屋談議です。
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