日本とアメリカで政治的な騒ぎが起きて、解決がどうなるのか興味津々。
アメリカは大統領選挙投票の開票が大詰めの時にあり、共和党トランプと民主党バイデンが肉薄する最中だが、敗色が濃いトランプが、なんだか汚い作戦に出ている。そんなことして良いのかしら?
日本での騒ぎは、菅首相が学者連中に喧嘩を売ってしまって、国会論戦が大賑わいだし、学者たちも各種学会も抗議する騒ぎになっていること。
今日の「伊達の眼鏡狐乱夢」は、「学問と政治」の在り方について真摯に憂える同年の友人からメールに対して、わたしの返信メールの形で、この政治的騒ぎの感想を書いておく。
●●さん 20201107 伊逹美徳より
おはようございます。あえて政治的な話をします。
今朝もまだアメリカ大統領選挙は結論が出ないようですが、驚くのはトランプの傲慢な態度であり、そのせいで両派の対立を深める大騒ぎとなり、しかも次元がどんどん低くなって来ていることです。
アメリカはコワイですねえ、これじゃあ、銃を使っての騒ぎが今に起きるでしょうね。トランプなる人物を国のリーダーに選んでしまう、アメリカの人々を恐れます。
かつて戦争が終わった時に、幼かったわたしたちが学び始めたころ、そのごの日本を導いた民主主義を教えてくれたあの国は、いったいどうなってしまったのでしょうか。
いや、もしかして、国を2分するようなことでも、平気で声高に罵り合うのは、それこそが民主主義なのかもしれません。そう、上院と下院の多数派がねじれているのは、まさに多様な意見を容認する民主主義の表れでしょう。その点で、絶対多数派が衆参両院とも占めている日本では、民主主義が未熟なのかもしれません。改めて思うことです。
さて別の意味で次元が低い(いや、むしろ高いというべきか)日本の学術会議問題の件、貴兄の真摯なご意見に、心から敬意と賛意を表明します。
それにしてもアメリカ同様に、こちらの政治リーダーも利口でないようです。
会議側の推薦会員の一部任命拒否をした首相が言うように、本当に学術会議の改革を目指しての今回の処置であったとするなら、あまりにもへたくそな政治的方法であることに、政権の中のだれも事前に気が付かなかったのでしょうか。
多様な意見を排除する反民主主義的思想が丸見えです。
推薦通りに任命しておいても、必要とする学会の改革に取り組むことをできたでしょうに、奇妙な作戦だと思います。
学者相手に喧嘩しても、学術研究費の配分権を持つ政府には従順に従って問題にならないと思っていたとしたら、たとえそれが成功したとしてもしても、なんともゲスな政治と思わざるを得ません。
しかも、首相の国会答弁が重なるにつれてわかるのは、首相は実質的なところは何も知らなくて、手続きだけやっているとしか思えないことです。だから、人事に関することだから答えないと、わけわからぬことをいいって逃げるしかないのでしょう。ほころびるたびに、そこら辺にあったぼろきれを拾って繕っているのです。
いまや官邸官僚が肥大しすぎて、力量の無い首相は官僚任せでもやっていけるのでしょう。
わたしはTVを見ないので、国会の委員会中継を時々刻々とネットで見ていますが、あの首相の言葉を聞き態度を見ていると、実に人間として情けなくなり、それで腹が立つよりも、次第に気の毒になってくるのです。「やはり野におけレンゲ草」です。
そして実は、わたしはそのような人物を選出した選挙区内の街に住んでいるのです。
そしてまた、わたしがそれを知ったのは、新首相就任直後に近所の商店街にお祝いの意を表す大きな掲示が出たのを見たからです。
そうです、その方の選出には、わたしも棄権という方法で一役買っていたかもしれません。反省するしかありません。
それにしても、東西で騒ぎが起きて、ボケが進みつつある老いの日々に刺激を与えてくれ、ちょっとだけでもその進行を止めてくれるかもしれない政治、これは高齢者福祉政策かもしれません。
ではお元気で。草々
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