日本のコロナ状況 2021年7月31日現在(厚生省) |
コロナ開始の去年正月から早くも1年と7カ月、7月が終わる。暑い日々なのに新型コロナウィルスが猛烈な流行中で、困ったことである。暑いからフラフラでかける気しないが、年寄りは身体がなまって歩けなくなるのが困る。せっかくワクチン接種も済んだのにもったいない気分である。ここで老衰死したら無駄になる。
川向こうの隣の東京は緊急事態措置区域、7月末日の今日の陽性判明者数は4058人とて、毎日記録更新中。神奈川も同様で今日は1580人で記録更新、関東4都県合せると8180人、日本全体で12341人だから、関東4都県で日本の約3分の2を占める勘定となる。
内にこもっている老人には、この数字の重要さを実感できないから、何とも言えないが、怖いことらしい。
う~む、うちのあたりは大変なんだな、とはいうものの身の回りに眼に見える変化が無いのが幸いなような、困るような。見えないものが恐怖の種って、なんとも困惑するが、見えてくれると真剣に困惑することになる。それは困る。
わたしの居宅の800mほど向こうでオリンピックやってるけど、そいつが何かもたらしてるんだろうか。競技会場から飛んでくるデルタ株があるのかしら。窓開けちゃいけないのしら。
日本には二つの中心があるようだ。ひとつはオロオロしているコロナ中心、もうひとつはワアワア騒いでいる五輪中心、互いに仲の悪い双子2心である。その周縁をわたしのような困惑しつつ生きる庶民たちが取り囲む。
火事場と宴会場を囲む庶民たちという構造である。周縁の庶民たちはいつ火事場に取り込まれるか分からない危険最中だが、そこから目を背けて宴会場で見世物を楽しんでいる。どこか世紀末的な退廃の空気が色濃い。まだ世紀の半ばにも至らないのに、歴史の回転が速くなっている。
関東4都県は、緊急事態措置区域にこの後ずっと適用されるらしい。世間は大変だろうと世捨て人のわたしは思うだけ。飲み屋は大変だろうな、わたしは飲み屋で何してたのだっけ、酒の飲み方さえ忘却の彼方の感あり。
先日やってきた息子と家の中で缶ビール飲みあったのが、久しぶりのささやかな酒飲みだったのが、情けない。
スカ首相曰く「これが最後の緊急事態宣言の覚悟だから緊張感を持ってくれ」と、昨日の記者会見でのアピールだが、気の毒ながらこの人が言うのを動画で見ると、緊張感が解けてしまう。もうちょっと何とかしたらどうだと思ってしまう。
「これが最後」ってことは、この次の宣言する前に首相を辞職する、という事実上の辞職宣言とわたしは読んだ。そんなビッグニュースなのに、新聞にもネットにも首相引退宣言とは書いてない。不思議である。言った方も気が付かなけりゃ、聞いた方もスルーか。
わたしはもともとTV見ないし、見世物スポーツ嫌いだから、オリンピックニュースを全く見ない。高校野球もやっているし、もちろんその紙数に匹敵するのが広告のページ、新聞は有料ゴミになって毎朝やって来る。ラジオニュースを聞くが、オリンピックに時間取られてニュースにならない。困った夏である。
だが、この10日程は気になることがあって、新聞スポーツ欄を眺めている。スポーツ欄の外ではコロナ下のオリンピック反対機運が溢れているが、オリンピック主役のアスリートたちはどう考えてるのか、何か出ているだろうかと探している。読まないけどざっと目を通す。
ところが驚いたことに、全然無い。さっぱり見当たらない。まか不思議である。新聞記者がそういう取材しないのか、もともとそういう意見が無いのか???
これは何か特別のことが働いているに違いない。もしもそれらしい意見を言うと、競技に参加させないぞと、スポーツ界のボスどもからの通達が行き届いているのに違いない。
まさかと思うが、オリンピックファシズムがまかり通っているのだろうか。あるいは、そういうことは考えないバカばかりがオリンピックに出ているのかしら。
それにしてもこんな時によくやるよ。
コロナ大流行にオリンピックは関係しているのかと気になる。オリンピック関係者で現在までに感染判明者は累計193人だそうだ。
関係者総数何人か分からないが(外国から来た関係者は42000人とか)は、どうなんだろうか。もちろん主催者の東京都や政府やらでは、表向きは関係ないという。コイケ都知事は逆に、無観客競技でみんな家庭のTVで見るから外出者が減っているという。なるほど、コロナ予防対策オリンピックであるのか。
狂歌<コロナ禍予知>
人流を減らすために誘致したオリンピックでありにけるかも
そのうちにオリンピック関係者からクラスターが発生するに違いない。やってきた外国人たちを「バブル」に閉じ込めるのは容易ではあるまい。穴だらけの泡になるかも。なんとなくそれを期待している気分の自分が、なんともいやらしい。
でも世間はこの急激なコロナ蔓延拡大、コロナ戦争大敗北で厭戦気分蔓延、オリンピック見物はシニカルにならざるを得ないだろう。これで誰が儲けているんだろうか??
オリピックがコロナ流行を促進させているという論に、お祭り騒ぎのオリピックやっても安全なら、ささやかな個人の宴会やってもいいだろうと、だれもが安全バイアスに陥ってしまうことだと言う。現にそれを堂々とゴルフ遊び会をやった某県教育委員たちがいた。庶民が安全を怠るのは無理もないというのだが、分かる。
現実に眼には見えないし、オリンピックやってるし、首相言葉には真摯さも新味もないとなれば、緊急事態宣言してくれてもスルーしてしまう雰囲気も無理ない。困ったものだが、そういう首相を選んだ庶民の自業自得である。
そんなドタバタの去年今年だが、ドタバタにふさわしいと言うか情けないと言うか、なんとまあ超巨額政府予算30兆円繰り越し、つまりせっかくの税金出したのに使ってくれなかったというニュース。そんなに日本は豊かなのかしら、実感がまるでない。
これはコロナコロナでどんどん補正予算積み重ねたけれど、実際は執行できなかったのだ。つまり、国会も政府も機能不全の証拠、予算決定する国会にその執行の実現性を計る能力が無く、政府は執行すべき実行能力を欠いているということ、困った日本だ。
一番の実行能力欠如はワクチン接種事業だろう。これがコロナ退治の本命と、去年の流行はじめから分かっていたことでありながら、いまだに接種率2割強で足踏みさえしているのは、明らかに政府の大失策である。
日本にワクチン開発能力ないのも問題だが、外国の生産者から買い付け能力もないらしい。金が無くてできないのじゃない証拠はこの30兆円である。交渉力が無いのか。
誰もがワクチンできると思っていたのに、こうも少なくてしかも接種足踏みすると、今にワクチン差別社会ができるだろう。ワクチン接種証明を持つ者だけが社会から優遇される。すでに商業的な割引に利用が始まっているようだ。
水戸黄門の印籠のように、これが見えぬか、ははっ、と見せると酒飲ませるってね。電車もこれないと乗れない。そのうちに偽接種証が闇から出回る。
毎月末に月例報告のようにコロナ事件を書くのだが、いつもだらだらといつまでもキーボードたたきを止められない。
後世の人々がこのコロナとオリンピックの同時同所での並行的進行事件につき、いろいろと多様な視点から論考を出すに違いない。後付けの面白い論を読みたいが、わたしは生きていないのが口惜しい。
参照:コロナ大戦おろおろ日録
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