わたしは日光角化症のことをぜんぜん知らなくて、
ある日偶然のきっかけから治療することになったのです。
この報告が、まだ日光角化症を知らない人たちに
役立つことを期待しています。
役立つことを期待しています。
で、今、うちで読み始めたのである。
おおぜいの名前が書いてある。提出医、診断医、確認が2名、ダブルチェック担当医が2名で、なんと計6名もの医師がわたしのために働いてくれたのであるか。
判決文はここなのだろう。
「病理組織診断
Skin Actinic keratosis 悪性
所見
検体は日光角化症の疑いで、左のこめかみの角化性紅斑から生検された皮膚です。長軸方向に2分割して標本としました。
組織学的には、表層にはparakeratosis含む過角化が見られます。表皮の基底側から表層近くまでに、クロマチンの増量、核の腫大や核形不整の見られる細胞が、配列の乱れを伴い増殖しています。真皮上層には、solar elastosis、リンパ球浸潤が見られます。
actic keratosisと考えます。」
あれれ、聞いたことを専門的に言うとこうなるのかあ、え~、分らん。ラテン語?も交じる医学専門用語が並んでいて理解できない。しょうがない、貧者の百科事典(google検索)を使って、解読に取りくむことにしようっと。
「Skin Actinic keratosis」とは、「皮膚 日光角化症」であることはすぐに分かった。Actinicは光線で、keratosisとはサンゴのことだから、光線のせいでサンゴみたいな骨になった皮膚っていう意味なんだろう。でも骨みたいに硬くなんかなってないよ。
「角化」とは、「細胞診用語解説集 」から引用すると、
「keratinization 重層扁平上皮の表層細胞に角質(高分子ケラチン)が生成されることをいう。細胞質はオレンジ G好性をしめす。
注:生理的に角化が起こるのは表皮のみで、生理的には角化のない粘膜が角化することを類表皮化(表皮化生、扁平上皮化生:epidermization)という。粘膜原発の扁平上皮癌が類表皮癌(epidermoid carcinoma)と呼ばれることがあるのはこのことに由来する。
用例:角化症(keratosis)、異[常]角化[症](dyskeratosis)、錯角化[症](parakeratosis)、過角化[症](hyperkeratosis:角化の過剰状態)」
だそうだが、これを読むとますます分らないので、これ以上追及しない。
「悪性」とは、なんとも気味が悪い言葉だ。ググると「悪性」だけではわからないが、「悪性腫瘍」は出てきて「癌」のことだそうである。そうか、わたしは顔が癌なんだ、ガンガンか。
「生検」とは、患部の皮膚の一部を検査のために切りとる手術のことである。これは先日それをやった時に、なんのことか分らなくて調べて知った。ふむ、あの時切りとった皮膚を二つに分けて調べたんだな。
「parakeratosis」とは、細胞用語辞典に「錯角化[症]とある。
「錯角化」をググると「正常角化では角質細胞は核を消失するが,角化が不完全な病的角化では角質細胞に核が遺残していることがあり,これをいう.通常,顆粒層の減少ないし消失を伴う.乾癬の病理組織でよくみられる.これは表皮細胞の分化の障害によるとされている」と出てくる。なんだ分らないが面倒なので、これ以上追及しないことにする。
「クロマチン」とは、「真核細胞内に存在するDNAとタンパク質の複合体のことを表す」(wikipedia)とあるので、これ以上追及しないが、やっぱり「増量」するとよくないのだろうなあ。
「核の腫大や核形不整」とあるが、ここで「核」に遭遇するとは思わなかった。核とは原発用語とばかり思っていた。わが体内にも核があるんだなあ。
で「腫大」をググっても分らないので、細胞核の腫瘍が大きいんだろうと解釈。「形不整」とは文字通り形態が整ってないんだろうなあ、それがどうした?
「配列も乱れ」とは、文字通りなんだろうが、つまり乱れるのはよくないのだろうなあ。
「真皮上層」とは、医師の皮膚構造に関する解説があったから分るが、そこに「solar erastosis」とはなんだろう。日本語翻訳では「日光弾力線維症」であるが、このズバリ解説は見つからないので、あちこち読むと、要するに皮膚に弾力を与えている線維なるものが、日光にあたり過ぎたせいで弱っているということらしい。
「リンパ球湿潤」とは、「散在性リンパ組織のうち特に小規模なもの。リンパ球が集合したものであり、感染症に起因する炎症の場に出現し、リンパ球や抗体産生細胞を増殖させる。散在性リンパ組織とリンパ小節とを総称してリンパ組織と呼ぶ」(wikipedia)なので、メンドクサイので追及しない。
ということで、読んでも実のところ何が何だかわからないが、要するによくないらしいと、おぼろげながら理解した。
でもなあ、こういう専門用語だらけの文書は、病院内部ではそれでいいだろうし、患者にそのまま出すのもよいことと思うが、そこでもう一歩進んで、患者のための「解説」欄も設けてほしいものである。
医師側からの患者へのプレゼンテイション能力が足りないよ。
じゃあ、まあ、せいぜいクリーム塗って、顔面修復に努めようっと。このいかにも老人らしいシミだらけの顔が、どんな美顔になるか楽しみだなあ、いや、シミ取りクリームじゃあないか。
(つづく)
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