夜10時頃、表が妙に騒がしい、救急車のピーポーがあちこちに聞こえる。そのうちに、「異臭がしているから、窓を閉めよ、外に出ないように」と、放送をして回っている。え、なんだよと思いつつ窓を閉める。
10時40分頃、ドアチャイムが鳴る、こんな夜中になんだと出てみれば、消防士が出動服で立っている。
「このあたりで異臭がして、よくまだ原因など分からないのだけど、硫化水素のおそれがあって危ないから近くの警察署か公園に避難せよ」と言う。
え、最近新聞をにぎわせている自殺かい、それじゃあこの共同住宅全部が避難か、大変だ、そそくさと身支度して避難する。表の通りには消防車が10数台並んでピカピカしている。道は封鎖だ。
これって、不安と野次馬心とが入り混じって奇妙な心持であった。もちろんカメラでばっちり撮ったが、ただの暗闇に赤ランプだけ。
公園に行くと大勢立ち並んでひそひそと話している。表の通りに人が倒れていたなど聞こえる。
そこに来た近所の知り合いが教えてくださったが、ガス発生元はわが家の隣に位置する2階上の住戸だそうである。
空気より重い硫化水素なら、そのまま降りてきてわが家を襲撃か、怖い。
処理に2,3時間かかるかもしれないとも聞いたという。もう11時だから、それでは寝られないぞ、。息子に電話して、徹夜になったらタクシーで行くから泊めてくれと頼む。
11時15分頃、わが共同住宅の前あたりから放送が流れてきて、避難勧告解除だという。ほっとして帰宅、風呂に入ってやれやれ。
新聞を騒がせていることは知っていたが、自分が巻き込まれるとは思わなかった。テロで共同住宅を爆破予告をされたら、こうやるんだろうなと思った。まだ詳細は分からない。
洗剤でそんなことができるのかとワイフに聞くと、洗剤によってはなにやら禁止事項が書いてあるという。困ったモンである。便利と危険は隣り合わせである。
こうなったら硫化水素で自殺したら死刑って、厳罰の法律を作ってはどうか、、と思ったが、死ぬ奴に死刑は意味ないなあ、。(080618)
(追記)翌日に分かったのは、その住戸はゴミだらけで、なにか腐ったものが臭っていたとのことだった。
0 件のコメント:
コメントを投稿