検察官が証拠品として被疑者から押収したフロッピーディスクのプロパティに手を加えて、文書作成日付を検察側に都合がいいように書き換えたという検察官の犯罪事件が、いま世を騒がせている。
わたしはデータのプロパティの書き換えができるなんてことは知らなかったが、それを知っていた検察官も、書き換えたことがディスクに記載されるってことを知らなかった。
もしも裁判でそのディスクが証拠品として提出されたとしても、それを専門家に鑑定されると、改竄がばれたはずである。
今回は裁判の外で新聞記者がばらしたので、その被疑者の上司が冤罪だった無罪判決と共に、社会的事件となっている。
こうしてみると、電磁記録による証拠なんてものは、本当に証拠となるのだろうか。ディスクの中の奥の奥まで見ることができるということは、奥の奥まで改竄することができるってことだろうと思うのだ。
今回はそこまで知らない人の仕業だったからばれたけれど、これからはそうはいかない。だから改竄しないようになるのではなくて、奥の奥まで改竄できるソフトウェアが出回るに違いない。
こうなると、手書きのものしか証拠にできなくなる時代に逆戻りかもしれない。
あ、それも高級テクニックで手書きを改竄することができるようになるかもなあ。いたちごっことはこのこと。
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