2011/06/29

440原発事故の株主責任は?

 東京電力の株主総会で、一部株主による脱原発提案は圧倒的多数の反対で否決されたそうだ。ほかの電力会社も同様であった。
 株の数と株主の数は一致しないから、株主の頭数による差ではないだろうが、それにしてもこれだけ事故が拡大して恐怖を世界に与えていて、東電の責任であることが明白になっている状況でも、株主たちは責任をとろうとしない。
 
 株主ってのは、投資したさきが何やろうと、責任がないものなの?
 株主たちは東電に投資して配当を受けてきているから、その利益のなかには原子力発電による分がかなり入っているだろう。
 株主たちは東電に金を与えて原子力発電をさせ、それによって利益を得てきたし、それによって現在の被災者を生み出しているのだから、株主は東電と肩を並べる加害者のはずだ。
 それなのに圧倒的多数で原発を支持するとは、いったいどういうことなんだろうか。
 そういうことで、この世の中は良いもんだろうか?

 そりゃまあ、投資した株が紙切れになるのが、原発の放射能よりも怖いのでしょうがねえ、。
 もともと株式投資とはそういうリスクを背負ってやるもんでしょう、ってことで、またこれからも放射能リスクを背負って行こうって、金持ちの強欲には負けるなあ。
 紙切れになるの嫌だから、原発の責任は知らない、もっと原発作れよ、利益のために投資してるんだから、ってのかしら。
 これって、どう考えても、被災者たちへの冒涜であるとしか思えないなんだよなあ。

 信念として原発反対運動のために、まえまえから株主となって発言しているかたたちへの敬意は表するのだが、株主とは社会的にはいったいなんだろうか。
 儲かるなら死の商人へだって投資するのが株主だって、そういうものであったか、怖いなあ。
 蕪には縁があっても、株にはまったく縁のないわたしには、株主たちの態度は不可解きわまるのである。

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