2011/09/15

497なんと1億立方メートル

 2011年9月15日の朝日新聞朝刊に、つぎのような記事がある。
「東京電力福島第一原発事故に伴い、放射性物質の除染対象になる可能性のある地域は、最大で福島県全体の7分の1に当たる約2千平方キロに及ぶことが専門家の試算で分かった。除染土壌の体積は東京ドーム80杯分に相当する1億立方メートルに上る計算だ」

 毎時1マイクロシーベルト以上の分布域が約2千平方キロ、この範囲の地表を深さ約5センチまではぎ取ると、体積は約1億立方メートルになる、という計算である。

 全域をはぎとるってことはできないだろうから、山の方はやめとくことになるかもしれない、とも書いてある。
 でも、山ははぎとらなくても、よいのだろうか。山から農地へ町へと水はながれくるが、それはセシウムを含まないのか。
 はぎとったらはぎとったで、保水力がなくなるから洪水になりやすいだろう。
 どこからどこまで除染したか、地上に線を描くのかしら。立ち入り禁止区域だらけの地域で暮らすなんて、う~む。

 1億立方メートルって,どれほどの大きさなんだろうか。
 10メートルの高さにつむとして、広さ1000ヘクタール、3.3キロメートル角の土地の広さになるが、余裕も入れると4キロメートル角ぐらいになるんだろう。

 これだけの核毒を含んだ土などを、トラックで福島第1原発の敷地に運搬てのも、えらい大変だなあ。沿道の人たちは、たまらんだろうなあ。
 福島第1原発の敷地が足りないのなら、その周辺の土地を東電が買い足して、核毒の丘を造るのであろう。そのうちに木が生えて核毒の森となる。
 だが、そこから流れ出る水に含まれるセシウムなる核毒は、太平洋に直接注ぎこむのだよなあ。

 考えるだけで頭が痛くなるのは、わたしがドシロウトだからかしら。
 だれか、そんなバカなこといってと、哂って教えてください。

(追記110915夕方)
 朝日新聞の夕刊に、こうでている。
「東京電力福島第一原発事故による放射能汚染が新たな環境問題として浮上している。冒頭のスピーチで細野豪志原発相兼環境相は、被災地の除染について「政府として不退転の決意で臨む。経済性を度外視してでも取り組む」などと述べ、環境回復への決意を表明した」

 大臣の個人的決意はともかくとして、「経済性を度外視してでも」って、どういうことなんだろうか。
 そもそも核毒の除染に、経済性なんて視点があるのか? 
 そんなもん赤字にきまってるだろう、もちろんその赤字は東電が背負うべきものだよね。
 たとえば集めた核毒から、再利用エネルギーを取り出す方法が、あるんだろうか?
 
 除染に経済性なんてものが、あってたまるかってんだ。
 これって、原発が経済的だといってるのと同根の思想だよ。
 つまり核エネルギーをコントロールすると誤解していたことが分かったのに、まだ核毒をなくす技術があるんだというのである。
 ほんとうだろうか。

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