コロナ禍に加えてプーチン禍の地球の今について書いておく。病気も戦争も専門的なことを知らぬ素人が書いたとて、何も変わらないだろう。だが、とにかく書いておかずにはいられないのは、大変にして奇妙極まる地球の時代のオロオロを書くしかないからだ。
実はコロナよりもプーチンよりも前から、それらよりももっと地球の大問題は気候変動であるのだが、比べてどうも深刻さに欠けるのは、身に迫る度合いの違いだろう。
●プーチン戦争下のクリミヤ領土争いの状況
さて、まずはウクライナのプーチン戦争状況をかいつまんで書いておく。2004年のクリミア侵略からつづくロシア側のウクライナ占領状況を図で見ておく。
ウクライナへのロシア侵略状況 202002~09 |
ウクライナへのロシア侵略状況図 202002~09 |
今年2月のサイドの侵略開始以来、当初のロシア軍の侵略地は、ロシア国境側のウクライナ南部から東部を回り込んで北東部までもぐるりと広がっていたが、まずは北東部から撤退して、東部から南部へと侵略地を固めた。
ウクライナ軍は西側諸国からの武器援助を受けて、9月になってから北東部から反撃に出て失地回復が徐々に進んでいるらしい。一方ではロシア軍の士気の低さもあるという。
だが自国内情報操作もあるがロシア国民のプーチン人気は高いというし、プーチンの強気は変わらない。クリミア併合を当地の市民投票で無理やり意義付けたように、近いうちに現占領地の東南部地域でも、ロシア編入あるいは独立国化する市民投票をやるとの報道である。情報操作と軍事下での投票はもちろん投票はロシア帰属派が勝つだろう。
20220922朝日新聞朝刊 |
その濃厚な気配はヨーロッパ最大のザポリージャ核発電所を占領して戦略拠点としていることだ。更に今週になりウクライナで2番目に大きい南部の南ウクライナ核発電所周辺でミサイル攻撃があったとの報道。怖い。
この戦乱の終末が来るのは、プーチンが核爆弾を使ったときだろう。終末とはウクライナ戦争が終わって世界戦争になるという意味である。
そこで今日のこと、ロシアでは軍への国民動員方針をプーチン政権が決め、30万人に赤紙を出すという。1938年に日本は近衛政権で国家総動員法なるものが決まり、赤紙が来た私の父は中国戦線に再度出かけた。ロシアでも再度の兵役に泣く人たちがいるのだろう。
(20220922追記)今日のTwitterの投稿記事に、ロシアではモスクワやペテルブルグで大規模な動員反対デモが起き、ジョージアやフィンランドとの国境には出国者たちが列をなしているとのこと。
●「飢餓パンデミック」が始まっている
ところが実は事実上は世界戦争が始まっているのだ。エネルギー戦争と食料戦争という、いろいろな戦争の中での非常に重要な流れである。戦争は民族戦争・宗教戦争・領土戦争・文化戦争などいろいろな姿があるが、中でもエネルギーと食料の分捕り合戦がもっとも基本にあることは、日本の15年戦争に典型的に表れたとおりである。
大日本帝国は石油を求めて南方へ、食料を求めて大陸方面へと侵略して、15年間も戦って負けたのだ。そのさなかに生まれた私の体験は、食料戦争による腹ペコの日々であり、これが戦争への恨みとなっている。
食料戦争は、すでに気候変動によって地球上の食料需給変動が飢饉を招くとされていたのに加えて、2020年からのコロナパンデミックにより、各国ごとに食糧囲い込みが飢饉を更に深刻化するとみられていた。
そこへもってきて2022年からのプーチン戦争である。国連食糧農業機関(FAO)によると、ロシア産小麦の輸出シェアは19%と世界最大であり、ウクライナ産の9%とあわせると世界の小麦輸出の約3割を占める。世界の穀倉地帯からの食料供給が滞る状況が始まり、アフリカや中東では大量餓死が起きる危険性が非常に高いとされている。
もともと地球では慢性的に食糧不足に苦しむ人が8億人もいる、つまり世界人口の9人に一人もいるが、コロナ化で急増しているとされる(WFP)。国連やFAOの活動に期待するばかりであるが、プーチンが世界の連帯を断ち切ろうとしている現況がある。
どうやら食糧危機への悪循環が起きようとして、世界はコロナパンデミックよりも怖い「飢饉パンデミック」突入の懸念もある。
温暖禍コロナ禍のうえにプーチン禍その先に待つ飢餓パンデミック
●このところの物価上昇は飢饉への前触れか
食料自給率が低すぎる日本(2010年度) |
2021年コロナから急上昇の世界食糧価格の変動 |
食料自給率の低い日本も、飢饉になる恐れが高い。世界の食糧の基本は小麦だが、日本の小麦輸入はアメリカ、カナダ、オーストラリアなので、プーチン戦争の直接影響がないようにだが、価格上昇の影響を大きく受けるからヒトゴトではない。
日本はコメ生産だけが自給率100パーセントなので、パンやウドンラーメンをやめて米の飯を食うようにするしかない。あの戦争直後のころの腹ペコの経験は2度とご免であるが、そのころ食えなかった米の飯を食うのが日本の飢饉回避策というのが、何とも皮肉である。
それにしてもこのところの物価上昇の激しさは、政治がおかしいのだろう。
わたしが物価上昇の波をザンブリと被ったのは、この10月から医療費の窓口負担がこれまでの2倍になったことだ。後期高齢者の医療費改定とはこういうことだったのか。末期高齢者になっても医者にかかれない身分になってしまったのが、なんとも皮肉である。
こうなったのは高齢者たちがしょっちゅう医者通いするからだろうが、わたしは明らかに被害者だ。だってめったに医者に行かないで、高い保険料ばかり払い続けてきたのだから。わたしには「かかりつけ医者」なんてものはない。最近1年ほどのうちに珍しくも4回も医者通いしたのは無料のコロナワクチン注射、何とも皮肉である。
あ、そうだ、今年になって珍しくも値下げしたものがあったぞ、それは年金である。老人が節約できるのは食料だけであるから、行く先は腹ペコ餓死しかないのだ。いまや踏んだり蹴ったりされているのは、暗殺国葬アベ政権時代の政策のせいだな、と恨み言も、。
●ことはみな異常気象からか
ときどき考えるのだが、コロナ禍に加えてプーチン禍という地球規模の騒乱、ついでに日本のカルト禍も加えようか、これらの災禍はすべて地球気候変動に起因する現象かもしれぬと、。
これは一種の陰謀説で、しかも地球がその陰謀者であるという説になるので、かなり無責任な説であることは承知しているが、面白い(面白がってはいられないが)。
まずコロナウィルスの発生とパンデミック的拡大は、温暖化した地球上で今やウィルスは人間の後を狙う地球征服者として登場してきた、増えすぎた人間という種の数量調整を行いつつあるのだ、と考える。
プーチン戦争も、地球上に繁殖しすぎた人間を気候変動が数量調整にとりかかっていると考えようか。エネルギーと食料の重要な供給領域が騒乱の原因となっているのは、それが最も人間の数量調整の根本にあるからだ、と考える。
日本のカルト騒ぎも、その一環かも知れぬ、次々とこれから暗殺が起きるかもしれぬ、と考える。などと一人で妄想にふける分には勝手放題だが、文に書いているとバカらしくなってきたので、この辺で思考停止する。
何しろこのブログは、末期高齢者の日々にあるわたしのボケ具合判定のために書いているのだから、支離滅裂になってついにボケたと判定されるのもしゃくだ。
とにかく、戦争さなかに生まれて、死ぬ時もそれにふさわしく、世界危機パンデミックの世なのである、ヤレヤレ、、。(20220921記)
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