横浜のめいっ商店街「伊勢佐木モール」で、「横浜不二家」戦前の建て替え工事が始まった。このあたりでは今や、ホテルニューグランドと並ぶ戦前モダンデザイン建築だった。
これが建て替えとは、どのような保全策を講じるのか、それとも全く保全策を講じないのか、興味あるところだ。ホテルニューグランドは超高層に建て替えの時に保全策を講じて、その戦前からの姿を今も見ることができる。
昨日通りすがりに横浜不二家の工事用囲いにある「建築計画のお知らせ」掲示を見ると、新不二家建築の設計者名が「レーモンド設計事務所」とある。
伊勢佐木モール現況 左に不二家工事中 右に元百貨店いま場外馬券売場 |
伊勢佐木モール現況 左に不二家工事中 右向こうに元ユニクロダイソービル取り壊し中 |
取り壊し前の伊勢佐木モールの横浜不二家がある街並み |
伊勢佐木モールは鉄道を挟んで馬車道通りにつながるのだが、馬車道には県立博物館という戦前の様式建築を保全した堂々たる文化施設があるのに対して、伊勢佐木町側は文化果つる街である。
伊勢佐木モールで唯一の文化的施設らしいといえば「有隣堂本店」くらいなものだが、ここも近ごろ次第に書店文具店機能縮小の気配が見えてきており、心配している。
そういえば10年ほど前までには、古書店が軒を並べていたのが、いまやブックオフなる書店、というよりも中古品何でも屋があるだけだ。いわゆる町の本屋さんが2件だけ頑張っているのが、うれしい。
ここにいたってようやく美術館なる文化施設が、レーモンドデザインで登場するとは、このところ安売り屋と飲み屋が跋扈して来て、低落著しい伊勢佐木モールの復活の契機になるかもしれぬと、期待もするのだ。
この不二家のすぐそばでも結構大きなビル建て替えが進もうとしている。そのビルにはユニクロとダイソーという安物屋の双璧となる店があったが、さてそこでの新ビルには、どんな文化機能が来るのか、これも楽しみである。(20240728記)
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