2020/06/10

1468【コロナ用語爺典その2:ひもづけ】個人番号カードと預貯金口座をひもづけて「ひもつき給付金」かよ

新型コロナ時代になってしまって、その時代が要請するらしく、わたしが知らない言葉、あるいは知っていても意味が異なる言葉が、次々に登場する。
 それを見るたびに、どういう意味かと考えるので、後期高齢者のわたしはボケる暇がないのは、新型コロナのおかげである。
 先日もその戸惑いを「コロナ用語爺典その1」に書いたので、これはその続きである。

 今朝(2020/06/10)の朝日新聞トップに「1口座ひもづけ義務・・」なる見出し、この「ひもづけ」を知らない。もちろん「ひもつき」(よい意味ではない俗語)なら知っているが、その動詞があるとは知らなかった。
 他のニュースをネットで読むと「預貯金口座にマイナンバーを登録して管理すること」(NHK)とある。
 紐を着けるから類推して、たぶん、個人番号カードと預貯金口座の情報を連結するということだろう。それを「ひもづけ」というのか。
 
いm

 このまえは「突合」を知らなかったが、元バンカーの友人に聞いたたら、銀行ではごく普通に使う言葉という。
 漢語の突合に対して、こんどは大和言葉そのものの「ひもづけ」だけど、ここまで生きていても知らないのだ。わたしはほんとに無知なのか、それとも特殊用語なのか。
 個人番号カードと預貯金カードとを紐で結ベば良いのか、簡単なことだ、早速やってみた。これでよろしいか?

 うちにある広辞苑には「ひもづけ」はない。「紐付き」ならあり、「衣服・諸道具などの紐をつけるべき所」とあるだけだ。これが原義らしいが、今求める意味ではない。名詞はあるが動詞は無いのだ。

 そこでネット辞書で「ひもつき」をひいたら、大辞林 第三版として次の3解説。
 紐がついていること。 「 -の寝巻」
 女性に、情夫がついていること。情夫のある女。
 ③見返り条件がついて、人の言動や物の機能が制約をうけていること。「 -の金

 このは、広辞苑と基本的に同じ。
 については、カード紐付け担当大臣が女性だからといって、これは関係ないよな、、いや、まてよ、預貯金カードとマイナンバーカードを紐付き関係にすることか、つまり、政府が国民のヒモになることかな、国民はせっせと稼いで政府に貢ぐのか、うん?

 については、なんだか重要な意味ありげである。
 個人番号カードと預貯金口座をひもつきにすることで、政府が国民に給付金を振り込むが、その見返りとして個人の言動や物に制約がつくのだな。
 なるほど、マイナンバーカードはヒモツケカードか、つまりひもつき預貯金、ひもつき給付金、ひもつき年金とか、そうかそうか。

 なるほど、「ひもづけ」の意味がよく(?)分かった。だが、これでは妙に分かりすぎて、本当にこれでよいのか心配になる。まさか政府が自ら「ひもづけ」と言ってることはないだろう、いじわるメディア用語だろうな。
 そこで衆議院予算委員会(2020年6月9日)の中継動画をネットで観たら、担当の総務大臣発言「マイナンバーへの預貯金口座のひもづけ・・・」、アレレ、政府がヒモツキにすると言ってるのか、まことに政府の意図が分かりやすいのである。

 なお、ネット情報としては、IT業界用語では20世紀末ごろから「紐づけ」を使っていたと出て来る。
  例:https://www.majishini.net/hg/post/2016/20160924-001/
 いろいろ読んでみてもその世界のことはよく分からないのだが、要するに「タグづけ」とか「リンク付け」のようなことらしい。それがどうして「紐付け」になるのかわからないが、日本語無教養IT屋がテキトーに翻訳したのだろう。
 もしかしてこちらの特殊用語「ひもづけ」が、ようやく一般用語化してきたのかもしれない。

 わたしはもう40年ほどもWPからPCへとIT関係機械を使ってきたが、IT業界用語に悩まされっぱなしである。IT屋さんは翻訳すれば間違った意味(例:更新、購読)にするし、翻訳できないとカタカナのままにするから、日本語を知らない人たちらしい。
 そのことは、こちら珍迷解IT用語辞典2018年怪訂版に書いているが、そろそろ2020年怪訂版をだすかな。

◆参照「コロナ用語爺典その1 https://datey.blogspot.com/2020/05/1466.html
参照:コロナ大戦争おろおろ日録

2020/06/02

1467【フェイクバカ狐乱夢2020年5月号】今月もコロナコロナにウンザリしてたら突然出現の賭け麻雀検事オソマツ事件

 5月もコロナに明け暮れて飽き飽きしていたら、検察庁法で国会がちょっともめて暇つぶししてたら、突然に文春一発、賭け麻雀検事スクープ、暗~いコロナ世間に一服の清涼剤(?)を提供した

5月1日【4月尽コロナ戦禍の街徘徊】
 近くの郵便局に行けば、ATMもカウンターも大行列、そうか、月末は混むのか、ならばビジネス街の局なら空いてるかもと、日本大通の港郵便局へ、案の定こっちはガラガラ、局員が手持無沙汰の様子。
 今日は五月晴れの快適、ついでにコロナ占領下の街を徘徊、象の鼻公園は人けパラパラ、山下公園は芝生にいくつか小テントを張って家族で遊んでいて、散歩がパラパラ、花壇の咲き誇る花も観る人がいない。
 中華街は、観るも気の毒な閑古鳥が鳴くばかりだが、人がいない派手派手街並み景観の奇天烈さよ。
 寿町ドヤ街は、良い天気で住人たちが道に出ている。その一角の店は道にはみ出る客、店内は3密どころか5密の様相、天井からいくつもの大液晶パネル、異なる競技場風景、あ、公営ギャンブルって無観客でやってるんだ、で、私営ギャンブル場がコロナ下絶賛三密営業大繁盛。
 3日前まで頑張っていた横浜橋商店街のパチンコ屋は、とうとう閉店していた。
ということで、中華街とドヤ街風景写真。


5月2日、【コロナ百人一首】
 春過ぎて夏来にけらし白妙のアベノマスク未だ来たらず
 君がため初夏の街にいでてマスク買ふ わが衣手にコロナ降りつつ
 ひさかたの光のどけき初夏の日に静心なくコロナ散るらむ
 買い物にうち出でてみれば白妙のマスク高値に腹は立ちつつ」

5月3日 ブログ【コロナ巣ごもり長屋談義https://datey.blogspot.com/2020/05/1462.html
淫種ット裸淫のコロナ巣ごもりで来年心配産院崩壊

5月4日【アベノカイケン】
 会見じゃなくて改憲のこと、なんでもかでも都合悪けりゃコロナのせいにする便利な時代が来たと思っていたら、これはその中の最たるもの、首相がねえ~、緊急事態条項を憲法に居れるために改憲したいらしい。

5月5日【コロナ新薬】
日露戦争には「征露丸(セイロガン)」、コロナ戦争には「安倍丸(アビガン)」

【新しい生活様式】
コロナに罹らないようにマスクしろ、手を洗えとか、人から離れろとか、横に並んで飯を食えとか、そんな暮らしからを「新しい生活様式」なんて言って、首相が押し付けようとするなんて、なんだか記憶にあるなア、あ、「新生活運動」だ、太平洋戦争後の窮乏生活対応策、鳩山政権提唱、懐かしや。

5月8日 【横浜都心徘徊】
 この前の休日5月3日の「伊勢佐木モール」では、安物衣料店の前に入場待ち行列ができる賑わい、連休明け5月7日は安居酒屋もパチンコ屋も再開、コロナってやってるの?、それにしてもこの街はどんどん安物の街になってくるなア、ま、貧乏人にはありがたいけどね。それにひきかえいまだに馬車道ガラガラ、みなとみらい新市街ガラーン、中華街閑古鳥ばかり、、ま、住人は関係ないけどね。


【GATED横浜市庁舎出現】
 連休明けの横浜都心をふらふら、おや、新市庁舎がオープンしてるよ、ちょうど小用も
したいから入ってみるか、あらまあ立派なこと、手洗いは3階にあるとの掲示、エスカレーターで登ればガラーン、まだ移転中らしい、でも、どこに仕事する机があるんだろ、あれ、改札口がいっぱいあるぞ、みなとみらい線にここから乗るのか?、受付でカードを配っているな、それを持って改札口から入っている、そうか、ここから市庁舎オフィスに入るのかあ、あの壁の向こうに机が並んでるんだな、ふ~ん、今どきセキュリティかよ、昔はフラフラと机まで近寄って訪ねたもんだけど、こりゃ敷居がえらく高くなったもんだ、ゲーテッドオフィスだな、まあ、庶民は区役所に行けばいいんだな、いや、区役所もこうなってるのかな、いやな世の中になったもんだ。いやいや、コロナが終われば、以前のようにオープンな市役所に戻ることでしょう。

5月9日 【コロナ巣ごもり】
 外出しないで「巣ごもり」しろというけど、子供や老人は「巣ごもり」できないよ、差別用語だから使わないでほしい、え、そうだろ、「巣ごもり」とは、鳥が巣の中で「子づくり」することだよ、コロナベビーラッシュが来るな、来年は。

5月10日 【コロナ検察庁法案が揉める】
 国会では検察庁法改正案(定年延長の特例)が揉めていて、抗議タグの付いたネットデモが600万件。この法改正が必要なのは、日本で同時多発進行中の新型コロナウィルステロ事件の捜査公判に対応するには、検察官の人材不足が見込まれるので、多くの優秀な人材確保のために、その定年延長を内閣が臨機応変にできるように、検察庁法の改正を行う、コロナ関連緊急法案です、まさに、いずれにしても。

5月11日 【コロナ休校中のお勉強】
 コロナ休校の子供に国会中継放送を見せて、あの首相答弁テクニックを学ばせるのは、教育上いかがなものかと危惧するのであります、まさに、ぃずれにいたしましても、しっかりと。

5月12日【コロナ休業中暇つぶしサービス】
 政府と致しましては、コロナ禍で外出自粛中の国民の皆様が、日々を有意義にお過ごしいただくため、「検察官定年恣意的延長法案」を国会提出しましたので、老人も芸人も高校生もお楽しみください、まさに、いずれにいたしましても。

5月16日 【横浜コロナ風景】
 横浜橋から伊勢佐木町あたりフラフラ、なんだかコロナ前に戻った感がする。伊勢佐木では閉店自粛継続中だが、横浜橋商店街のパチンコ屋はやってる。ここは散歩で通るたびに閉店と開店を繰り返すのだが、毎日のように要請攻防が行われているのかしら?

5月17日【コロナの街徘徊】 
 日曜で天気よし、緊急事態宣言はまだ解除でないが、都心はどんな様子だろうかと徘徊に出る、寿町ー中華街ー元町-バス‐馬車道商店街ー伊勢佐木モールー横浜橋商店街と巡るが、どこも人出があり、コロナ以前よりは少ないだろうが繁華街回復の様子が見える。パチンコ屋は寿町と横浜橋の2件開店、伊勢佐木モールの4店は休業中。 

【コロナの唄】 ふいにこんなものが頭の中をよぎった、わかる年寄りにはわかる。
♪ 大学合格 嬉しかったが いきなり出てきた新型コロナ コロナ 
 今日もコロナ明日もコロナ これじゃ年がら年中コロナ
 アイタタッタ アイタタッタ こりゃ辛い
♪ 大学入学 嬉しかったが 何時までたっても授業がオンライン オンライン
 今日もオンライン 明日もオンライン これじゃ年がら年中オンライン
 アイタタッタ アイタタッタ こりゃ堪らん」
 *参考までにhttps://youtu.be/aY66ixyTdZI

5月20日【文春検事長賭け麻雀スクープ】
 週刊文春が黒川検事長の麻雀賭博スキャンダルスクープ、これで一気に検察庁改正案反対ムードがバカバカ事件ぺっちゃんこ、反対運動で引っ込んたのじゃなくてこの文春屁イッパツで引っ込めたのだったという、超お粗末な話。
 そうだ、わたしにも覆面用マスクと賭け金用給付金が来たら、さっそく4密ゲームしようっと。
 もしも政府が、これで検察庁法改正法案を先送りにしたのなら、あの大衆ネットデモはいったい何だったんだ、ツィート千万スクープ一発、ムナシイ。
 黒川様 余人をもって代えがたい人材として特別に定年延長された貴方が、賭け麻雀ごとき微悪で退職されては、コロナをはじめ巨悪撲滅の先頭に立つ検察が弱体化するので、ぜひそのままお続け下さい。一庶民より
 緊急事態宣言下での賭け麻雀」だから訓告で辞職らしい、緊急事態下じゃなかったらOKなんだね、焦点がズレてるぞ、辞職願を受理するな、余人に代えられない重大な仕事を続けさせろ!

5月22日 【黒川賭け麻雀事件】
 問題の黒川検事長が辞任、彼一人の罪にして一軒は矮小化して決着か。国会の法務委員会では、森雅子法務大臣が野党に言い立てられて、壊れた録音機みたいに同じことを繰り返し答弁、気の毒なようなバカなような阿保らしいような。
 なんだか自爆テロのような気がしてきたなあ、いやなにK川さんのこと。これで検察庁法改正の特別規定が外されたら、K川さんは身を挺して検察独立を守ったことになるし、内閣の大臣の交代にも及んだら、まさに、いずれにしても、自爆テロ聖者になるなあ、不気味。宣言中とイヤに強調してるけど、麻雀した人は宣言中でもいっぱいいるでしょ、そこじゃないでしょ、不気味、、。

5月25日【コロナ緊急事態解除】
 緊急事態解除前最後の日曜日繁華街風景、伊勢佐木モール、元町、中華街、象の鼻パーク、赤煉瓦パーク





5月26日ブログ【コロナ緊急事態解除 https://datey.blogspot.com/2020/05/1465.html
病魔退散経済回復とて格好よくぶち上げて背負う次世代200兆円大借金

5月29日ブログコロナ用語爺典https://datey.blogspot.com/2020/05/1466.html
アベノマスク、ソーシャルディスタンシング、三密、巣ごもり、突合、ロックダウン

参照:コロナ大戦争おろおろ日録

2020/05/29

1466【コロナ用語爺典その1】アベノマスク、ソーシャルディスタンシング、三密、巣ごもり、突合、ロックダウン

 コロナ戦争になり、わたしが初めて知った新語、知っていたのに意味が変わった言葉など、たくさんある。ここに記録しておく。

【アベノマスク】

 これは世の中に今回のコロナ事件で、世の中に初登場の新語らしい。コロナで大変だとなった2020年4月初めに、首相が(たぶん突然に思いついて)日本列島在住世帯全部に、各2枚づつ無料配給することにした。もちろん原資は税金だから、わたしの金であり、ありがたがることではない。

 その数は1億枚以上というとんでもない量だし、かかる費用も予算額で466億円という巨額だそうだ。
 ところが配布の出だしに汚れマスクがあって回収、その後あれこれあって5月末になっても、まだ2割程度の配給率である。そのいっぽう、いまや世の中にマスクはもう有り余っている状況というオソマツ。

 だが、言い出しっぺの首相は、そのアベノマスクらしい(わたしのところには来ないから実物を知らない)着用姿で、国会に出没している。マスクの大きさがどうも小さいようで、その効用を疑う声もあるが、首相は頑としてアベノマスキストである。
 そこで世間のネットスズメは、その半端姿に思いつき政策の渋滞ぶりを重ねて、それに効果が不分明のアベノミクスをもじって揶揄、つけたあだ名が「アベノマスク」となった。
左:アベノマスク  右:普通のマスク
   さて、5月末のころ、ある公立中学校で「アベノマスク」を着用して登校せよとのプリントが生徒に配布された。この教師は政治社会教育のつもりだったか、それとも揶揄とは気が付かずマスクブランド名と勘違いしたのだろうか。とにかく教育委員会は謝ったそうだ。

 なお、アベとつくコロナ新語に「アベガン」がある。開発中のコロナ治療新薬の名「アビガン」のネットスズメによる命名である。征露丸とか毒掃丸にならぶ「安倍丸」とも書くが、はたしていつになったら登場するのか。

(追記2020/0602)
 わたしのところにもようやくアベノマスクがやってきた。見たところあまりに小さいので子供用と間違えたのかもしれない。いずれにしてもマスクは足りているので、他に寄付することにしよう。幸い、近くの商店街に「マスクボックス」なるものが設けられている。商店街では俄かマスク売りがあちこちにあり、1か月前は50枚ひと箱3500円もしたのに、今はその半額以下になっている。

【ソーシャルディスタンシング】
    social distancing

 ウィルスの最も有力な感染源となる人間の体液(唾、痰、鼻汁、涙、汗、大小便、精液、経血、血液、、、)の飛沫が、お互いにかからない物理的距離に、人間相互の間隔を保つことを言う。
 これがどうしてディスタンスじゃなくて、ディスタンシングという動名詞になっているのだろうか。ディスタンスは単に間隔とか距離のことであり、ここで必要なのは間隔を保つという行為を意味しているから、理屈っぽい英語ではそう言わせるらしい。

 それはそうだろうが、簡単なディスタンスでもいいだろうと日本人は思う。しかし、感染という命にかかわる重要な言葉だから、できるだけ厳密に使うほうがいいだろうし、分かり易い日本語にするべきだろうと思う。適切な日本語がないのだろうか。
 ネットで調べると社会的距離戦略とか社会距離確保とか訳されているようだ。でも、一般に聞かないのは、言葉が生硬すぎるからだろう。また社会という言葉も概念が広すぎて、間隔との取り合いが悪い。ここは社交距離というほうがよいだろう。

 ここで思いつくは「疎開」である。原意は開いて通じさせることだが、軍隊用語で戦場での戦況に応じて兵員相互の距離・間隔を、密な状況から疎らに開いて、敵の攻撃からの被害を軽減する意だそうだ。
 わたしの体験としては、第2次世界大戦下の日本で1945年に全国的戦時疎開がある。アメリカ軍の空爆空襲による被害を軽減するために、都市に集中する人口と家屋の分散(学童疎開、建物疎開)を行ったのである。

 つまり疎開とは、災害防止対策として、人と人の間隔をあけるのだから、コロナウィルス対策のソーシャルディスタンシング、つまり人口疎開そのものである。
 都道府県を越える移動の自粛要請が出た時、東京から地方に移動する動きが出て、これを「コロナ疎開」といったのは、戦災疎開を思い出させたからだろう。実は疎開の本質的な使い方を示唆しているのだ。
  この際、75年ぶりに疎開という言葉の復活はどうか。今や戦争なんだと緊張感も出る。

【三密】さんみつ

 コロナ感染で人間にとって最も危険な動物は人間だとわかって、互いに密に近接するなとの防疫対策が政策として出された。それをスローガンにして「三密」を避けよと言う。
 これも今回初登場の新語らしいのだが、実はわたしにはこの言葉は初めてではなくて、すでに知っていたから、ネットや新聞でこれを見つけたときに妙に違和感があった。

 いや、もちろんコロナ用語として知っていたのではなくて、古来の仏教用語として知っていたのだ。と言っても仏教に詳しいのではない。わたしの趣味は能楽鑑賞であり、一時は能楽師の野村四郎師に謡曲を習っていたこともある。その能の名曲「葵上」に「三密の月」というワキセリフがある。
左:コロナ三密 右:能「葵上」三密
  
 だからコロナで三密が登場したとき、どうしてここに?、と怪訝な感があったものだ。なんだか妙にペダンチックな物言いになったなあ。このところ能楽公演も自粛になってしまっているが、いつの日かコロナをテーマの能や狂言の新作が登場するかもしれない。

 そしてこれにも、「いや、三密は密造・密輸・密売だろ」とか、「やっぱり餡蜜・蜂蜜・壇蜜の三密を好き」とか、わたしひとりで揶揄しているのである。

【巣ごもり】

 この言葉については、もちろん知っていた。新語ではないが、使い方が新語になったようだ。「巣ごもり」の本来の意味は、鳥が巣に籠っていて、有精卵を産み、抱いて温め、
雛に孵化させ、巣立ちさせることで、その間に巣に籠っている親子の鳥の状況をいう。

 巣ごもりを一言でいえば、鳥の子づくりである。人間が家に居続けることを鳥の巣ごもりになぞらえるとすると、男女二密の濃厚接触(体液飛沫が飛び交う)をして子づくり作業をすることになる。
 人口減時代に子づくりに励むのはそれなりによろしいことだが、「政府の要請に応えて毎日巣ごもりしています」なんて大きな声で言うのもどんなもんだろうね。

 コロナ後の来年になったら、あちこちの産院がにぎわうに違いない。外出自粛で家で子づくりの結果、2021はコロナベビーラッシュになるだろうと、わたしは予想している。さてどうかなあ、楽しみである。
 もしかして産院崩壊が来るかもしれない、今から政策的に対応しておくほうがよいだろうに、そんな声が全然出てこないのはどうしたことだろうか。

 いっぽう、子供や高齢者とか同性同士では子づくりは無理だから、やっぱりコロナで巣ごもりっていうのは、どこか差別用語だなあと、超高齢者のわたしは僻むのである。

【突合】とつごう

 コロナ戦争時代になって、初めて国会ネット中継をときどき観ている。わからない言葉がしょっちゅう出て来るが、なんとか頭を働かせて判断する。
 厚生大臣の答弁になんのことだったか忘れたが、「とつごう」という言葉が出たのを聞いたことがある。最近になって例の10万円給付関係の新聞記事に「突合」が出てきてこういう字であるか、角突き合いかと知った。
 
 記事によると、個人番号カードを使ってその給付申請を提出すると、機械は間違い記入でも受け付けるので、それらをいちいち人手によって住民登録内容との「突合」を行う必要があるという。
 前後から判断すると、あるデータと別のデータを照合することを突合というらしいが、初めて聞く。

 広辞苑を調べると「とつごう」は存在しない。そこで貧者の百科事典ネット検索、PCキーボードを「とつごう」と打つと、あった「嫁ごう」、これ違うよな、。
 「突合」と書いて音読み「とつごう」とは、経理事務の専門用語だそうで、要するに文字通りに突き合わせること。そうか、「データを突き合わせて」というよりも「データを突合して」というと、いかに厳正な気分になるのかも。これはわたしが知らなかっただけで、コロナ新語ではなかった。
 
 ところで上記の新聞記事によると、その突合がとても手間がかかるので、カードつかってネットによる機械申請じゃなくて、郵便で配る紙に手書きした申請用紙を郵送してくれるほうが早い、とのアナログ極まる状況だそうある。
 これまた絶好の揶揄の対象になってしまった。
 
【ロックダウン】lockdown

 英語の辞書によると、もともとはどこかの場所や施設に人々を、緊急避難的に閉じ込めることを言うらしい。手元にあるジーニアス英和辞典には、アメリカ語として「独房への監禁」と書いてあるだけ。
 コロナの防疫用語に使うのは、新語なのだろうか、それとも医学界の専門用語かしら。
 ようするにコロナ感染者の往来を遮断して防疫することを言うようである。

 メディアでは「都市封鎖」と翻訳する。都市内に監禁か。用語としては都市レベルだけじゃなくて、病院封鎖とか、クルーズ船封鎖とかもロックダウンと言ってよいように思うが、現実には使わないのはどうしてだろうか。
 それにしても、コロナで最初の都市封鎖が中国の武漢だったが、人口数百万の巨大都市を丸ごと封鎖するなんて、本当に起きたのだからすごいことが現実になったものだ。
 
 中国のような都市封鎖を日本でも行うことが、法的あるいは社会的に可能だろうか。
 現実に病魔の脅威が猛威を振るったら、法的に可能かなど言っていられないだろうが、病魔を怖いにしても、人間によるそのことを恐怖に思う。
 それは1945年の戦争という病魔の脅威下の日本のことを思い起こさせる。

 そもそも都市封鎖とは、単にカギをかけるのではないし、封鎖すれば患者が治るのでもない。人間という感染源を閉じ込めて、都市外にださないのだから、都市内人間をしっかり管理する必要がある。そこは一人一人を行政が把握する監視社会が当たり前になる。

 このようなことを教訓に、次の都市計画や国土計画は、どのようなものになるのだろうか。おりしも「スーパーシティ法案」とか言って、街も人もそっくりネットに組み込んで一元管理する都市計画構想がでてきた。多分、ロックダウンの容易な都市を作るのだろう。ふ~む、怪しいなあ。

参照:コロナ大戦争おろおろ日録

2020/05/26

1465【コロナ緊急事態解除】病魔退散経済回復とて格好よくぶち上げて背負う次世代200兆円大借金

 昨日(2020年5月24日)に、政府として日本列島全部に発令されていた戒厳令「新型コロナ緊急事態宣言」を解除する宣言を首相が出した。4月7日に始まって以来、49日ぶりである。
 またぶり返すかもしれないけど、とりあえず一段落を迎えたらしい昨日時点での、感染者死者に関する統計図(いずれも朝日新聞2020年5月26日東京版朝刊)を載せておく。
諸外国と比べて感染検査数が少ないから実はもっと多いとされる
成長曲線の山場が見えてきたということか
全国都道府県コロナ防疫チャンピオンレース
感染ゼロを今も維持する岩手県の優勝が濃厚になってきた

さすがに自国第一主義のトランプUSAがブッチギリ
日本
コロナここに登場しないほど抑制されているのが世界の謎らしい

世界の政治体制により統計がゆがめられているとの説もある

 さて、コロナ緊急事態解除と言われて、大喜びするってのもなあ、どこか不自然な違和感があるのだ、しっくりこない、空しい。なんか喜べないけど、何だろう。
 コロナってわけのわからん奴に、みごとに打ち勝ったみたいな言い方だなあ、ほんとかなあ、コロナのこと全部分かったの?

 独立宣言とか人権宣言とか格調高いヤツがあるけど、あの疫病神コロナ相手に宣言なんて、へんだなあ。この違和感は何だろ?
 休戦宣言なんてのもあるけどそれかい?、そうか、わかってきたぞ、この違和感は、宣言しているものには実は明確な当事者能力がないからだな。
。何しろウィルスってわけのわからん奴と真暗闇で手探り喧嘩していて、一方的に辞めたッて大声を出せば、向こうも分ってくれるのか?

 いや、まあ、人間側だけがやるって言っても、あっちは目も耳もない奴で何の関係もないのに、それを「宣言」なんて高らかにいうから、どうにも違和感があるんだな。
 解除宣言というのは、コロナに「科学的に」打ち勝って解除ではなくて、「政治的に」勝ったことにしたくて、いかにも一丁前の「宣言」らしい。そこんところがどうもしっくりこない。宣言なんてもったいぶって、コロナに笑われてるぞ、「緊急事態地域指定」にしたらどうだい。

 つまり誰もがよーく知っているんのだ、「コロナはもう無くなった」のではなくて、「コロナはまた来る」にちがいない(かも)ってね。戒厳令解除ほんとにいいのって。
 それなのに今日の夜からはどんちゃん騒ぎ、とまではいかないが飲み会をやりたくなるとしても、いいのかなあ、なんだか酔えないかもなあ、面白くないや、なんて思っちまう。

 それなのに立て板に水のごとくに甲高い声で、とうとうだらだらと原稿を読む読む読む、総理のシタリ顔と作り声が、だんだんと耳と目にザラザラしてきた。声だけにした。
 防疫の専門家でもあるまいに、日本はよくやって世界のモデルだ、これから世界一の復興投資をする、自慢げな単語群、そしてその態度があまりに平板なこと、左右に顔を振っているのは原稿を読むからで、それって有能な官僚が書いたのか、この人の本当の顔と声はあるのかしら、困るのである。大丈夫かと思ってしまう。ほんとはよい人なんだろうが。

 人間だから迷いもあるだろうに、この人には悩みはないのだろうか、悩みを見せないほうが国民はついてくるんだと思っているのだろ、強い日本かよ、そこが胡散臭い。
 政治家ってユーモアのひとつも言うもんでしょうに、この首相はニコリともしないで、読む読む読む、不気味。「新しい日常」なんていかにも教えてやるってお節介口調で、読む読む読む、暮らしに踏み込む態度を気に入らないよ。この人は実質より損してるような。ほんとはよい人なんだろうが。

 わたしが記憶に残ったのは、総額200兆円を投じるというところだけだった。
 え~っ、200兆円かよ、といってもそれがどれくらいの札束か見当もつかないが、いっぱいいっぱいたくさんたくさんのお金だよな、で、そんな貯金が政府にはあるのかしら、いや、ないよなあ、赤字国債発行とかって未来からの大借金でしょ、う~むう~む。
 あ、これってコロナに支払う身代金じゃああるまいな。

 わたしは超高齢者だから、コロナの最中かその後にすぐに死ぬから知ったこっちゃないけど、コロナ後も生き続ける人たちはタイヘンな借財、超重税がかぶさってくるんだろうなア、そしてまた大地震が来て、、、日本列島崩壊か、ご苦労さん。
 あ、まてよ、わたしが母親のように百歳までもうっかり生きてしまうかもなあ、もう面倒見てくれる金がないな、野垂れ死にか、まあ、いいや、こっちはボケちまって何にもわからないから。

 ところで、わたし自身はここで解除になろうがなるまいが、実は何にも変わりはない。
 このところずっと、ご法度の不用不急外出を、コロナ前と同じように通常にやっていたからね。いや、遠くに用事が絶えてしまった分、コロナ前より頻度高いかもなあ。
 横浜都心繁華街を一日おきに不要不急徘徊して、コロナ下の街の定点(定線・定面)観察を面白く続けたのだ。これをSNSに積極的に書くと、自粛自警団に刺されるのは怖くないが痛いと困るから、書き込みだけでも自粛していたのだ。

 居酒屋で不用不急飲み会をしたかったが、いつもの飲み友達を誘っても、だれも一緒に行ってくれない。不用不急外出老人は愛想をつかされた。
 そこで、ひとりで飲み屋に入ったけど、ひとりじゃ面白くもなかった。やむを得ず、一度だけで不要にした。思えば2月19日に新橋の飲み屋に入ったのが、この世で最後のまじめな飲み会になるかもなア。
 これだけ長くそれが続いたから、友人たちももう飲み会やらないのが普通に思ってしまったかもしれない。 
 あ~あ、こんな「新しい日常」かよ、フン。

2020/05/23

1464【文春屁一発】巨悪と闘う余人に替えられぬ検察官が緊急宣言下の個人麻雀なる微悪で文春屁に斃れて遺した功績が賭博掛金基準

熊五郎:こんちわ、ご隠居はまだ生きてますか。
ご隠居:おお、熊さん、おあがりなさいよ、うん、まだコロナに罹ってないよ。
:コロナの話題でもちきりの世の中に、ヘンな話題が混じってきましたね、例の検察ナンバーツーが博打で捕まったって。
:捕まったんじゃなくて訓告を受けて辞職したんだろ、コロナに飽きたころに飽きないように政府が提供した話題だろうね、ゴシンセツニ。
:ワハハ、検察庁法を改正して政権が検察人事に介入しようとしてるって国会でも反対、ネットでも抗議ツィート多数、でも与党は採決に持ち込もうとしていた、そうしたら今週初めに政府は突然その議案審議を延期しまたね。
:芸人たちもツイッターに登場して、はしゃいでツィート数が500万600万とか。
:うん、そうでしたね、いかにも世論が勝ったみたいで、ネットスズメはやんや。

:ところが実はそうじゃなかった。政権は世論に負けたフリしただけで、次の日に週刊文春がネットで東京高検の黒川検事長の賭け麻雀スキャンダルを暴露、実はこれを素早く知った政府が議案延期したんだね、ひっくり返されたネットスズメは、ただただ唖然だね。
:そうですよ、巨悪と戦う検察トップが、罪にならない程度の賭け麻雀やってたって、こんなの屁にもならないはずなのにねえ、タイミングが悪いですね。
:うん、タイミングと言えばコロナ緊急事態宣言中なのに個人麻雀したのがけしからんというのだけど、個人麻雀自粛要請ってあったたかなあ。
:今どき麻雀した人はゴマンといるでしょにね、あの検事長は誰かに嵌められたのかもしれません。おかしいのは麻雀相手が産経と朝日の新聞屋ってこと、ならばどうして新聞スクープ記事じゃないのでしょうね。
:このウヨク産経とサヨク朝日に加えてオカミ検事の接待賭け麻雀、この取り合わせには昭和の臭いがプンプンして、奇妙に懐かしいね、三文テレビドラマか。
:でも産経新聞は取材だったと言ってますよ。
:じゃあ、検事長も新聞屋を通じて捜査の取材とか聞き込みやってたんだね。
:あ、だったら職務だから、訓告したり辞職する必要はないでしょ、森大臣が国会で言っていた麻雀しながら余人には代えがたい」仕事をやってたんですね、ワハハ、。

:この騒ぎのもとは黒川検事長の定年延長の法解釈変更事件だったよね、それがあれこれ言われて黒川さんはもう嫌になってしまって、今回の事件を文春に暴露することで、身を挺してケリを着けようとしたのかもね、だから弁解をまったくしないんだろ。
:ワハハ、なるほど、黒川自爆テロ説というか人身御供説ですね、これで自分も退任してせいせいするし、検察庁法改正も流れて、更に法務大臣更迭になれば、自爆テロ大成功、検察の独立の守護神ってことになるはずですね。
:どうもそうならないようだね、政権はこれを利用して検察への信頼がなくなったので、もっと介入して信頼回復すると言うだろうけど、その政府も信頼失ったね。
:そう、例の数百万も抗議ツイッターも、今の動きを見てますとね、黒川さんだけを悪者にして、訓告じゃなく懲戒にしろとか退職金が多すぎるとか黒川バッシングばかり、肝心の本質の制度論の問題じゃないほうにどんどん流れていってますよ。
:なんとも情けない庶民だね、今回の文春砲いや文春屁で撃ち落されたのは、黒川はもちろんだけど、じつは純真抗議数百万ネットスズメだね。

庶民のネット豆鉄砲と比べて、なんともクッサイ屁一発で撃滅ですねえ、ワハハ、おかげで近頃は国会中継なんて、お堅いネット番組を見るようになったけど、同じことばっかり質問し同じ答えばかりでイヤになりますね。昨日の森昌子法務大臣のマルキリ録音再生式答弁なんて、初めは面白かったけど、あまり同じだとこの人はバカかと思えますもんね。
:文春屁直撃くらったのは黒川よりも森大臣だね、ついこの間は黒川を「余人をもって代えがたい」重大仕事中だから定年延長したと言ったのに、その口が乾かないうちに辞職承認だからね、黒川の後に余人が就くと検察崩壊だろうにね、唖然、野党は勢いついて森いじめ、彼女はバカのふりしてるね。
:ちょっと前の委員会答弁で、検察官が福島地震で逃げたなんて自分の考えをうっかり言ってひどい目に遭ってから勉強したので、今は賢くなって録音再生答弁ですかね。
:心の中ではかなり恥じ入ってるだろうね、大学同期の山尾志桜里議員にあんなにとっちめられ皮肉られても、中身のある反論できない録音再生になっちまってね、それを聞く山尾も心中は嫌だろうな。
:こういうのって、うちの子供に見せたくないですね、教育上よくない。
:逆だよ、早くから反面教師なるものを教えておくほうがいいよ。
:そんなのいやですよ。これで政府も検察も信頼を失って、一番バカみてるのは国民ですね。この国家公務員定年延長がらみのいざこざはまだ続くらしいのけど、もうばかばかしくなっちまいましたよ。
:そうやって簡単にあきらめるから政治はいつまでたっても良くならない、庶民は文春屁ごときに負けるな

:はいはい、もう帰ります。これから友達と賭け麻雀をやるんですよ。
:おいおい、もう黒川の真似かい、でも賭けちゃいけないよ。
:いや、それがね、黒川さんは麻雀を1000点100円賭けてたのだけど、それだと罪にならないってことが分ったんですよ。
:どうしてだい?
:あ、昨日の国会法務委員会で、黒川さんを調べた検察の人が言ってましたよ、軽~い訓告にしたのは、その程度の賭けじゃあ懲戒対象の賭博罪にならないと判断したからだって。
:おお、検察のお墨付きが国会で出たのかい、じゃあ、コロナ緊急事態解除になったら賭け麻雀大流行だな、博打賭金基準が出たのが黒川検事長が残した最大の功績だな。
:ウン?

2020/05/21

1463【コロナ自粛興行ピエロ】ズッコケ!実はネット世論じゃなくて主人公ピエロのスキャンダルが押した検察庁法改正先送り

●ネット世論で検察庁法改正案次国会に先送り
 コロナ騒ぎの真っ最中に、問題の「検察庁法」改正案が国会に登場、ネット庶民や専門家たちに大いに叩かれていたが、昨日(2020年5月18日)、政府は今の国会議決を取りやめた。これまで安倍内閣は問題法案をいくつも通したが(秘密保護法、安保法制など)、今回はいったんひっこめた形だ。

 次の国会にまた出すというから、まだ先があるのだが、面白いのはネット抗議デモが大きく効いたらしいことだ。
 ツイッター上に抗議のハッシュタグ付いたツィートが500万件を超えたという。わたしもこの数日間、ツイッターの成り行きを眺めていたが、ちょっと面白かった。

 デモと言えば、わたしの初めてのデモ行進参加は、1960年の安保反対闘争で、国会前あたりに行ったのだった。
 さて何回言ったか覚えていないが、あれは若いわたしでもけっこう疲れるものだった。渦巻でもなんてタイヘンだったな、大声でシュプレヒコール出すし、密閉こそしないが密集密接の限りだったなア。今はネットデモだからまったく疲れない。

 そうか、あの時の抗議デモの相手は、今の首相の祖父である岸信介首相であった。あの時は結局はこちら(のちに「60安保世代」と言われる)の負けだった。
 そしてあれから60年、今回のデモはネット上だから、ちっとも疲れないが、参加者数が500万人だかの多数、これがモノ言って、とりあえずは勝ちかもしれない状態になったのか。後にたぶん「20年コロナ世代」と言われる層が、今、新しく生まれつつあるのだろうか。

●実は主人公スキャンダルだったという問題矮小化
 ここまで書いた2020年5月21日の午後2時ころ、ツイッターを覗いたら妙な動きが出てきているのに気が付いた。
検察庁法改正にもっとも直接的人物の黒川検事長に関するスキャンダル記事の画像が出回っている。例の口癖を曳けば、まさにまさに、いずれにしても、その話題の高級官僚、その黒川氏が新聞記者と賭けマージャンをしている、しかも外出自粛のさなかに、というのである。その話題のもとは、スキャンダル砲撃で有名な醜刊文春のネット記事である。

 スキャンダルスクープらしいが、ネットスズメたちは大喜びで、黒川は首切り、政府は窮地かとチュンチュンチュンチュンさえずりが拡大する。
 そのうちに、ただいま国会でその件で質問中というツィート出現、さっそくそちらの中継に飛ぶと、やってるやってる。なんか奇妙に追いかぶさる野党の質問者、政府高官の受け答えには色々な意味でのバカらしさの態度が色濃く漂う。

 どうしてまたこのタイミングにと、ちょっと考えていたら、18日に政府が検察庁法の採決を次期国会へ先送り審議することに決めたのは、このスキャンダル記事登場をいち早くつかんだからであろうと、思いついた。
 ツイッターで数百万件の検察庁法改正抗議ツィートが、政府を動かして先送りになったと庶民たちは思っていたら、実はこののような超下世話な事件による先送りだったのか。
 この落差はどうだ、あまりの矮小化に唖然とするばかり。抗議ツィート千万とスキャンダルスクープ一発、バカらしさがフツフツと湧き出る。

  文春砲が撃ち落としたのはむしろネットスズメどもかもしれない。検察庁法改正案抗議とか黒川検事長定年延長抗議などにまじめにネット書き込みしてたら、突然横から出てきた文春の下世話記事に手柄を横取りされちゃったなんて、実に癪に触るでしょ、ね。

 もちろん今の段階で事実かどうかわからないが、いずれにしても(流行語だな)、これでしばらくはネット世論は矮小話題で持ちきりになるのだろう。
 思い出せば、モリカケ事件の時も本質からどんどん矮小化する方向にネットスズメが飛んで行ったことがあった。本質を忘れてしまう。
 
 政府がとりあえず問題法案を先送りにしたのは、黒川スキャンダルをその原因とするよりも、ネットが政府を動かしたことにしたほうが、はるかに格好よく引くことができると判断したのだろう。
 あるいはスキャンダルジャーナリズムと政権裏口との間で、検察庁法改正という悪手を引っ込めるための、超高級いや超低級な裏取引があったのか。
  さらに考えれば、これって黒川さんの自爆テロかもしれない。置かれた状況につくづく嫌になってね。面白すぎる。
(5月22日午後追記)5月22日朝日新聞朝刊第1面、
なんだか「宣言中」をいやに強調してるけど、
宣言中麻雀なんて誰でもやってるでしょ、
黒川さんは宣言前にもやってるのはいいのかい、
問題はそんなことじゃないでしょ、バカか新聞屋は、
これで検察庁法改正の特定規定が取り下げになり、
内閣の大臣が更迭されたりしたら黒川さんは
検察の独立を守った自爆聖者として祀られるかもなあ、不気味

 今日(5月22日)からこれがどう展開するのか、暇つぶしにはなるが、話題としてはコロナが清潔に思えるほどにも、珍妙な汚れピエロが登場したものだ、ネットデモが一気に馬鹿にされたと、気分が妙に悪い。
 実はこの先のコロナ社会のついて書こうと思いつつも、書けない日が続いていたのだが、いざ書き始めようと持ったら、こんな横にそれる事件が起きてしまった。
 こちらの思考も先送りするかなア。

●今日の朝日新聞朝刊ニューズ重要度順位
 今日(2020年5月21日)、朝日新聞東京版朝刊の一面の紙面占拠度合いから見て、各ニューズの重要度は1位が高校野球試合ストップ、2位が黒川賭け麻雀事件、3位にコロナ緊急事態解除なんだね。
1位の高校野球試合取りやめ事件は、13面全部、14面半分、15面全部、16面半分、29面全部という超大判振る舞いであるのは一体どうしたことだろう、そんな大事件なのかい?、わたしは野球記事に興味ないから、これがなくって夏に紙くず新聞が来なくなるのが嬉しい。

 2位が黒川事件ていうのも不思議であるのは、この事件のもとになる4人組のひとりが朝日新聞の社員であることで、だったら文春にスクープさせなくても朝日がやればいいのに、なんでなの?、え、遊びだからなの?、でも同じ4人組のひとりがいる産経新聞社は「取材」であると言ってるよ、どーでもいいけど、これでまた優秀な(と法務大臣お墨付き)官僚がメディアに嵌められて辞めるしかないんだね、もったいない、ネットスズメが辞めさせろとチュンチュン言ってたのをスキャンダルメディアに横取りされてしまったね、大事件扱いが恥ずかしいよ。

 で、3位が庶民の生活に一番関係が深いニューズのコロナ緊急事態解除だとは、今やこの程度の扱いかよ、ふ~ん、読者をバカにしてるんだな。
 これじゃあ、ネットのSNS経由ニューズのほうが、はるかに早くて安くて良いメディアだなア。

2020/05/03

1462【コロナ巣ごもり長屋談義】淫種ット裸淫のコロナ巣ごもりで来年心配産院崩壊

●巣ごもりで人口問題解決か

熊五郎:やあ、ご隠居、元気に巣ごもりしてますかあ。
ご隠居:おや、熊さん、まあおあがりよ、元気にコロナ蟄居しているよ、時には徘徊に出てるけどね。何だいその巣ごもりってのは?
:おや、知らないんですか、巣ごもりってのは、こうやって家の中に引きこもって出て行かないこと。
:誰がそんなちょっと恥ずかしいこと言ってるんだい、もしかしたら巣ごもりの意味を知らないのかな。この歳になったわたしにゃ無理だよ。
:どうしてです?
:あのね、巣ごもりの意味は、鳥が巣に受精卵を産み、そこれを抱いて温めて孵化させ、生まれた雛が巣立ちするまで巣に居ること、要するに子づくりなんだよ、熊さんはできるだろうけど、わたしゃ無理だね。
:え~っ、巣ごもりとは子づくりのことなんですか、知らなかった、あ、そうか、この際ちょどよいから子づくりして少子化問題を解決しようって、政府で言ってるのかな。
:いや政府が言う筈はないね、だって年寄りや子供もそうだし、いろいろな理由で子づくりできない人はいっぱいいるだろ、なのに巣ごもりしろというと差別助長だね。
:うわ、知らなかったなア。
:でもね、言われなくても、この全国いや世界一斉引き籠り月間いや年間になるかな、できる人はみんな子づくりに励むだろうね、だってね、滅亡の危機が迫ると生物は子孫を残そうとする本能が目覚めるものだよ、まさに今がその時だろ。
:はは、そうかもなア、来年は産院が満員になるかもなア、コロナベビーですね。
:そう、コロナ巣ごもりで日本の少子高齢化という人口問題は解決の方向に向かうかもしれないね。
:えー、まさか、う~ん、コロナのおかげですかあ、楽しみなような、ではこんな狂歌を、。

 淫種ット裸淫のコロナ巣ごもりで 来年心配産院崩壊

:インタネットはわかるけど、「裸淫」はなんだい。
:それはSNSの「LINE」なんですがね、どういうわけかそのライン発音イントネーションを、英語のline風にを強く言わずに、を強く言うので「裸淫」に聞こえるんですよ。
:ほほう、なるほど淫種裸淫巣ごもりって3連発こっぱずかしいよ、その巣ごもりには2密は必要だよね。そこでこんな狂歌を。

 3密は密輸密売密造酒 蜂蜜餡蜜壇蜜は3蜜

:わかっていってるんでしょうが、3密ってのは密閉、密集、密接ですよね。

●マスクファッション時代が来るか

:そりゃそうと、熊さんもテレワークやってるのかい。
:あのね、あっしは大工ですよ、うちにいて仕事できませんよ、毎日現場出勤してます。
:あ、そうだね、うちでPCのキーボード叩いて釘打ちできないね。でもいまに熊さんそっくりなロボットができて、それを家にいる熊さんがPCで操縦するってテレワーク時代が来るかもなア。
:そんなつまらないテレ大工なんていやですよ、現場で仕事するのが一番ですよ。今の様にテレワークばかりで現場忘れる時代になると、怖いことが起きそうですね。
:うん、物づくりが危ういね。熊さんは立派なマスクしてるね。
:これはあっしの手作りなんですよ。うまいもんでしょ。だって毎日現場通いのわが身を守るのですからね。ま、大工の現場は3密ってないけど。
:政府が呉れるらしいアベノマスクじゃダメかね。
:あんな小さくてスカスカじゃあ危なくてね、国会でくっちゃべってる分にはいいでしょうがね。
:それにしてもマスク大流行だね、着けないで街を歩くと非国民扱いだな。
:眼だけしか表情がないから困りますね、街で出会う知らない人の顔の、マスクで隠れている範囲を想像するんですよ、もしかしてこの人は絶世の美人かもなあって。
:はは、熊さんもイケメンかもって思われてるよ。わたしも若者って思わ、。
:ヨーロッパのあたりじゃあ有名なファッションデザインブランドのマスクもでているとか。こうも流行すると、そのうちにマスクデザインに奇抜なものが出てきそうで、楽しみですね。
:マスクに唇を刺繍するとか、カラスやペリカンの嘴の形にするとか、顔全体を覆う変装マスクとかプロレスマスクとか、いや、戦争だから千人針を刺すとか。
:そうですね、夏の海ではビキニ水着にマスクもセットにして4カ所を隠すとかね。
:ワハハ、そのうちに素っ裸でもマスクだけは着ける時代が来るな。公衆の面前でマスク着けないと猥褻犯でつかまるとか、。
:ではマスク狂歌を。

 マスク付き十万円がやってきて
           請求書には117兆円

 布マスクよりもプロレスマスク呉れ
           コロナなんかコテンパンだ

 福翁を十枚重ねて紙マスク もの言ふ唇寒けりゃ覆へ 

:よし、わたしも負けずに、でもちょっと優雅にね。

 春過ぎて夏来にけらし白妙のアベノマスク未だ来たらず

 君がため初夏の街にいでてマスク買ふ
           わが衣手にコロナ降りつつ

 買い物にうち出でてみれば白妙の
           マスク高値に腹を立てつつ 

 清水へ祇園をよぎる桜月夜 白マスクの人みな美しき


参照:コロナ大戦争おろおろ日録

2020/04/30

1461【フェイクバカ狐乱夢2020年4月号】この月はコロナでフールもできず始まりコロナばかりで終わってしまった

4月1日【災異改元提案】 
これだけコロナ禍が広がると、日本だからできる、日本しかできない、日本列島隅々まで行き渡るコロナ対策がある、それは「災異改元」、昔々は災害があると改元したものだ、あ、そうだ、もしかして去年の改元「冷WAR」が悪かったのかも、だっていまは新たな冷戦時代。

4月2日【国家支給マスク】
親切なる総理大臣様 うちにはマスクが十分あるので送らないでください マスク代の税金をコロナ患者の治療費にしてください。

4月3日【政府のコロナ見舞い】
マスク2枚・現金30万円を世帯単位で給付とは、子供が多いほど不利不公平、ああそうか、安倍政権は人口減少促進政策であったかあ~

【大岡川花見】
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごほがらに語らひあひて
………
コロナにまけずありけり



4月4日【コロナレース】
47都道府県対抗コロナ回避チャンピオンシップレースは、まだ岩手・鳥取・島根の3県が東北対山陰で競争中、どこが「防疫最優秀県賞」か、いや、どこが「ポツンと一県賞」か。

【コロナ横文字用の語翻訳と解説】
 COVID-19」恋人(19)=恋人は19歳のストーカー
 「クラスター」暗星=みるみる増加する暗黒星団
 「ロックダウン」岩石落下=都市出入り口が不通
 「オーバーシュート」翁婆舅=介護老人爆発急増
 「マスク」真救う=一家に2枚でOK布製覆面用具
 「コロナウィルス」古老難居留守=感染して体内に居るのに
          居ないふりして古老を難病に陥れる病原体

4月5日【コロナ鎖国】
世界中どこもかしこもコロナ鎖国→輸入食糧途絶→食糧難日本再来、おおそうだ、少年時代に太平洋戦争の災禍で、腹ペコの日々が何年も続いたが、あの思い出したくもない嫌な日々が、またもや来るのか、おお、長生きさせてくれなくていいよ、もう。

4月6日【対コロナ政策担当】
コロナ緊急事態対応大臣って、経済再生担当の片手間なんだね、ふーん、大したことじゃなさそうで、ひと安心。

4月7日【緊急事態宣言】
政府による緊急事態宣言が東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡の各都府県に発令された。それでどうなるのでもなかろうが、社会はどう反応するのか。なんだかその宣言期待の社会風潮を怖い、戒厳令を期待するのか、体制翼賛的雰囲気。コロナ後の社会はどう変わるのだろうか。コロナ緊急事態宣言で各地の各界に各種の要請がなされるらしいが、その中には東京オリパラ廃止もあるのでしょうね、当然。
【都道府県対抗コロナレース】
まだまだ頑張る岩手・鳥取・島根の無感染三県、防疫シッカリ、偉いっ、コロナ後に移住しようかな、生きてたらね。
【コロナ情宣活動】
もう直ぐ言いだすだろうなあ、「打倒鬼畜コロナ。出たがりません勝つまでは。一億一心火の玉だ。罹ってマスクの紐締めよ。足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」なんて、悲しい懐かしさよ。

4月8日【コロナ街徘徊】
 昼過ぎに横浜都心繁華街伊勢佐木町あたりを徘徊して、緊急宣言発出明けの日の町の様子を見物、物販店はほぼ開店、ただしどういうわけか電話屋だけはいくつも閉店、面と向き合って機種相談するためか。一般飲食店はほぼ開店だが、カニ道楽が閉じている。居酒屋は半分くらいは閉店、中でもチェーン店の閉店が目立つ。ドトールコーヒーが閉店している。パチンコ屋はほぼ閉店、例外的に営業している店がある。横つながりで決めるのではないのか。住宅のない人がとまるホテル代わりのネットカフェは営業していた。食品量販店は不通に営業、品数はそろっているようだった。伊勢佐木町裏の曙町あたりの風俗店街は、いつも朝も昼も夜も営業しているのだが、今日に昼過ぎも営業と休業は半々の感じだった。伊勢崎モールの人出は平日の昼過ぎとしては半分くらいだろうが、居ないわけではない。
【緊急と非常】
「緊急」なら「大急ぎ」で直ぐに出すもんだろっ?、ちょろちょろ小出しにゆっくりとやるってことなのかあ、どうして非常事態とか危機的事態宣言じゃないんだろ?
【金窮事態】
ウワッ 緊急事態宣言対策費予算が108兆円!、借金? 金窮事態宣言か、いや 金求事態宣言か、こりゃコロナ復興重税になるな、生きていてもタイヘン。
【緊急人権制限】
先がない老人のネット観察だが、今どきの世間には法的人権制限を求める緊急事態対策を欲しがって、国家に頼る雰囲気が蔓延みたいだなあ、先々生きていく人たちはそれでいいのかしら?
【都道府県対抗コロナレース】
コロナワーストセブン:東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・福岡、アンチコロナベストスリー:岩手・鳥取・島根
【GOTOキャンペーン】
強盗キャンペーンだってさ、コロナ後観光促進政策って、こんなことやっていいのか、
物には言いようがありそうなものを、。

4月9日【コロナの赤レンガ】
アレマ、赤レンガ倉庫はコロナ様貸し切りか、、緊急事態宣言2日目。
【都道府県対抗コロナレース】
あっ、コロナレースから島根県脱落かい、残るは鳥取対岩手のタイマン勝負!
【アベノマスク】
政府からいただくマスク2枚を希望します、こんなのをよろしく。コロナをコテンパンにしますから。

4月10日【アベノマスク千人針】
そうだ、名案がある、マスク2枚を466億円もかけて全世帯配布するのだから、この際、これで「千人針」をやりましょうよ、これでコロナ除け完璧マスク。え、なんのことやらわからないか、。

【コロナ横浜港風景】
あれっ、またクルーズ船かあ、向こうに見えるベイブリッジの下でコロナ遭難していたクルーズ船が見えなくなっているから、こちらの大桟橋に移ってきたのかと思えば、これは「ASUKAⅡ」とあるから別の船、船の世界のことは知らないけど、あんな大事件があっても船客はいるのかしら、あっ、もしかして病院船になったか、いよいよ戦時中だな、そうか、山下公園のあの船も老躯に鞭打って帰り咲いてるのかな?

4月11日【マスクで3密】
人と人を隔てるのかコロナ感染予防のとりあえずできることとて、全国に禁足令発令、特に密室・密集・密接の3密を避けろという。近所の横浜橋商店街は、いつもよしは少ないが買い物客はいる。その一角に人だかりがしているから見ると、「マスク入荷、ひとり5枚まで」とあるが、ここじゃあ2密が起きている。
【全国都道府県対抗コロナ回避レース】
チャンピオンは岩手県に優勝冠が輝きました。防疫能力最大にして人間交流量最小ということか、コロナ後は宮沢の賢治さが守る岩手さ移住するべか。
【コロナ療養ホテル出現】
神奈川県が、アパホテル&リゾート横浜ベイタワーを、新型コロナウイルス感染症陽性患者に係る宿泊療養施設に追加指定、病床数は約2300床とて、このできたばかりのバカデカ墓石型ホテルがかー、恐怖時代が目に見える形になるなア。

4月12日【コロナ対策担当大臣】
『新型コロナウイルス対策の特別措置法担当の西村経済再生担当大臣』は『休業要請などの措置は必要最小限であるべきだ』とのこと、そうか、コロナ撃滅って経済再生政策の一部なんだ、失敗しても死にはしないや。
【コロナ加持祈祷】東大寺で疫病退散国家護持ネット会議とて、「三密」は仏教用語なので、いよいよ仏頼みで加持祈祷かと、おちょくっていたら、本当なのですね、う~む。

【休業要請店舗】
政府が休業要請で特に強調したのが「接客伴う飲食店」というのだが、これって密閉密集密着の楽しい商売らしいが、どんな店なの?、コロナで死ぬ前に一度でいいから行ってみたかったなあ。

4月13日【コロナ世界大戦】
今や世界コロナ大戦の模様になってきたぞ、生きてるうちに世界大戦に2度も出くわすとは癪な人生だ、こうなりゃコロナ大戦後世界を見てから死のうっと、ピンピンコロナ死延期して長生き転向だあ。

4月15日【オリパラギャンブル】
東京オリパラが来年7月に延期開催と決まったというが、本当にそれができるかできないかを賭ける公営ギャンブルにして、結果の収益をコロナ復興資金に充てる、いかが?あ、もう、イギリスのbookmakerがやってるかな。

4月16日【コロナ巣ごもり】
コロナで家にいることを「巣ごもり」という流行語らしいが、これって「鳥の抱卵」つまり「子づくり」のことだよ、おお、コロナ後に出産ラッシュで人口回復、めでたい、巣ごもりには三密許可だ。
「巣ごもり」なんてこっぱずかしい言葉、よく平気で使うなあ、元の意味知ってるの?
   淫種ット裸淫で過ごす巣ごもりは 来年心配産院崩壊
       三密は密封密売密造酒 蜂蜜餡蜜壇蜜は三蜜

4月17日【各世帯マスク2枚と各人10万円支給決り】
マスクの布の間に1万円札が10枚か。次世代から大借金して国民全部に10万円支給する「金窮事態+金求事態」、コロナ苦を逃れても借金苦が待つコロナ大戦後 to be or not to be、
わからんなあ、全国民10万円配って、今頃になりマスク買わせるんだね、あの思いつき2枚マスクも来るなら466億円は無駄だった!、チグハグチグハグ

4月18日【全国に緊急事態宣言発令】
現金もマスクも
   福翁を十枚重ねて紙マスク もの言ふ唇寒くば覆へ
      

4月20日【世界コロナ大戦】
盛況の米西伊仏独英、いまや頭打ちの中韓、発展途上の土斯、そしてはるか後進国の日本、いやなに感染者数ランキング

4月21日【10万円支給】
コロナ不況対策として、住民登録しているものは外国人であってもすべて一人10万円給付するというのだが、政府や政党では支給始める前から閣僚や国会議員は辞退するなんて言っているのは、本当に必要な者たちの感情に無感覚すぎる。気持ちが悪い。
偉い人みな声高に辞退する これ貰っちゃうと非国民らしい
拾万円要らないブレーキ踏んで見せ まずは魁より始めたんだね
拾万円辞退ごっこしてみせて 「欲しがりません勝つまでは」だな
悪いことなんでもかでもコロナのせい これは便利な世の中になった

4月22日【疎開の復活】
コロナの盛んな都府県から他県に脱出を「コロナ疎開」というらしいが、本来の疎開の意味は、人間を疎らに散開して配置すること(軍事用語)、今やみんな疎開の日々、本来の意味に戻ったね。

4月25日【コロナの街徘徊】
徘徊の楽しみは書店めぐりだが、新本屋は営業だが、古本屋は休業ってどうして?、古本はコロナ感染しやすいの?、でもなあ、うちの書斎は古本だらけだよ。古本屋閉鎖でやむをえず新本屋の有隣堂書店へ、あらまあ、雑誌が全部ビニ本、懐かしくてつい手に取るから、かえって危ないな。

4月27日【コロナの街探検】
寿町ドヤ街の一角に、大空地が去年発生したので、建て替えで何ができるか、超高層簡易宿泊所ビルつまり超高層ドヤ出現かと思っていたら、建築計画看板が登場、見れば共同住宅129戸、11階建てとて、周りのドヤビル群と比肩するらしい。では、ここの立地と今の時代の複雑さの中で、コロナ大戦後の新たな都心型賃貸住宅の出現を期待します。ここにはUR都市機構の賃貸市街地住宅が建っていたのだからね。


【コロナ語分らん】
このところあちこちで、まだ始めてもないのに「イベント中止」が大流行、「中止」とは進行中を止めること、「不開催」とか「キャンセル」と言いなさい。

4月28日【医者にかかるな】
近所の内科医院入り口に「風邪ひいたら来るな」との張り紙がある。おお、いまや風邪ごときもひけないのかあ。

4月29日【コロナ世界大戦概況】
世界コロナ大戦ますます拡大、昨日まで感染確認者数311万人、アメリカ1/3、西欧諸国1/3、その他各国1/3、この分担率はなにを象徴しているのかしら、民主化度?富裕度?都市化度?握手接吻習慣度?
【コロナでネットばやり】
人が人にあるのが禁止の世の中、当然のことになんでもかんでもネットでやる世の中に日々刻々と変ってきて、「電網置去り正常性認知症老人」が日々刻々と激増中、コロナ大戦後をどうやって生きるかなあ。

参照:コロナ大戦争おろおろ日録

1460【コロナ幽閉の日々】空中陋屋に幽閉蟄居の身にできることは「おろおろ日録」を書き連ねるばかり

 誰もかれもがコロナ屋敷の座敷牢に幽閉された日々が続く。出歩くとコロナウィルスに出会うから逼塞せよの戒厳令である。
 この新型コロナウィルスによる第3次世界大戦は、いつまで続くのだろうか。
 そして対ウィルス戦に人間側が勝利する日がいつか来るとしたら、そしてコロナ大戦後の世界は元通りにならないとしたら、いったいどんな世界が来るのだろうか。どんな日常になるのだろうか。

 興味津々と言っては語弊があるが、わたしの人生でこのような大戦争に出会うことは、またとないだろうからしっかり見届けたいと思うのだが、そこまで生きていられるだろうか。
 何しろ対岸の火事見物ではなくて、わが身にコロナがとりつくおそれも十分にある。

 だが実は何もしないことがコロナから逃れる道だというのだから、ただただオロオロと過ごすしかない日々である。そう、このブログに「コロナ大戦争おろおろ日録」を記すばかりである。
 なんだかグダグダと書いているなあ、われながらオロオロだなあ。

 これまでにこれに似た日々があった。それは、2011年の3月に起きた東日本大震災そして引き続いた福島核発電所大事故の後の日々であった。
 あの時もただただオロオロと「地震津波核毒オロオロ日録」を書き連ねるばかりだった。
 その記録を1年づつまとめて編集し、わたしの趣味「まちもり叢書」(DTP)に4冊の本にした。
(まちもり叢書第14号)
「福島原発を世界遺産に― 地震津波そして原発の日々(2011)」
・地震勃発記 ・地震おろおろ日記 ・福島第1原発を世界遺産に登録しよう 
・原発おろおろ日記 ・津波と戦争そして原発1933年と2011年 
・原爆と原発の夏 ・核毒の森へ ・ 分らん原発の日々
 (A5版 108ページ  2012.05発行)

(まちもり叢書第15号)
「地震の自然と人間の文化ー2012年 地震津波そして原発の日々」
・『津波と村』海辺の民の宿命か ・絆を解いて民族大移住時代へ
 ・森の長城が津波災害を防ぐ ・森の長城で大津波に備える市民プロジェクト 
・震災復興で自然と人間はどう折り合うか 
・日本で地震津波原発基地 から安心な町はあるか

(まちもり叢書第19号)
「広域巨大災害があぶり出す日本列島の人間のはかなさ
ー地震津波そして核毒の日々・2013」
・再び唱える「福島第1原発を世界遺産にしよう」
・震災核災3年目 ・東北大津波被災地を訪ねて(名取、東松島) 
・奇蹟の一本松のレプリカ復元保存の意味は  他

(まちもり叢書 第21号)
「核毒の荒野へー地震津波そして核毒の日々・2014」
はじめて福島県の原発事故被災地に行ってきた。
核の毒に汚染された地域は復興がありうることなのか、
われわれ都市計画プランナーにできることはあるのか、
あまりに多くのことを考えさせられて、
心の中にどんよりと澱のようなものが溜まっている。
 あの時はいわば内戦であったが、今回世界大戦である。一般論としては内戦のほうが身辺に影響があるものだ。確かに地震で本棚が倒れたり、停電などの身辺に被害があったが、被害とも言えないくらいであった。
 それにしても、広範囲にわたって壮絶な風景が日に日に明らかになっていく体験と、その後にどのような地域が再登場するのかはらはらしたが、その思いは今と似ている。

 そしてまた、今のこの状況は1945年に終わった第2次世界大戦に似ている。
 あの戦争は1931年から15年も続いたが、わたしは幼少年だったし、静かな田舎町にいたから、真に体験しているとは言い難いが、父が3度も戦場に駆り出された戦中の家庭と世の中の雰囲気、そしてなによりも戦後の空腹の日々を戦争の傷として忘れない。

 今回も世界戦争だが、先の戦争のように目に見える空爆や身辺から物がなくなり人が居なくなっていくことは起きていない。それにも関わらず、毎日の行動に制限が誰にも及ぶことになるとは、身近な戦争である。
 いやいや、これから、人が居なくなっていく現象が身近に起きるかもしれない。自分自身がコロナに連れ去られる恐れもある。

 わたしがあの頃に大人だったら「太平洋戦争おろおろ日録」を書き連ねていただろう。そう思うと、長くもない人生なのに、2度も世界大戦に出くわすとは、今回は大人だからしっかりと見てやろうと思う。
 それにしても良いことは何にもなさそうだから、気が滅入るのは仕方ない。これから死ぬしかない身はともかくとして、次やその次の世代はどのような戦後の日々を送るだろうか、心配でならない。杞憂になってほしい。
 とりあえずは趣味の本づくり「まちもり叢書」に、「コロナ大戦おろおろ日録2020」制作を目標とするか。