それみたことか、オレが言ってるとおりじゃん、って言いたい。
今日の朝日新聞の生活面に「将来の展望不良?超高層」とて、超高層建築の分譲共同住宅について、その規模と形態からして膨大にかかる修繕費と、数百世帯の合意の難しさ等の諸問題を載せている。
結論として、「超高層の未来を語ること、それは業界のタブーでもあるんです」と、業界人に言わせている。おい、大丈夫か?
2007年末までに完成した分譲の超高層共同住宅は、403棟だそうである(不動産経済研究所調べ)。そこに何戸の住宅が入っているか書いていないが、これを少ないというか多いというか難しい。
超高層住宅は、まだ建設からそれほど年数はたってはいないが、古いものでは15年経ち、修繕に3億円もかかったこと、そして当然にもめたことが記事にある。
超高層に限らず、近年は100戸を越すような大規模で権利者の多い分譲型共同住宅(私に言わせると名ばかりマンションーmancionとは庭のある豪邸のこと)が売りに出されている。
そこでは超高層と同じような問題がわかっていながら、誰もタブーにして問題を先送りしているが、いつの日か突然に全国的に大問題になるに違いない。
特に近いうちに確実に起こるとされる東海や関東の大震災が、先送りを許さなくするだろう。そのときなってあわてても知らない~っと、。
未来じゃなくて、阪神淡路震災でも、姉歯震災でも起きたし、今も問題があちこちが起きているのに、普通の人たちは買ってみて初めて分かるのである。
でも、そのときはもう遅い、家を買うような巨額の投資をやり直すことのできる人は、世にほとんど居ないからである。
分譲名ばかりマンションは、日本の潜在的不良資産の巨大な巣窟なのである。今のうちに規制か禁止するしか、世を救う方法はないのだ。日本の戦後住宅政策の貧困による破綻は、もうそこまで来ている。
「分譲マンションの未来を語ること、それは政治のタブーでもあるんです」って、誰か思ってるのか、。
参照→◆名ばかりマンション
◆姉歯大震災の喚起するもの(2005~2007)
◆賃貸借都市の時代へー体験的住宅論(2000~2008)
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