横浜市の都市計画審議会は、7月5日14時からである。 今回の議案のなかに、磯子三丁目地区・地区計画案がある。これは横浜プリンスホテル跡地の住宅開発計画であり、事業者から都市計画提案制度による地区計画の提案があり、これを受けて横浜市が策定した地区計画案が出される。
この開発計画は、いろいろと地元で賛否両論が渦巻いていて、都市計画手続き過程でも、公聴会の申し出や都市計画図書縦覧中の意見書の提出が、賛否両側から各200通を超える数が出された。
都市計画提案制度をどう運用するかという、良くも悪くもモデルケースの感がある。
久しぶりに意見が多く出る審議会になるだろう。わたしも事前調査に忙しい。
計画地区の歴史的経緯は次のとおり。
・1937年 東伏見宮磯子別邸が竣工(設計施工竹中)
・1945年 終戦連絡局長鈴木九万が官邸使用(~947)、GHQフランス使節が使用
・1953年 西武鉄道が買収
・1954年 横浜プリンス会館開業食堂7室・客室4室
・1960年 横浜プリンスホテル新館開業(28室)
・1964年 根岸線(桜木町-磯子間)開業
・1966年 西武鉄道が磯子台分譲
・1970年 新都市計画法による新用途地域として住居専用と住居地域に指定、旧都市計画法による風致地区をホテル営業エリア部分を廃止、そのほかを第4種風致地区指定
・1977年 西武不動産が日本住宅公団にゴルフ場跡地売却
・1987年 横浜プリンスホテル営業終了
・1990年 横浜プリンスホテル開業(441室)、旧館は宴会場「貴賓館」
・1993年 貴賓館を横浜市が歴史的建造物に認定
・2000年 西武不動産が磯子プリンスハイツ販売
・2001年 プリンスブリッジ開通、都市計画マスタープラン磯子区プラン策定開始(9月から12月)
・2002年 2月「磯子区民のまちづくり提案集」公表
・2003年 3月「磯子区まちづくり方針素案への意見と回答」公表、8月「磯子区まちづくり方針」決定
・2005年 横浜プリンスホテルの売却検討を発表
・2006年 横浜プリンスホテルを特定目的会社に譲渡、東京建物が大規模住宅開発を発表、横浜プリンスホテル営業終了
・2009年 横浜プリンス跡地SPCが住宅開発の都市計画提案
・2010年 7月同上に基づく横浜市策定の地区計画案を横浜都計審に諮問
●参照ー135王子様の夢の跡
・都市計画マスタープランは時代にどう対応するか
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