2011/02/28

390入試問題即時漏洩事件

 クライストチャーチの地震で倒壊したビルの中に閉じ込められた人から、携帯電話によってSOSを外に伝えて救助されたニューズがあった。
 そんなところに、こんどは入学試験を受けるために試験場に閉じ込められていた人から、携帯メールで問題回答要求のSOSをWEBサイトに伝えて救助された?ニューズである。
 山で遭難して救助を求めるのも同じことだから、ありうることだが、どうやって試験監督者の目を盗んであの長文を送信できるのだろうかと、話題になっている。
    ◆
 ある日のこと、書店で立ち読みしている男がいて、左手に本を持って読みつつ、右手で携帯電話機を持って指で猛烈な速度でキイを打ち続けている。
 本を読んでいるのだから右指はまったく見ていない。本を書き写しているのだろうか。
 携帯電話機でもブラインドタッチができるのだと、いたく感心してみていたことがある。
 あれができるなら、試験問題を見つつポケットの中で送信できるに違いない。
 でも、返信された回答を知るにはどうしても電話機画面を見なければならないが、それはどうやるのだろうか。
 文字を読むソフトウェアがあれば、極小イヤフォンを使えるかもしれない。
    ◆
 試験問題即時漏洩をWBサイトをやったのでは、IPアドレスからたどられてしまうだろうから、かなり稚拙である。
 でも、試験終了後では間に合わないから、ここで対応策をわたしが教えましょう。
 大学側はすぐさま、受験者がどれにしようかと迷うほどたくさん間違い解答を投稿すればよいのだ。
 合っているようで間違いの解答にしておいて、それを試験の解答に書いたやつは不合格、どうですか、こんな対策は。
    ◆追記110306
 昨日の報道によれば、ついにIPアドレスから追跡逮捕されたケータイカンニング受験生は、数箇所の大学の試験会場内で、股の間でキーを打つというありふれた手法で発信・受信したそうだ。共犯者もいない由。
 ジャーナリズムどもははじめは面白がって、受験体制への批判だろうとか、外に共犯者大勢いるに違いないとか、大事件に仕立てたかったらしいが、当て外れ、ほんのおバカなヤツの仕業であった。
 お馬鹿にされたのはマスメディアと、もっともらしい意見を述べた有識者であった。
    ◆また追記110306
 3月5日のMSN産経ニュースに「2日掲載の記事について」と題して次のようにある。
「MSN産経ニュースは2日午後、「都内2高校生が関与1人は外で中継京都府警ほぼ特定」と伝えましたが、誤報になってしまいました。読者の皆様におわびするとともに、当該記事を削除します。(以下略)」
 続きを読むと、捜査関係者などに取材した結果であったそうだ。とすると悪いのは偽情報を流した捜査関係者たちだから、産経新聞社はそれらを偽計業務妨害罪(受験生と同じ罪名)で訴えるに違いない(多分、もしかしたら、あるいは、)。
 あのおバカ受験生に振り回されたマスメディアの姿がここにある。
 でもこれって誤報と言うのかしら、偽報というべきのような気がする。

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