陸前高田市では、3・11津波によって、ご自慢の「高田の松原」が壊滅した。
その中で、1本だけ突っ立っていていて、感激させた松も塩枯れしたのだが、これを「奇跡の一本松」と名付けて、レプリカ復元工事が完了したそうだ(2013年6月4日のニュース)。
そこには「奇跡」として、多様な被災者たちが、それぞれの多様な物語を、このレプリカに込めていればこそ、1.5億円もかけても復原したかったのだろう。
松も土地もユースホルテルのものらしいが、だれが管理するのだろうか。
その復原工事の最後に、ひと騒ぎあったとのこと。
くだんの枯死した松は切り倒されて、どこかに持って行って、幹や枝はプラスチック注入強化され、鉄の心棒を差し込まれ、葉は(たぶん)プラスチックでコピー再現された。つまり松はサイボーグになった。
そしてまた元の場所に戻ってきて、元の姿に組み立てられた。
ところが、市民から異議が出た。枝ぶりの曲がり方が、以前とは違うというのだ。やり直してどうやら完成したようだ。
どうも地元でも、これについては復元是非論があるらしい。余所者のわたしには、この一連の事件を理解することは難しい。
どんな気持ちが込められているのか、一人一人違うだろうから、それを類推しても仕方ないのでよそ者なりの感想を書く。
この続きは「東北に大津波被災地を訪ねて【陸前高田】」https://sites.google.com/site/dandysworldg/rikuzentakada
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