知人がFACEBAKAに、新手の詐欺師かなにかに出会った話を書いている。
路上で呼び止められた人から、突然500万円の札束を見せられて、奇妙に思い急いで立ち去ったというのである。
それでわたしも思い出した、似たような、似ないような話をここに書いておく。
10年ほど前、東京虎ノ門近くのNPOの本部に出入りしていた頃のこと。
歩道を歩いていると、すっと寄ってきた乗用車に中年男2人、「シャチョーシャチョー」という。
他に人はいないので何事かと寄れば、窓から小さな箱を手で突き出している。
「近くにたくさん卸しに行ったのですが、余ったのでさしあげます。どうぞ持って行ってください」
その箱の中には、高級万年筆のようなものが見える。押しつけてきて、「ちょっと他にもあるのですが見てください」とて、ごそごそして、「それをさしあげますから、こちらを安くするので買ってください」という。
はは~ん、新手の押し売りかと、箱を投げ返して、すたすた逃げた。
それから1か月くらい、同じところで車から「社長、社長」、…「あんたねえ、わたしを覚えてないの?」と言い捨ててすたすた。
それからまた数日して同じことがあったが、こんどはゲラゲラ笑ってしまい、向こうも苦笑。
そして今年2月、代官山を歩いていると、すっと寄ってきた乗用車の中年男二人、「社長、社長、これさしあげます……」
おお、今はこっちに河岸を変えて、まだ頑張ってるのかい~、サイナラー。
それにしても、わたしは、ひっかけやすい風体なのだろうか。5度目に出会ったら、じっくり聞いてみたい。
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