2013/06/05

788【横浜ご近所探検】新港地区に景観で揉めた結婚式場のほかにも結婚式場が銀色の姿で登場

 日本各地で暑い暑いとのニュースだが、横浜は海風が吹くのか、初夏の心地よい日が続く。
 横浜ご近所探検隊は、港あたりに出かけて、面白い発見をいくつか連続掲載する。

 昨年の春から夏にかけて、「みなとみらい21地区」の新港地区に出された結婚式場計画が、その景観デザインが横浜市の審議会で否定されて、あれこれともめた(と言ってもいかにもギョウカイ的だったが)事件があった。(そのことはこちらの横浜港景観事件を参照

着工前の風景(2012年3月)
 
 現在それが工事の真っ最中である。コスモクロックなる観覧車を背景にして、大きな工事中の建物に青いシートがかかっていて、奇妙な風景である。
 
工事中の風景(2013年6月)
 
 

 現場の塀に看板がかかっていて、「都市景観形成行為のお知らせ」と書いた2種類の立面図が書いてある。
 そのひとつは、昨年に横浜市都市美審議会でもめた当初案であるらしく、もうひとつがそれを横浜市が協議して是正させた実現案であるらしい。
 
工事看板など
 
景観協議の前(上)後(下)の立面図だけを取り出して比較する
 
  その絵だけとりだして、どこが違うのか比較しても、違うとはっきりわかるのは、赤い屋根が何色かわからないが薄い色に変わったことだけである。
 形態も変わっているのかもしれないが、違い探しクイズの絵みたいで、見つけることができない。
 この建物では、景観を良くするのは色彩の是正だけだったようで、形態については是正の対象ではなかったらしい。

 はて、昨年もめた事件を思い出してみても、もめたのは色彩だったかしら。
 それもあったかもしれないが、それよりもむしろラブホテル的というか西洋様式コピーというか、その形態だったような気がするが、違ったかしら。
 ともかく、どんな形が現実として現れて、世間がなんというか楽しみである。

 新港地区には他にも新建築が姿を見せつつある。チキンラーメン発明者の安藤百福記念館の赤い建物の隣には、ここも結婚式場らしいが、なんと銀色の穴あき金属板が張り巡らされている。

左の安藤百福記念館と右のJICAは赤レンガイメージだが
新建築はアルミ穴あきパネル外装

 JICAとカップヌードルの両レンガ色に挟まれて、むこうには赤レンガ倉庫も見える位置なのだが、今度はすっぱりとレンガ色コンセプトは廃止にしたらしい。
 もめたほうの結婚式場が、赤レンガ倉庫と調和させて茶系統にするとかデザインの説明に書いてあった様な気がしたが、こちらの新結婚式場はそんなことは全く必要なかったというか、配慮しなかったらしい。
 横浜市も協議で求めなかったのだろうか。なんとなく気になる、興味がわく。

参照:横浜風景コラム
http://homepage2.nifty.com/datey/datenomeganeindex.htm#yokohama

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