長者町9丁目の角に、1年くらい間だったか、見た目は何とも汚い広告だらけの店ができた。
何だろうと近づいてみると、値段表示看板にNetRoomとあって、時間賃貸料金が書いてある。
各部屋にTV,PC、ソファー、机、椅子があり、共同のトイレやシャワールームとかロッカーもあるらしい。
ああ、これがネットカフェなるものか、ふ~ン、1時間100円かあ、忙しいビジネスマンが会社や家を離れて仕事するところか、あるいは書斎代わりに使う人もいるのかもなあ。
あ、24時間2400円か、そうだ、この値段なら寿町ドヤなみだよ。これにエアコン、TV、PCがついてるんだから、ドヤよりこっちの方がいいなあ。ドヤ街から引っ越してくるやつがいるんじゃないかしら、なんて思ったのであった。
ところがマスメディア情報によると、この事業者が建築基準法違反の超狭くて(3㎡から5㎡)、窓なし部屋を、しかもシェアハウスとして数人に共同貸ししていて、東京都から摘発されたそうである。
シェアハウスとネットルームと違うのか同じか知らないが、実は同じようなもんだろう。寿町のドヤは5㎡で個室だから、広さはドヤのほうがましである。
なんにしても、そんなものが流行るなんて、戦後68年たってもいまだに住宅難は解決してないってことだ。
基本的人権である住まいさえもない階層が増えていて、それを食い物にする商売が成り立つなんて、アホノミクスで景気が良いなんて、ウソでしょ。
ところでこの横浜長者町のマンボールームのビルは、どうやら戦後復興期の防火建築帯のひとつであるらしい。
1、2階に店舗、3階から上に共同住宅を乗せた典型的な形である。建ってから、たぶん、50年以上は経っているから、よく働くビルである。
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