●MRIって妙な機械に襲われてウンザリ
人生初の寝たきり老人1週間、病院で昨日はX線では異常なし、今日はMRI検査である。さあ、丁と出るか半と出るか、じゃなくて吉か凶か。
病院前にて、ロシナンテ号に乗り槍を立てて、いざ出陣 |
今日は予約済みだから、希望アトラクションMRI検査室に直行すれども30分待ち。
ヒマだからいいようなものだが、座って待つ姿勢がつらいのが問題。また今日も果報は長椅子に寝て待つのであった。
ヒマなのはわたしだけで、車椅子押し付添いの息子は仕事を休んできてくれている。
それにしてもMRIって、名前も“無理”なんて変だし、実物も妙な格好の遊具というか機械であった。
仰臥しているこちらの鼻先5センチのところまで、全身に襲いかかり覆いかぶさってくる。この人間様を下に機械上位の体位のままに、約40分間も黙って対峙し続けるのだった。
こりゃ、あの、どうも、犯されてるみたい。そうかムリヤリ体位だから、ムリ=MRIというのだな。
閉所恐怖症のわたしは、パニックにっこそならかったが、かなりうんざり気分がきわまった。
しかもヘンなことには、わたしは黙って寝転んでいるのに、上にいるMRI君は、妙にアナログ的な饒舌マンであった。
トントントントン、ジーコジーコジーコ、ジャージャージャージャー、コンコンコン、、ときどき止まって考えこんでまた始める。いったい何やってるんだよ。ノコギリと金槌で、わたしの故障を修繕しているのか。
さらに可笑しなことに、そのバックにドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」が聞こえるのである。う~む、この検査の後には、寝たきり老人の世界が新しく開けているのか。どうもこれはムリ技師の趣味の室内BGMらしい。
●ついに寝たきり老人に判決下る
そうやって賑々しく犯されつつ作成したMRIの証拠写真により、医師の判決は、アア、有罪であった。
罪名は「第4腰椎圧迫骨折」、収監はしないが、自宅禁固3か月安静ノ刑に処する。
いやまったく、実に立派な名称の症状である。これなら連休をMLで仲間たちを騒がせたわたしも、まあまあ恥をかかないで済んだ。
ホンの打撲傷です、なんて判決だったらどう言い訳けしようかと思っていたからだ。あ、勿論この恥かきの方が良かったのですが、。
で、これがMRIによって作成された証拠写真である。今回の寝たきり老人事件の発生源である。
背骨の途中で、なんだか潰れた風船みたいなの(椎間板というらしい)が顔を出している下の、白っぽいのが、圧迫骨折している第4腰椎だそうだ。
わたしの脊椎あたりのMRI画像 |
これはネットから拾った説明用模型 |
不幸中の幸いは、骨の損傷程度がひどいと入院手術だが、比較的軽くてその必要はない、安静にしていると3カ月くらいで自然治癒する、と、医師の御宣託である。
その医師は、もしも私に孫娘がいたならこんなかもしれないなあ、って可愛い人。
即時入院コルセットはめて治療、そしてリハビリという刑をやってもいいけど、それも必要あるまいとのこと。薬もなし。
まさか見放されたのではあるまいが、わたしの口と体の元気さをみて、積極的平和主義じゃなくて積極的治療の必要なしというところだろう。
まあ、違憲まではいかないが、違憲状態である、ってところかな、わたしも流行最先端だよ。
ヤレヤレ、寝たきり老人やってりゃ自然治癒して、寝たきりを卒業できるんだあ、よかった、よかったあ。
自然治癒と言えば、12年前に罹った「不治の病」と医師宣告の「大腿骨頭壊死症」を、わが念力で自然治癒した偉大な実体験実績を持っているわたしだから、えへん、自然治癒には自信があるんだよ。
その件はこちらを参照・https://sites.google.com/site/machimorig0/handicapped
さあ今度も念力だあ~。でも、どうやったっけかなあ。
次は10日後に検査の約束をして、車椅子を息子に押してもらって帰宅。
それにしてもだよ、尻餅から今日で7日目だが、わが芋虫身体には、いまだに曙光が見えないなあ。
10日後は、病院往復100mを自力歩行したいものだ。
(【尻餅散人横臥戯録4】へつづく)
参照・尻餅搗いて突発寝たきり老人になったが、、、2015/05/05~
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