2017/08/08

1280【癌かもしれない日々・1】紫外線のせいで顔が癌になりそうな診断だけどさてどうなるか身体ゲームのはじまり

 わたしは日光角化症のことをぜんぜん知らなくて、
ある日偶然のきっかけから治療することになったのです。
この報告が、まだ日光角化症を知らない人たちに
役立つことを期待しています。

●顔癌ガンガンかもしれない
 今日も暑い日々が続く。数年前から顔の3か所(右眉の中、両こめかみ)に、小さな丸いピンク模様ができて、ちょっとかゆい。
 いずれも眉毛と頭髪の陰になるので、人相に影響ないのだが、気にはなっていた。
 近くに長者町ファミリークリニックという皮膚科の医者が開業したので、昨日、そこに行って診てもらった。
 女医さんが言うには、眉毛下の症状には薬を出すが、両こめかみの症状は皮膚がんの可能性があるので、大きな病院で診てもらえと言う。
 エッ、とうとうわたしも癌かよ~、おお、ようやく病気らしい病気にありついたのか。

 ということは、かなり悪いのか、もしかしてかなり酷いのだけど、ショック与えないように曖昧に言っているのか、いや、専門外だから分らないからか、
 そのあたりを聞くのだが、チラチラと専門用語らしい語彙が入るので、それは何かと聞くのだが、答えてもらっているうちに、またわからなくなる。

 どうやら、日光のせいでできる、癌になるデキモノらしいことだけわかった。今では初期なら薬で治すこともできるし、症状によっては切除する場合もあるという。
 とにかく紹介状を書くから大病院に行って、検査・診断してもらえとのことで、まあ、いいや、行けばわかるだろうと引き下がった。薬共で680円。

●以前のクリニックではアトピー診断だったのに
 実は、この顔のできもの診察は初めてではない。昨年夏、軽い前立腺炎にかかって治療してもらった石橋泌尿器科皮膚科クリニックで、ついでにこれも診てもらったのだった。
 診断はアトピーだとて、塗り薬をくれた。今年の1月に薬が無くなったので、また診察に言って薬をもらった。

 またまた薬が切れたが、昨日はあんまり暑いので、近くのクリニックに初めて行ったら、なんとまあ、診断がこうなのだった。
 石橋クリニックでは、こんどのようなことはなんにも言ってくれなかった。見た目の症状は今と変わらない状態だったのに、どうしてなんだろうか。ヤブだろうか。
 それにしても、胃が癌ならイガンというから、眼が癌ならガンガン、顔が癌ならガンガンというのかと、前から思っていたが、自分がガンガンモドキとはなあ、。

●どうも紫外線に当たり過ぎた人生のせいらしい
 ということで、明けて今日午前中、大きな病院である横浜市立大学市民総合医療センターの皮膚科に行ったのだった。10時に入って出てきたのは午後1時だった。
 二人の医師が別々に診てくれたのは、それだけ難しい症状だろうか、それとも一方は研修医だったか。
 顔写真を撮られ、さらに「拡大して診ます」とて、なにやら特殊な肌に接するカメラで、文字通り接写された。問診に30分くらいかけて、かなり丁寧だった。

 今日のところの結論は、紫外線が原因で生じる皮膚病「日光角化症」だそうだ。しかもクリニックの医者と違って、眉の下もそうだと言う。
 くれた解説パンフによれば、「高齢者の顔や頭など、日光がよく当たる部位にみられ、多発することもあります。1~2センチ程度の大きさで、表面がすこしカサカサした淡紅色~紅褐色の病変としてみられます」とある。
 そうか、わたしは1センチ丸型、薄いピンク、表面カサカサ、おお、そっくりである。どうして石橋医師は分からなかったのかなあ。
 
 日光角化症は珍しい病気ではなくて、多くの患者がいるとのことで、安心したというのもおかしいが、そんな気持になった。だが、進行すると有棘細胞癌になり、リンパ節などへ転移することもあるとか。
 もっとも、こちとらはもう歳が歳だから、もう癌でも結核でもちっとも怖くなくて、ポックリ逝く手段みたいなもんだと思っちまうのだ。
 まあ、しょうがないよなあ、若いころからたくさんの紫外線に当たってきたからなあ、大学山岳部時代にいちばん吸収しただろうから、今の主原因になったかもしれないなあ。

●以前に誤診された大病院にまた通うか 
 次は、その症状部分の一部を切り取る「皮膚生検術」ってのをやるから、月末28日午後にまた来いとの、医師のお達しであった。
 なんだか物々しい手術・麻酔・検査・処置同意書を書かされた。あ、思い出したけど5年ほど前の白内障手術の時(その顛末はコチラ)もそうだったなあ。

 この市大医療センターには、10年ほど前に1年間ほど通ったことがある。
 それは「大腿骨骨頭壊死症」なる、不治の病の治療であった(その顛末はコチラ)。ところが1年後に分ったことは、それは大誤診で実は似たような症状の骨頭委縮症という他の病であり、自然治癒したのであった。

 その自然治癒までにかかった医者は4人であった。自然治癒したのを診た4人目の医師が、これは病名が違っていたと言った。どのお方もヤブだったのだろうか。
 まあ、どの医師もそうとは限るまい。しばらく通うことにして、これまで医療保険料ばかり払っていたのを、すこしは取り戻すことにしよう。一昨年の自転車から落ちて腰椎圧迫骨折(その顛末はコチラ)以来の、保険料回収作戦開始である。

 本日の支払いは1230円、先月までは3割負担だったのが、今月から1割負担になったんだ、よかったなあ。
 次は28日の生検、その次は来月9日の処置、さてどう転ぶか医師と患者のゲームのお楽しみ。

(追記 2017年8月28日)
1330市大センター病院にて、顔癌の検査用の切り取り手術、左こめかみ1センチ角程度の大きさの患部皮膚を麻酔かけて切りとり縫合、時間は30分ほど。生検診断検査費1280円、薬代160円、絆創膏160円、今日は風呂シャワー禁止、明日朝夕2回抗生物質を飲み、傷に薬を塗り絆創膏を貼ること。忘れそうだなあ。

(追記 2017年9月4日)
 900、市大センター病院にて、先日の皮膚片切除傷縫合抜糸、もう絆創膏貼らなくてよいとのこと。聞けば縫ったのは4針とて、1.5センチ角程度だから丁寧に縫ったことになるという。本日の抜糸医療費70円。
 次は9月20日1000、運命のガンガン宣告が来るのか、ガンガンモドキか、たんなるデキモノか、。
 ところが、右眉中の患部は、クリニックで処方してくれた薬を朝夕塗っていたら、なんだかすっかり姿を消したようだから、これは単なるデキモノだったんだろうなあ。
つづく

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