国会中継なんて初めて見てる(TVじゃなくてPCウェブサイトで)のだが、面白いというか、情けないというか、あまりにバカなことがあるので、びっくりして書く。
昨日(2020年3月2日)の参議院予算員会で、2月29日の新型コロナ対策に関する首相の記者会見について、蓮舫さんの「会場からの質問になぜ答えなかったか」との質問への、安倍さんの応答に驚いた。
あの記者会見って、質問も回答も質問者も質疑時間も、首相側と記者側とで、事前に打ち合わせてあり、その筋書き通りであったと、安倍さん自身の口から出てきたのだ。
それもごく当たり前の口調で、いつもそうしているのだから何が悪いのか、蓮舫さんの問いを理解できない様子であった。
へえ~、そうなのか、記者会見ってのは、筋書きを一歩も逸脱できないのか、決められた以外の当日の質問は受け付けないのか、そうかあ、真面目に見て読んで損したぞ。
ならばこれからは記者会見なんてめんどくさいから、文書配布しなさいよ。
あ、もしかして安倍さんは、当意即妙の応答はできない人なのかもしれない。だから筋書き通りでないと記者会見できないのだろう。
そうにちがいないと思うのは、このところ初めて国会中継をときどき見てるのだが、安倍さんは原稿見てるときはすらすらだが、ちょっとはずれるとヨレヨレになるのだ。
「あの、その、つまり、その中において、まさに、そもそも、いわば、いずれにしても……」ときて、もう終わりかと思うと、「ただ、いずれにしましても……、」とまた同じことを繰り返す。
へどもどしながら関係ないことをしゃべるとか、質問者の言ったことを反復したりして、時間稼ぎしているるうちに、なにを質問されたか忘れるらしいと知ったのだ。
昨日、ラヂオを付けたら偶然国会中継中、安倍さんが何かの質問に答え終わったところで、質問者が「総理、その答弁は次の質問の内容ですよ」と言って、議場がザワザワ、これって安倍さんは相手が次に何を問うのか事前にわかる超能力者なんだね、すごい。
それでどうも変なのは、質問者が「私の質問を聞いていなかった」と猛烈に怒ると思ったら、ぜんぜん怒らなかった。こんなおバカ事件って、国会ではよくあることなの?
中継動画は、あられもなく人物そのものを暴露して、さすがにすごいと思う。プロの政治家がこれで大丈夫だろうか、でも選挙でこの人に票を入れた人がたくさんいるのだから、大丈夫なんだろうね。
PC上の動画に驚くとともに、新聞という紙印刷情報にも驚く。
うちに来る朝日新聞の記事には、あの記者会見が事前談合出来レースだとは一言も書いてない。朝日新聞記者も談合当事者だから、書けないは当たり前か。
記者会見翌日3月1日朝刊には、さっそくに「初の会見 不安ぬぐえず」と首相の発言を批判をしているので、わたしは会見の場がかなり揉めたのだろう、安倍さんがしどろもどろの答えだったのだろう、時間も長くかかったろうと、読んだ。
その後でネットでその会見場面録画を見たら、ぜんぜん違って運営は円滑に短時間打ち切りであった、え、なんだ?
だから昨日の蓮舫さんの質問の意味がよく分かって、安倍さんの答えに愕然とするのだ。
そしてまた、今朝(2010年3月3日)の朝日新聞の記事と社説に、おいおい、なんだよーである。
談合しておいて、この記事ってなんだよ~、首相とグルなのに、格好だけつけて批判だけしてるなんて、卑怯だぞ、バカな首相とはわかったけど、新聞もバカなのかよ~、なさけない。
朝日新聞はバカになったらしい。ウェブ空間に登場する左右上下玉石混合の意見や報告を読むいっぽうで、朝日新聞を読むといろいろとバカさ加減がよく分かる。
とくに少年時代から読みつづけるこの新聞だからこそ、新聞というものの変化、変節、変動が分って、悲しい。
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