このブログに政治のことを正面から書く気はないのだが、コロナ中で鬱屈する中の政治バカ話題狂歌タネとしてこれを記録しておく。
つい先日(2020/12/24/)のこと、前総理大臣の安倍晋三氏の公設第一秘書である配川博之氏が、略式起訴により罰金刑を受けた。いわゆる「桜を見る会前夜祭」事件である。
首相在任中に後援会への接待で、政治資金規制法に抵触したとして罰金百万円である。その雇用主である安倍氏も捜査対象となったが不起訴である。
安倍氏はその首相在任中に国会でいくたびも、その件で執拗に野党から不正疑惑があると質疑を受けたが、その場はその秘書からの指示による答弁をして逃れたのであった。
ところが、その件が検察の捜査により、その秘書が起訴されて罰金刑確定したことで、国会での安部氏の答弁が虚偽であったことを世に知られてしまった。
安倍氏は秘書に事情を確かめところ、収支は適正で安倍側から補填はない、政治資金規正法違反はないと、その言い逃れ虚言を信じて、教えてもらったとおりに答弁したというのだ。結果は補填ああるし、法違反もあった。野党の疑惑指摘の通りだった。
狂歌<嘘言弁明会見>
「答弁はこうなさいませオボッチャマ」
言われたとおりにしただけでした
そこで昨日(2020/12/25)、安倍氏は国会において事情説明して、自分は知らなかったが、結果としてそれが虚言であったとして、道義的に陳謝するといった。
その様子をネット実況中継で観た。陳謝の弁はあったが事情説明の口調が、あの虚言をとうとうと述べた予算委員会と同じなので、眉に唾つけたくなった。うそでも恐縮する態度をできないのかしら。
野党の質疑への対応は、在任中の委員会での対応とほとんど変わらぬ態度であった。検察の捜査と判断でこうなったというだけで、自分から調査をした形跡はないのだった。
しだいにあの在任中の予算員会での答弁再現になってくるのがおかしい。検察が自分を起訴しなかったから潔白の証拠だと言わんばかりである。真摯さを感じられない。
狂歌<嘘つき連鎖>
ウソつきが「ウソつきました」と詫びたとて
これまたウソであるもしれぬ
委員から、国会議員の不祥事の前例に倣って議員辞職をせよと言われて、「反省」「信頼」「回復」などの言葉を並べて、議員辞職を否定し、「研鑽」し「初心に立ち返り努力をしていきたい」と述べた。うーん、何の努力するのか心配になる。
狂歌<まだまし>
また憲法いじくる初心に返らずに
そのまま「桜」で遊んでいてくれ
ご当人の心のうちを知り様がないが、こんな赤っ恥かいても国会議員にとどまるとは、よほどの事情があるに違いない。
政治の名門に生れたために、ご自分では進退を決定できないのだろう。お家大事にやってきた番頭のドジくらいのことで辞職しては、お家をつぶすことになるぞとの声が渦を巻いているのだろう、たぶん、気の毒になってくる。
ところで渦中の人の公設第一秘書の配川博之氏は、この件で安倍議員の公設秘書を退職したそうだ。懲戒免職ではないらしい。
さらに安倍氏の預金から無断補填したので、業務上横領の罪に問われるかと聞けば、それもないと答えた。安倍氏の預金が補填の原資なら、国会議員歳費とか政治活動費などの税金がその原資になるのだろう、税金だよなあ。
さらに国会法によれば、国会議員の公設秘書は、その個人給与を国費で負担する国家公務員特別職である。配川博之氏は懲戒免職ではないから退職手当もたっぷりであろう。
配川氏は税金をつかって犯罪をやり、総理大臣に嘘つき指南をして、あんなに国会空転させていたんだね、そうか、罰金百万円の原資もとうぜん税金だな。
なんだか納税をイヤになってきた。
狂歌<気の毒なお方かも>
「この度はこうしゃべりなさいオボッチャマ」
言われたとおりにまたやりました
ボッチャマの裏の裏まで知る番頭
ぜったい敵にまわせぬ恐怖
(2020/12/26)
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