2021/04/12

1560【コロナ爺典:まん坊】まん防とは蔓延防止のことなのかマン濃厚接触防止かと思った

  3月末だったか新聞一面トップにでかい字で「まん防」なる言葉が登場、周りの見出しから察するにコロナ緊急事態宣言に次ぐ規制をおこなう法律用語らしい。

 ピンときた。そうか、ついにとうとう「そこ」まで来たか、「そこ」とは、マンだから人間とくに男に濃厚接触することを防止するのか、いやもっと人類共通の人と人が互いに濃密濃厚密着接触して行うアノ行為までもいまや防止か、そうかそうか、次は「マン禁」だな。
 十分にありうることと思ったが、もちろん大違い、ふふん。

 記事を読むと特措法に基づく「まん延防止等重点措置」を縮めて「まん防」というのあった。なるほど、緊急事態宣言なんて長たらしいよりも口にしやすくてよろしい。
 ようやくに法律つくる役人も、国民の身に危険が及ぶのだからその用語普及に考えが及ぶようになったか。どうせなら「まん重」とか「まん措」のほうが、わたしのような変な誤解まねかぬ感もある、いや、おなじか。

 ところが4月1日からその「まん防」めでたく開始なのに、「まん防」なる言葉がニュースににいっこうに登場しない。法律の通りに長たらしく「まん延防止等重点措置」と書いている。わたしはTVを観ないから、そちらはどうなのか知らない。

 どうしたんだとネットで調べたら、「まん防」ってちょっと語感がユルメでおふざけ感があり、緊張がなくなるのとかって、TV番組でそんなこと言った人がいるらしい。で、言わないようにと政府筋からの発言もあったとか。なんだよ、海で泳ぐマンボウが聞いたら名誉棄損だと怒るぞ。

 でもそんなことでこの覚えやすい言葉をさっさと捨てる世の中っておかしい。いちいち「まん延防止等重点措置」なんて誰も言わないから覚えないし、そのうち気にしなくなるぞ。
 「まん防」のほうが、次は「まん禁」だ、なんて連想するから緊張感を保つことができるってもんでしょう。

 そうだ、それなら「まん防宣言」といったらどうですか、緊張感出るでしょう。そもそも緊急事態宣言とは言っても、「まん延防止等重点措置宣言」といわないは、なぜなんだろうか。
 宣言という重厚感用語のあるなしで、感染ひっ迫度に差をつけたのだろうか。

 「緊急事態宣言」も同様で、もともと法には「新型インフルエンザ等緊急事態宣言」とあるから、これでも略したほうとしても、「緊事」とか「緊宣」とかって言えば覚えやすく口にするでしょうにねえ。
 これもいまではちっとも緊張感がない有様、ま、宣言といったとたんに、宣言する人物の権威とか信頼性によるからね、いっそのこと天皇が「朕思うに・・」って宣言したら効果あったか、。

 そういえばコロナ用語はなぜか略語にしない。「スマートフォン」なんて簡単な言葉でも「スマホ」と略すのに、「ソーシャルディスタンシング」なんて、いまだに「ソーデス」なんて言わないのはなぜか、あるいは日本語の「疎開」を使わないのも不思議である。わたしは「開間」という新語を提案しているのだが。

 さて「まん延防止等重点措置」の区域の指定は、次第に拡大する傾向のようだ。「まん禁」に格上げするときが今に来るだろうなあ。でも「蔓延」を「まん延」と混ぜ書きするのが何とも気になる。(20210412記)

 参照:コロナ大戦おろおろ日録

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