近頃は区役所やら郵便局やら店舗やらに入ると、あちらもちらも透明な板や幕だらけである。飛沫感染防止対策だそうだ。これの設置が法令により強要されているらしい。
飛沫とはコロナウィルス含みの人間の唾、鼻水、涙、目くそ鼻くそ屁などの、微細排泄物であろう。
空中を流れ浮遊する人間発の飛沫を受け止め富裕を遮る装置が透明板や幕で、人間への感染を防止するらしい。その透明幕や板には、ウィルス吸着能力があるのか、あるいはウィルスを殺す能力があるのかしら、それとも単なる遮蔽物なのか。
遮蔽物にしては隙間だらけである。時には幕をめくり上げて店員と客が話している。よいのか。
ということは、そんなことしなければならないほどに、一般的には空中には誰か分からない他人の排せつ物が飛沫となって飛び交っており、それを誰かが吸っているのであったか。う~む、なんだか汚いなア。
大勢の人が集まって声を出すイベント会場なんて、実はものすごい唾や鼻水だらけの空気なんだ、う~むキタナイ、あ、面と向かって話すのも、実は汚いのかあ、どうしよう。
コロナであろうとなかろうと、それを考えるとぞっとするなあ。
いやいや、そんなところに出入りし、見も知らぬ他人も排せつ物をわが身に吸入しながらも、ここまでも長生きしてきたのだから、実はたいしたことないのか、もしかしたら多様な他人の飛沫を吸って、何らかの免疫を日常的につけているのかな、でもなあ、、。
その透明遮蔽物の材料はガラスではなくて、プラスチックであるらしい。
ネット検索すると飛沫防止対策板を売る広告でが、アクリル板、ビニルシートなど実にたくさん登場、段ボール製品もあるから、透明じゃなくてもよいらしい。
今が稼ぎ時とて、あれやこれやと飛沫対策の工夫をした付加価値のある透明板やらカーテンが登場しているのが、なんだかおかしい。
プラスチックも段ボールも燃えるものだろうが、こうも流行してよいのか。
火災になるとこれらが避難の邪魔になったり、燃えて人体に巻き付いたりすると、コロナどころじゃない騒ぎになる。それとも燃えないプラスチックや段ボールができたのかしら。
まあ、どこかで飛沫防止対策物で火災時にでも死者が出ると、使用規制するようになるのだろう。そのうちに鉄板にせよってことになるかな、透明な鉄板とか、。
ところで、もしもうまくワクチンが効いて、コロナ一掃した日が来たならば、これらプラ類をどうするのだろうか。
次のパンデミックのために備蓄するのだろうか、でも50年か100年も後の時代だもんなア、その頃は本当に透明鉄板が出るかもなア、いやいやインフルエンザは毎年やってるから、それにそなえるために常設備品となるか。
まあ、そんなことはなくて、たぶん、一斉に廃棄物になるのだろう。あちこちに透明プラ板や幕が積まれたごみの山ができ、川も海も透明プラ堆積物で埋まるだろう。
世は地球汚染の原因のひとつとてプラ製品規制の方向であり、プラ製買い物袋を有料にしたくらいに身近な政策になりつつある。
それなのに真反対の方向にこうもプラ製品が流行し、しかも法令で設置強要とは、コロナパンデミックのせいにしても、何とも矛盾した世の中である。
今のうちに飛沫防止対策プラ製品廃棄対策を立てておく必要があるだろうが、やってるのだろうか。
いやいや、コロナがあろうとなかろうと、この遮蔽物はマスクとともに人間生活にとって不可欠ななものとして、定着するのだろうか。
あのふわふわ揺れる透明カーテンジャングルに入ると、水中にいるごとくに視界がぼやけ、わが身こそが浮遊コロナになりたる心地して、いとをかし。
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