●昔もあったワクチン
小学生か中学生かわすれたが少年時のあるいっとき、BCGとかツベルクリンで腕が痛いとかよく話していた記憶がある。これは当時の大流行だった結核予防策のことだ。
このBCGが今評判のワクチンであったと、ネットで調べて知ったのはたった今である。
しかし、わたしはこのBCGワクチン接種をした記憶がないのは、その前に行うツベルクリン反応が陽性だったので、接種を免れたのだろう。ツベルクリンを2回注射した記憶ある。
それ以来の超久しぶりに身に迫るものとしてワクチンなる言葉を聞く世の中である。
●露呈した医療後進国日本
日本は科学技術先進国になったと聞いていたが、ここにきて分かったのは、ワクチンについては輸入に頼るしかないという事実である。
そのワクチンなるものを、日本国内では生産能力がない、開発能力もないということらしいのが不思議である。USA、UK,フランス、チャイナ、ロシア産ワクチンはあるが、日本産が無いという科学技術後進国ぶりはどうしたのだろうか。
いつ来るか分からないパンデミックに備えるよりも、目先のことばかり追いかける科学技術途上国になっているのだろうか。
現在は世界各国でワクチン接種が進んでいるようだが、当然に生産国が優位にあるだろう。日本ではようやく接種が始まったばかりらしい。つまりワクチン輸入戦略に日本は後れを取った、ワクチン争奪戦争に負けたらしい。どうもなにかがおかしい。
あのUSAトランプ政権でさえ、コロナワクチン開発に1兆円を投じたが、日本では100億円というその100分の1であると、今日の朝日新聞朝刊記事がある。
これはなんとも情けないが、考えようによっては、1兆円も投じたのに世界一番のコロナ王国になったとすれば、それと比較するとそこそこの感染日本はうまくやったと、と負け惜しみを言うのかしら。
●老人を後回しでよろしい
ところでその輸入がなかなか円滑ではないらしく、だれでもすぐさま接種に至らない。遅くて少ない輸入ペースなので、優先順位をつけて接種していくらしい。
だが優先順位のつけ方が難しい。金持ちエリート層が優先になるではあるまいなあ、昔々、結核の特効薬ストレプトマイシン投与で、そんなことがあった記憶がある。
輸入コロナワクチンを現在は医療従事者に優先接種しているようであるが、それはよく分かる。しかし、その次は老人を優先するらしいが、それがどうも分らない。
わたしが老人だからあえて言うが、先が短い老人に優先接種するのは、先が長い若者への接種と比べて、コストパーフォーマンスが悪いと思う。というと経済効率判断のように聞こえが悪いが、社会的判断としてもコスパが悪い。
老い先が短かく、外出や交友機会がすくなく、家族も少ない老人よりも、これから先が長い若者、外に出る機会の多い働き盛り、多くの家族持ちたちを優先すれば、それだけ感染機会が減少する効率が高いだろうと思う。
広島県に住む同年の後期高齢者の友人は、昨日(20210410)の時点で、コロナワクチン接種予定日が6月6日になっているとのこと、だが、神奈川県のわたしには何にもそれらしい通知はもちろん新聞ニュースさえもない。
もしかしたら神奈川県では若者優先接種かもしれない。それなら結構なことである。
こんなことしているうちに、ワクチン接種階級と非接種階級の差別が起きて来るだろう。
ホテル、レストラン、電車、バス、公園などは、場所別あるいは時間別に利用指定される。非接種階級は現金使用禁止になる。
う~む、非接種ライブズマターだな。
●コロナ大戦後に生きる者たち
ところで、老人のわたしがワクチン後回しでよいという理由には、実は大きな汚いかもしれない打算があるのだ。
このコロナ戦争を生き抜いても、その戦後に待ち受けるのは巨大な借金なのだ。
コロナ戦争がいつまで続くの変わらないから、その対策のために政府が国債として未来から借りる大金がいくらになるのか見当もつかないが、なんにしても長大借金になるに違いない。
それを未来に生きる国民たちは返済をしなければならない。東日本震災復興税を10年後の今も負担しているが、それに加えてコロナ復興税が加わるに違いない。
少ない年金からさらに高率課税天引きされるに違いない未来、未来老人の戦争直後の悲惨な生活体験は、この前の大戦直後でもうこりごりである。その前におさらばしたい。
ここは未来をしっかりと長生きすることができる今の若者たちに、巨額借金返済を優先的に譲りたいのである。そう、老人の謙譲の美徳ではないのである。
未来から借りた巨額借金あり生き残らせよ未来ある人
コロナから生き残りても大借金まだまだ続く金窮事態
ということで、コロナ救急治療ワクチン接種を若者優先で、というワクチン接種トリアージュ提案である。どうぞよろしくお願いします。(2021/04/11記)
参照:コロナ大戦おろおろ日録
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